どうなるごみ・し尿

 町長は敬老会では「円満に解決する」町民体育大会では「住民に迷惑はかけない」と言ってきました。しかし沼津市との交渉は、ゆきづまっています。
狩野川の防災対策で
        政府と交渉


 10月21日、共産党議員団で狩野川の防災対策を行なうように交渉しました。
 今年8月25日、狩野川の徳倉橋の付近では、堤防すれすれまで増水しました。住民からは「土砂がたまり川底が浅くなったのではないか」との意見が寄せられていました。国土交通省の沼津事務所で資料の調査も行い、次の要求を出しました。
・河川の浚渫(しゅんせつ)を行なうなど防災対策をおこなう。
・支流も含め雨水が一気に川に流れ込まないように、ため池、調整池など対策をする。
「ごみ処理を沼津市に
     委託しない」案について


 沼津市の打ち切りの方針が強固なために、ごみ処理を、沼津市以外のところに頼もうとの案ですが、現時点で行なえばさらに沼津市との関係を悪化させるものです。
 この案の問題点は
●ごみ焼却炉は外原区のすぐ隣に昭和50年に建設されましたが、清水町のごみも処理する施設だと言って、住民を納得させています。これも外原区に対して、沼津市の公文書で書かれていることですので、こうした問題も新たに出てきます。
●施設を作るときに、清水町が負担したごみ処理場のダイオキシン対策工事として6億、し尿処理場建設に9億円以上になるお金は、どうなるのか。
●他の広域行政(水道や消防など)に影響しないか。
【2度の合併の約束とは】
 1度目は平成13年の2月に「10年後に合併をする」と文書で取り交わしました。
この文書は、市長と町長の間で公表しないことを前提に取り交わされました。
 
 2度目は、平成16年7月で@住民発議を行い沼津市、三島市を含めた合併を推進すること、Aこれがうまくいかなければ沼津市と清水町の昭和41年の合併協議会を再開することを約束しました。この時は公文書でおこないました。
こじれた沼津市との関係を正常化し、ごみ・し尿処理の問題の 解決 には

 清水町に対する沼津市の不信は、町長が2回も住民、議会に話もせずに沼津市との合併の約束をして、それを破ったことによるものです。約束を破った人が責任を取るのが常識です。いまだにその責任は明らかになっていない中で、何をやっても問題の解決にはなりません。まずその責任を、沼津市側に明確にしてこそ解決の道が開けます。
沼津市との話し合い決裂か?

 これまでに沼津市との話し合いは3回行なわれてきましたが、沼津市では処理は今年度いっぱいで打ち切ると主張しています。清水町との話し合いは平行線です

崩れる信頼関係
なぜこうした事態になったのか
 ごみ・し尿の問題は、昭和41年の沼津市との合併の話から引き続いているものです。合併とごみ行政を絡めて水面下で一部の人によって話が進められてきました。その上で、平井町長になって新たに文書で2度も沼津市との合併の約束をし、その約束を破ったところに一番の原因があります。いずれも住民、議会には相談しないで町長などが沼津市と約束したことです。
問 6月議会でこの問題を取り上げたとき、昨年の試算は間違いないと答弁した。しかし、民間保育園への出す補助金の計算には、法的に決められているものが、はいっていない。また、それ以外の補助金についても実施する答弁をしたが、このことは試算が間違っているということではないのか。

答弁 昨年の時点で算入しなかった経過もありますが適正と考えております。

そのあとの追求の中で助役が次のように答弁しました。
助役 課長が答弁した調査の結果についても、議会答弁の中身、このことについても事務担当レベルで再度調査をします。

公共施設のアスベスト
質問 公共施設のアスベストについて町所有の公共施設にアスベストは使われてないと、報告がありました。どのような方法で確認したのか。

答弁 旧建設省の指針に基づく検査で、設計書による調査をこない、アスベストが使われた3カ所の施設についてサンプルを採り、それを検査機関で分析しアスベストが使われていないことが明らかになりました。

ごみし尿処理はどうなる
 最初に質問の中で、現在のごみ焼却所、し尿処理場は清水町のごみ・し尿も処理する施設として、住民にも明らかにし、県などに許可を得て建設されていることを明らかにしました。

質問 町長は信頼関係がなくなったのは行き違いと言うが、沼津市との約束を破ったことではないか。
 また昨年7月の約束では、住民に対しては沼津市との合併協議会の再開は絶対無いと言いながら進めたわけだが、責任を明確にすることをしないと問題の解決はない。
 信頼関係が崩れた理由は約束の不履行だ。その責任は誰にあるのか、それははっきりしている。上に立つ政治家として、責任あるもの同士で話し合って解決すべきだと思うがどうか。

町長 首長同士話し合うことにはやぶさかでない、そのような要請や、必要性が出てくれば積極的に話あって行きたい。
町議会議員 もりの善広
公立保育所を民営化しても経費の節約はできない
質問 8月24日に日本共産党議員団として県に徳倉橋のかけ替えを早く実現するように要求交渉した。県の考えは@現在の徳倉橋の補強工事、A下流側に歩道を建設、B新しい橋建設を行なうと言う案だったが、町として県の考えについてどう対応するのか。
答弁 徳倉橋の架け替えについては、県は早期の事業化は厳しい状況との考えですが、町としては重要課題のひとつとして架け替えが早期に実現できるように県に要望していく考えです。
また、歩道橋は歩道橋として設置してもらうようにします。

徳倉橋は通学路でもあり歩行者が多く、災害時の不安も大きい。早急に対応する必要があるとして早期の取り組みを求めました。

質問 県の考えや町の考えを住民に広く知らせ住民の考えを聞く必要がある。

答弁 町民の意見を聞く時期については慎重に行なわなければいけませんので、県や区長さんと相談しながら実施していきます。

東海バス三島駅沼商線の便数は、なぜ減らされたか
質問 三島駅と沼商を往復するバス路線に、町として路線維持のための補助金を出しているが、今年度から昼間の時間帯の便がカットされた。今まで利用してきた町民にとっては生活の足をうばれたのに等しいが、対応をどうするのか。
 補助金を出しているにもかかわらず、便数がカットされた経緯はどのようなものか。

答弁 東海バスが赤字を減らすために町と協議の上、便数を削減したものです。

このように答弁しましたが東海バスに聞いたところ、町から補助金の削減を言われたので、今までと同じ便数を保つことはできないとのことでした。

質問 カットされた昼間の時間帯に、路線バスに変わって町内循環バスを走らせて欲しいという要望があるがどうするのか。
 循環バスは乗客の人数に対して経費がかかりすぎると言う批判もある。しかし、路線バスが便数を減らせば、循環バスが貴重な足として重要になっていく。他の自治体ではワゴン車を使うなど工夫をして行政が地域の足を確保しているところもある。今の方法を再考して住民の足を守るべきだ。

答弁 住民の足を守るために循環バスのあり方、運営方法については検討していきたい。
町議会議員 吉川きより
徳倉橋の架け替えをどう実現するか
  一般質問

2005年10月号明るい清水