String1とString2の2つの文字列を引数Compareで指定した比較モードで比較を行い、
その結果を返します。引数Compareで使用する定数は下の一覧のとおりです。なお、
この引数を省略した場合にはOption Compareステートメントの設定を利用して比較が
行なわれます。
・引数compareで指定する比較モードを表す定数一覧(VbCompareMethod)
定数 値 説明
vbUseCompareOption -1 Option Compareステートメントの設定を使用して比較
vbBinaryCompare 0 バイナリ モードの比較
vbTextCompare 1 テキスト モードの比較
vbDatabaseCompare 2 Microsoft Access の場合のみ有効。データベースに
格納されている設定に基づいて比較
StrComp関数の戻り値と内容に関しては次の一覧を参照してください。
・StrComp関数の戻り値一覧
内容 戻り値
string1はstring2未満 -1
string1とstring2は等しい 0
string1はstring2を超える 1
String1またはstring2はNull値 Null 値
構文 StrComp(String1, String2, Compare)
設定項目 内容
String1 比較を行なう文字列式を指定します [省略不可]
String2 比較を行なう文字列式を指定します [省略不可]
Compare 文字列比較のモード指定(表参照) [省略可能]
次のサンプルは、A列に入力された値とB列に入力された値をテキストモードで
比較し、その結果をC列とD列に入力します。
●サンプル●
Sub StrCompSamp1()
Dim i As Integer
For i = 2 To 7
Cells(i, 3) = StrComp(Cells(i, 1), Cells(i, 2), vbTextCompare)
'---テキストモードでA列とB列の値を比較し、結果をC列に入力
If Cells(i, 3).Value = 0 Then
Cells(i, 4).Value = "両者は等しい"
Else
Cells(i, 4).Value = "両者は等しくありません"
End If
Next i
End Sub
●ポイント●
通常の比較演算子を用いた比較で、この例のような結果を得るには、モジュールの
先頭でOption Compare Textステートメントを宣言します。ただし、そのモジュール
全体で宣言が有効となってしまうという欠点があります。
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