引数Findで指定した文字列を、Expressionで指定した文字列内で検索し、見つかった
場合には、引数Replaceで指定した文字列に置換します。引数Countでは、置換する回数
を指定します。つまり、1を指定した場合には、最初に見つかった文字列のみを置き換え
ます。省略時には全て置換えられます。なお、引数Compareで指定する定数は次の一覧の
とおりです。
・引数compareで指定する比較モードを表す定数一覧(VbCompareMethod)
定数 値 説明
vbUseCompareOption -1 Option Compare ステートメントの設定を使用して比較
vbBinaryCompare 0 バイナリ モードの比較
vbTextCompare 1 テキスト モードの比較
vbDatabaseCompare 2 Microsoft Access の場合のみ有効。データベースに格納
されている設定に基づいて比較
構文 Replace(Expression, Find, Replace, Start, Count, Compare)
設定項目 内容
Expression 置換元の文字列式を指定 [省略不可]
Find 検索する文字列を指定 [省略不可]
Replace 置換する文字列を指定 [省略不可]
Start 検索開始位置を指定。省略時は1 [省略可能]
Count 置換する回数を指定。省略時は全て置換 [省略可能]
Compare 比較モードを指定(表参照) [省略可能]
次のサンプルでは、Replace関数の代表的な使い方を2例紹介しています。
●サンプル1●
Sub ReplaceSamp1()
Dim myStr As String
myStr = "ABCABC"
MsgBox "『" & myStr & "』の1つめのAをCに置換します" & Chr(13) & _
"『" & Replace(myStr, "A", "C", , 1) & "』" '---(1)
myStr = "A B C A B C"
MsgBox "『" & myStr & "』の空白を削除します" & Chr(13) & _
"『" & Replace(myStr, " ", "") & "』" '---(2)
End Sub
●解説●
(1)では、最初の文字列"A"を"C"に置き換えています。また、(3)では置換文字列に
長さ0の文字列("")を指定することで、削除したい文字列を削除しています。文字列
中のスペースを削除するには、このようにReplace関数を使用します。
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