マルチユーザー環境では競合によるアクシデントに注意しなくてはなりません。
データベースを「排他モード」に設定する方法もありますが、データレベルでの編集
の競合を避ける手段の1つとして、Accessには「レコードロック」という機能が用意
されています。
この機能は、すべてのレコード、または編集中のレコードのみをロックすることが
できます。ロックした場合は、レコードを編集中にほかのユーザーがそのレコードを
変更しようとすると警告されます。
●手順●
(1)データベースを開いて、[ツール(T)]メニューの[オプション(O)]をクリックします。
(2)[詳細]タブをクリックします。
(3)[既定の開くモード]で[共有モード(S)]を選択します。
(4)[既定のレコードロック]で、[すべてのレコード(L)]もしくは[編集済みレコード(D)]
を選択します。
(5)[レコードレベルでロックして開く(O)]をチェックして、[OK]ボタンをクリックします。
●補足説明●
(1)[既定の開くモード]の[共有モード(S)]は、同時に複数のユーザーが操作・編集できる
モードで、[排他モード(E)]は同時には操作・編集できないモードです。
(2)[既定のレコードロック]の[すべてのレコード(L)]は、基になるテーブルのすべての
レコードはロックされます。他のユーザーはレコードを読み取ることはできますが、
レコードを編集、追加、または削除することはできません。
[編集済みレコード(D)]は、対象がフォームとクエリの場合だけ有効です。レコードの
ページは、ユーザーがレコード内のフィールドの編集を開始すると同時にロックされ、
ユーザーがそのレコードを保存するまでロックされたままになります。したがって、
レコードを編集できるのは、一度に1人のユーザーだけです。これを"排他的"ロック状態
とも呼びます。
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