MergeCellsプロパティにTrueを設定するとセル範囲を結合し、Falseで逆にセル
範囲の結合を解除します。結合させるには複数のセルを指定する必要がありますが、
結合を解除する際には結合セル中の1つ以上のセルを指定するだけで解除できます。
構文 Object.MergeCells 設定/取得
設定項目 内容
Object Rangeオブジェクト
●サンプル1●
Sub MergeCellsSamp1()
Range("A1:C5").MergeCells = True '----(1) A1〜C5を結合
End Sub
(1)のステートメントでA1〜C5を結合しています。結合させるための記述は非常に
単純ですが、実行結果は複雑です。
対象セル範囲の中に値が入力されたセルが2つ以上ある場合、データを失うことに
なりますので、確認メッセージが表示されます。
ここで[キャンセル]ボタンを押すとMergeCellsプロパティを変更できないという
エラーが発生しますので、ケースに応じて次のようにプログラミングを行なってく
ださい。
次のサンプル2は、確認メッセージを表示しないでセルを結合します。結合すると
セル範囲のデータのうち、最上端にあるデータ以外は失われます。
●サンプル2●
Sub MergeCellsSamp2()
Application.DisplayAlerts = False '----確認メッセージを非表示
Range("A1:C5").MergeCells = True
Application.DisplayAlerts = True '----確認メッセージを表示
End Sub
次のサンプル3はデータが失われる場合にはユーザーが結合されるかどうか判断
するようになっています。[キャンセル]ボタンを押してもエラーは無視されます。
●サンプル3●
Sub MergeCellsSamp3()
On Error Resume Next '----エラーが発生しても無視
Range("A1:C5").MergeCells = True
End Sub
On Error Resume Nextステートメントを先に記述しておけば、エラーが発生
しても、実行を中断せずに次のステートメントを実行できます。
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