あるフィールドのデータの内容によって、別のフィールドにデータを
セットする処理を行う場合、更新クエリの「レコードの更新」行でIIf関数を
利用する方法があります。
IIf関数は、条件によって実行する処理を分岐することができる関数です。
例えば、「お天気テーブル」に次のようなデータが入力されているとします。
日付 天気 記号
2000/1/10 晴れ
2000/1/11 晴れ
2000/1/12 曇り
2000/1/13 雨
2000/1/14 晴れ
記号フィールドには、天気フィールドが「晴れ」だったら「○」、
「曇り」だったら「△」、「雨」だったら「□」をセットします。
方法は次のとおりです。
●手順●
(1)新規に更新クエリを用意して、「お天気テーブル」を追加する。
(2)デザイングリッドにフィールドリストから「記号」フィールドを追加する。
(3)「レコードの更新」に次の式を入力する。
IIf([天気]="晴れ","○",IIf([天気]="曇り","△",IIf([天気]="雨","□")))
(4)クエリを保存して実行すると、「お天気テーブル」の記号フィールドは
次のようにセットされる。
日付 天気 記号
2000/1/10 晴れ ○
2000/1/11 晴れ ○
2000/1/12 曇り △
2000/1/13 雨 □
2000/1/14 晴れ ○
IIf関数の構文は次のとおりです。
<構文>IIf(expr, truepart, falsepart)
expr :必ず指定します。評価対象の式を指定します。
truepart:必ず指定します。名前付き引数exprが真(True)の場合に返す値
または式を指定します。
falsepart:必ず指定します。名前付き引数exprが偽(False)の場合に返す値
または式を指定します。
【例】
次の使用例では、IIf関数を使って[天気]フィールドを評価し、
その値が「晴れ」の場合は "○" を、「晴れ」以外の場合は "×"をセットします。
IIf([天気]="晴れ","○","×")
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