ユーザフォーム入門 - 住所入力フォームを作成する(1) 〜 はじめに
■はじめに■

エクセル97、2000においては、アプリケーション作成の入力インターフェース
としてユーザフォームを作成することが可能です。ユーザフォームにはボタンや、文
字入力用のテキストボックス、プルダウンメニューからユーザに値を選択してもらう
ためのコンボボックスなど、コントロールと呼ばれる入力支援機能が提供されていま
す。これらのコントロールの多くはワークシート上に貼り付けることでも使用できま
すが、アプリケーションとしての体裁をより本格的なものとしたい、ユーザによるア
プリケーション作成者の意図しない操作を極力防止したい、という場合などには、ユ
ーザフォームを使うことである程度問題解決が可能です。

■ユーザフォームの配置■

ユーザフォームをエクセルブックによるアプリケーションに組み込むには次のように
します。

1.エクセルのメニューから”ツール-マクロ-Visual Basic Editor”を選択します。

2.1で表示されたVBA開発環境、Visual Basic Editor(VBE)の メニュー
  から、”挿入-ユーザーフォーム”を選択します。

2の操作により、ボタンも何もない状態のユーザーフォームがVBEの中に表示されます。

■VBA開発環境■

VBEのプロジェクエクスプローラ(表示されていなければ、”表示”メニューから表示
させます)内に”VBAProject(ブック名.xls)”を親として、ツリー状にワークシート
やエクセルブックのアイコンが並んでいます。これらと並列してユーザフォームのアイ
コンがあることを確認し、選択してから以下の操作を行ってください。

・ユーザフォームのアイコン上で右クリックして表示されるショートカットメニュ
 ーから”コードの表示”を選択します。
           ↓
 ユーザフォームの動作を制御するためのコードウィンドウにフォームモジュールが
 表示されます。(このフォームモジュールにはさまざまなVBAコードを記述します。)

・”表示”メニューから”プロパティーウィンドウ”を選択します。
           ↓
 表示されたプロパティーウィンドウでは、フォームやフォーム上に配置したコントロ
 ールのプロパティー設定により書式設定や、初期値など、各種の設定を行います。
 ウィドウの左側に表示されているのがプロパティー名称、右側がその値となります。
 ※ほとんどのプロパティーには初期値が設定されています。

 (プロパティー変更のテスト)
  a.プロパティーウィンドウ上部のプルダウンメニューから”UserForm1”を選択。
  b.”全体”タブの一番目の項目、”(オブジェクト名)”をダブルクリックし、
   右側の値を”MyForm”と変更してください。
  c.プロジェクトウィンドウのユーザフォームアイコン右側で、フォームのオブジ
   ェクト名が”MyForm”に変更されていることを確認してください。

 ※オブジェクト名の変更は”ユーザフォーム入門 - 住所入力フォームを作成する(2)”
  以降でも他の入力ボックスの名称変更などの際に行います。

 ※その他VBEには”ローカルウィンドウ、ウォッチウィンドウ、イミディエイトウィン
  ドウなどがありますが、これらは”デバッグ”といって、モジュールに記述したVBA
  コードの実行テストを行う際などに用いるものです。

 (参考:テクニック集)
  デバッグ入門 − イミディエイトウィンドウその他
  デバッグ入門 − ローカルウィンドウその他

■フォームの削除■

不必要なユーザフォームを削除するには次のようにします。

  a.プロジェクトエクスプローラから”UserForm1”を選択。
  ※上記プロパティー変更テストでオブジェクト名を変更している場合には”MyForm”
  b.右クリックにより表示されるショートカットメニューから”UserForm1の開放”
   を選択。
  c.”削除する前にUserForm1をエクスポートしますか”のメッセージは、ここでは
   ”いいえ”を選択します。

Excel2000 ※部分的に97は対象外



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