選択クエリの抽出条件は、固定の値だけではなくフォームのコントロールを
参照して該当データを抽出することができます。
テキストボックスの値を抽出条件に設定する方法を紹介します。
●準備●
クエリの元となるテーブル「商品管理」を用意します。
フィールドは次のとおりです。
商品番号
商品名
単価
●手順●
(1)条件を指定するフォーム「フォーム1」を用意します。
[新規作成]ボタンをクリックして、[基になるテーブル/クエリーの選択]には
何も指定せずに、[OK]ボタンをクリックします。
非連結のテキストボックスを1つ配置し、テキストボックスの[名前]プロパティを
「抽出商品番号」とします。
(2)商品管理テーブルを元にして、クエリ「クエリ1」を作成します。
クエリのデザインビューで、デザイングリッドに必要なフィールドを設定します。
ここでは、[商品番号]、[商品名]、[単価]フィールドをデザイングリッドに設定します。
デザイングリッドに設定した[商品番号]のフィールドで右クリックすると
表示される[フィールドプロパティ]の[ルックアップ]タブをクリックし、
[表示コントロール]プロパティに「テキストボックス」を指定します。
クエリのデザインビューでデザイングリッドの空いている列に、フォームの
テキストボックスを参照して、IIf関数でテキストボックスに入力されたかどうか
(IsNull関数)を判断し、入力がない場合は全件抽出とする式を設定します。
<フィールド>
IIf(IsNull([Forms]![フォーム1]![抽出商品番号]),True,
[商品番号]=[Forms]![フォーム1]![抽出商品番号])
*注*「〜True,」の後に続けて「[商品番号]=〜」を記述してください。
<表示>
チェックボックスのチェックを外す
<抽出条件>
T rue
●実行手順●
「フォーム1」をフォームビューで開きます。
テキストボックスに抽出条件を入力し、「クエリー1」を開くと、該当データが
データシートビューに表示されます。
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