セルの値を全て全角にする
 セルに入力された値などを、半角もしくは全角に統一する場合に、
StrConv関数を利用することができます

 StrConv関数は、文字列を指定された種類に変換してその値を返します。
 サンプルマクロでは、セルA1からセルJ1の値を全角文字に変換しています。

Sub Sample()

    Dim i As Integer
    Dim J As Integer
    
    For i = 1 To 10
        For J = 1 To 10
            Sheets(1).Cells(i, J) = StrConv(Sheets(1).Cells(i, J), vbWide)
    Next J, i

End Sub

 StrConv関数の構文は次のとおりです。

<構文> StrConv(string, conversion, LCID)

指定項目    内容 
string  :必ず指定します。変換する文字列式を指定します。
conversion:必ず指定します。実行する変換の種類の値の合計を指定します。
LCID   :省略可能です。システムとは異なる国別情報識別子(LCID)を指定
      できます。既定値はシステムが使用するLCIDです。

 名前付き引数conversionには、次のいずれかの定数または値を指定します。

定数       値   内容
vbUpperCase   1   文字列を大文字に変換します。
vbLowerCase   2   文字列を小文字に変換します。
vbProperCase   3   文字列の各単語の先頭の文字を大文字に変換します。
vbWide*     4*  文字列内の半角文字(1バイト)を全角文字(2バイト)に
            変換します。
vbNarrow*    8*  文字列内の全角文字(2バイト)を半角文字(1バイト)に
            変換します。
vbKatakana**  16**  文字列内のひらがなをカタカナに変換します。
vbHiragana**  32   文字列内のカタカナをひらがなに変換します。
vbUnicode    64   システムの既定のコードページを使って文字列をUnicode
            に変換します。
vbFromUnicode  128  文字列をUnicodeからシステムの既定のコードページに
            変換します。

* 国別情報の設定が中国、韓国、および日本の場合に適用されます。
** 国別情報の設定が日本の場合のみ有効です。

 通常、定数は互いに矛盾しない限り、組み合わせて指定できます。たとえば、
定数vbUpperCaseとvbWideを組み合わせることはできます。しかし、定数vbUnicode
とvbFromUnicodeは指定内容が矛盾するため、組み合わせることはできません。
 また、不適切な場所で定数vbWide、vbNarrow、vbKatakana、およびvbHiragana
を指定した場合は、実行時エラーが発生します。

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