オプショングループの選択値によってカーソルを自動的に移動させる
 オプショングループとマクロを組み合わせて、オプショングループの選択値によって
カーソルを自動的に移動させる処理を設定することができます。

 マクロには、条件列でオプショングループの選択値を判断して、アクション
「コントロールの移動」を設定します。

 では、オプショングループのオプションボタン1が選択された場合は、
テキストボックスAへカーソルが移動し、オプションボタン2が選択された場合は、
テキストボックスBへカーソルが移動する、という処理の作成手順をおってみましょう。

●手順●

(1)フォームを新規に作成して、デザインビューで表示します。

(2)オプションボタン「オプション1」とオプションボタン「オプション2」を含む
  オプショングループ「フレーム0」を配置します。
  オプション1のプロパティシートの[データ]タブで「オプション値」を「1」に、
  オプション2のプロパティシートの[データ]タブで「オプション値」を「2」に設定
  します。

(3)テキストボックス「テキストA」とテキストボックス「テキストB」を配置して、
  フォームを「フォーム1」という名前で保存します。

(4)マクロを新規に作成して、[表示(V)]メニューの[条件(C)]をクリックして、
  条件列を表示します。

(5)1行目の条件列には、「[Forms]![フォーム1]![フレーム0]=1」と入力します。
  フレーム0の返り値が「1」だった場合、つまりオプション1が選択された場合の
  アクションを設定するための条件です。
  アクションには「コントロールの移動」を設定して、引数「コントロール名」には
  「テキストA」と設定します。

(6)2行目の条件列には、「[Forms]![フォーム1]![フレーム0]=2」と入力します。
  フレーム0の返り値が「2」だった場合、つまりオプション2が選択された場合の
  アクションを設定するための条件です。
  アクションには「コントロールの移動」を設定して、引数「コントロール名」には
  「テキストB」と設定します。

(7)マクロを「カーソル自動移動」という名前を付けて保存します。

(8)フォーム1をデザインビューで表示して、フレーム0のプロパティシートの
  [イベント]タブで、[更新後処理]に「カーソル自動移動」マクロを設定します。

(9)フォームを上書き保存して、フォームビューで表示して、オプショングループの
  オプションボタンを選択した後のカーソルの動きを確認します。

 オプショングループは、フォームで選択肢を制限して表示する場合などに便利な
コントロールです。オプショングループには、グループフレームと一連の
チェックボックス、オプションボタン、およびトグルボタンを含むことができます。

 例えば、性別が男性か女性かをテキストボックスに入力するよりも、2つの選択肢
を用意してそのどちらかを選択できれば入力誤りも発生しませんし、作業自体も非常
に簡略化されます。

 オプショングループについての詳細は、ヘルプを参照してください。

Access97/2000



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