通常、レポートのレコードソースはプロパティ「レコードソース」で設定します。
このプロパティの設定をマクロで行うことで、1つのレポートで複数のテーブルや
クエリのデータを印刷することができます。
ただし、テーブルやクエリのフィールド構成は同一のものに限られます。
●準備●
同じフィールド構成のテーブルまたはクエリを2つ以上用意します。
用意したテーブルまたはクエリをレコードソースにして、レポートを作成します。
【サンプルとして使うオブジェクト】
テーブル:商品テーブル
新商品テーブル
レポート:商品一覧表(商品テーブルをレコードソースにして作成)
●手順●
(1)マクロを新規作成します。
(2)アクション「レポートを開く」を選択して、引数「レポート名」に「商品一覧表」、
引数「ビュー」に「デザインビュー」を指定します。
(3)次に、アクション「値の代入」を選択して、引数「アイテム」に
「[Reports]![商品テーブル].[RecordSource]」、引数「式」に「"新商品テーブル"」
と指定します。
(4)次に、アクション「レポートを開く」を選択して、引数「レポート名」に
「商品一覧表」、引数「ビュー」に「印刷」を指定します。
(5)次に、アクション「閉じる」を選択して、引数「オブジェクト」に「レポート」、
引数「オブジェクト名」に「商品一覧表」、引数「オブジェクトの保存」に
「確認」を指定します。
(6)マクロを保存して実行すると、レポートが開かれ、印刷処理が行われた後に
レポートが閉じられます。
●補足説明●
・手順(2)では、プロパティの変更を行うためにレポートをデザインビューで開いて
います。
・デザインビューで開かれたレポートのレコードソースの変更は、手順(3)で行って
います。
引数「アイテム」に式を入力する場合は、引数「アイテム」をクリックした時に
右側に表示される[ビルド]ボタン(...)をクリックして、式ビルダを利用すると
便利です。
式ビルダの左下ボックスで[レポート]−[すべてのレポート]−[商品一覧表]
を選択し、中央ボックスで[<レポート>]、右下ボックスで[RecordSource]を選択して
[貼り付け(P)]ボタンをクリックすると、上の式ボックスに式が表示されます。
[OK]ボタンをクリックすると、引数「アイテム」に式が設定されます。
・手順(5)で、引数「オブジェクトの保存」に「確認」を指定すると、
「'商品一覧表'レポートの変更を保存しますか?」というメッセージボックスが
表示されます。レコードソースを変更する場合は[はい(Y)]ボタンを、変更しない場合
は[いいえ(N)]ボタンをクリックします。
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