LockedプロパティにFalseが指定されたセルでは、シートが保護されている
場合でもユーザーによる変更が可能になります。変更されたくない数式が
入力されているセル範囲のLockedプロパティはTrue、値を入力するセル範囲
にはFalseを指定するといった具合に使用します。なお、シートが保護され
ていない場合は、Lockedプロパティの値は有効になりません。
構文 Object.Locked
設定項目 内容
Object Rangeオブジェクト
次のサンプルは、使用中のセルのうち、空白セルのみユーザーの入力を
許可するように設定します。
●サンプル●
Sub LockedSamp1()
ActiveSheet.Unprotect password:="abcd" '----シートの保護解除
Cells.Locked = True '----(1)
ActiveSheet.UsedRange.SpecialCells( _
Type:=xlCellTypeBlanks).Locked = False '----(2)
ActiveSheet.Protect password:="abcd" '----シートの保護
End Sub
●解説●
(1)のステートメントで、いったん全セルのLockedプロパティをTrueにした
後、(2)のステートメントで空白セルのLockedプロパティをFalseにし、最後
にシート全体の保護をかけています。最初にシートの保護を解除しているの
は、シートに保護がかかっている状態ではLockedプロパティの値も設定でき
ないためです。
また、シートに保護をかけた状態でLockedプロパティにFalseを指定した
セル間は、[Tab]キーで移動できます。
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