引数Arraylistで指定した配列変数を消去します。静的配列、つまり要素数が
決まっているような配列では、各要素の値が初期化され、動的配列の場合には、
割り当てられていたメモリが開放されます。配列変数のタイプによる動作の違い
は、次の一覧のとおりです。
・配列変数の型別のEraseステートメントの実行結果
配列の型 Erase ステートメントの実行結果
静的数値配列 要素はすべて0に設定されます。
静的文字列配列(可変長) 要素はすべて長さ0の文字列("")に設定されます。
静的文字列配列(固定長) 要素はすべて0に設定されます。
静的バリアント型(Variant)配列 要素はすべてEmpty値に設定されます。
ユーザー定義型配列 各要素は、別個の変数として設定されます。
オブジェクト配列 要素はすべて特別な値Nothingに設定されます。
構文 Erase Arraylist
設定項目 内容
Arraylist 消去する配列変数を指定 [省略不可]
次のサンプルは、静的文字配列(可変長)における、Eraseステートメントの
動作を確認するためのものです。
●サンプル●
Sub EraseSamp1()
'---静的文字配列
Dim myArray(1 To 5) As String
Dim i As Integer
For i = 1 To 5
'---静的文字配列の要素に値を設定
myArray(i) = Chr(i + 64)
Next
MsgBox "myArrayの値 : " & Join(myArray(), ",")
'---静的配列の場合は要素の値を初期化
Erase myArray
MsgBox "myArrayの値 : " & Join(myArray(), ",")
End Sub
●解説●
Join関数を用いて、配列の中身をカンマ区切りで出力して確認しています。
Eraseステートメント実行以前と以後の状態を比較してみてくさだい。
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