2003年09月
★闘龍門ジャパン 清水マリンビル★
恒例の闘龍門ジャパンの観戦記です。
今回の静岡興行レポートは14日の清水マリンビル。
翌日15日には浜松アクトシティ、10月の7日にはきらメッセ沼津とこの先も静岡県内の興行は目白押しです。
校長のウルティモドラゴンがWWEと契約を交わして一レスラーとしてアメリカで奮起している最中、後を任された岡村社長や神田教頭のもとで、闘龍門ジャパンやその所属選手達はどのような方向に向かっていくのか、ファンとしては注目していきたい所であります。
最近の闘龍門は「インディー」と呼ぶには少々ふさわしくない大所帯になってきました。
他の団体から選手を招いては対抗戦や交流戦を行うのが当たり前になって来てしまっている(またはそうしないと経営が出来ない)昨今のプロレス界において、自団体の選手のみで興行・巡業を行える選手層の厚さは闘龍門ジャパンの強みでもあるでしょう。
今回会場に到着して真っ先に気づいたのが、前回の静岡での興行に比べでスタッフやサポートメンバーが圧倒的に増えている点でした。
これは闘龍門という団体が興行的に成功して波に乗っている証拠で応援しているファンとしては嬉しい限りですが、今までのプロレス界の一連の流れから行くと一抹の不安もあります。
闘龍門がこれからも素敵な「インディー」団体であり続けて欲しいです。
以下はかる〜くマリンビル興行のレビュー
●第一試合 6人タッグマッチ●
スペル・シーサー TARU
新井健一郎 vs ドン・フジイ
ドラゴン・キッド SUWA
(M2K) (C−MAX)
この日のマリンビル興行は会場の照明と音声が不調、興行が始まってから、停電・断線が相次ぐ。
闘龍門のレスラー達はそんなトラブルも「小道具」として上手に使ってしまう。
この日のフジイさんはノリにノっていた。
第一試合なのに、かなり盛り上がった試合でGOOD。
SUWAは相変わらず喋りが下手だが、かえってそれが良い味になっている。
●第二試合 3WAYマッチ●
ストーカー市川 vs ベーカリー八木 vs K−ness
コミカルマッチ
試合前、一緒に観戦していたまきおん氏が「ドッティとヤッシーニの乱入がある」と予想していたが、その通りに2人が乱入して、ベーカリー八木の3WAY勝利に泥を塗る。
漁師からパン屋に転身したベーカリー八木。戦績が悪く、ドッティ修司やヤッシーニから「レスラー引退(もしくはレフェリー転身)かパン屋」の三行半を突きつけられたが、そのファイトスタイルは個人的に良いと思う。
ドッティ修司やヤッシーニは闘龍門の中のアウトローとして現在上がり調子だが、「面白い・面白くない」で言ったら面白くない。
今回の乱入も単純に「弱いものいぢめ」をしに来ただけで、これといった主張とインパクトがない。
ヤッシーニの喋りもいまいちだなぁ。
●第三試合 シングルマッチ●
岩佐軍団結成への道〜15番勝負・第11戦
横須賀亨 vs 岩佐卓典
(DoFIXER) (岩佐軍団総帥)
「1勝でもすれば軍団結成」という、岩佐軍団を認めてもらうための15番勝負も既に11戦…はやすぎ^^;
モチのロンで現在10敗。
この日も「マッタク勝てる気がしない」とイキナリMCで負け宣言の岩佐総帥。
いや〜、この岩佐も最近イっちゃんと同じく「真の弱い者」だけが持つオーラを身に付けて来ましたな。
対する横須賀は私が好きな闘龍門のレスラー。
この日は横須賀の家族がわざわざ横須賀から来訪して観戦。(適当な所に車を停めて駐禁でキップを切られたらしい)
地元出身のコンドッティ修司の応援は来ないのにね…
恒例のタオル投入で横須賀の勝利、試合後横須賀のMC。
「オヤジ誕生日おめでとう」
「それから車はチャンと駐車場に停めろよな」
横須賀〜、ホントなんかイイやつだな。
●第四試合 タッグマッチ●
三島 来夢 vs ブラザーYASSINI
ベルリネッタ・ボクサー コンドッティ修司
M2Kを追い出され、岩佐軍団加入のタオル投げ三島と、コンドッティに八木と同じく三行半を言い渡されたベルリネッタボクサーのタッグ。
対するコンドッテイー組にとっては長期負傷欠場していたヤッシーニの復帰戦であるともに、UWA6人タッグ戦に向けて己の力を誇示する為の試合だ。
カード的に、圧倒的な実力をもってコンドッテイー組が三島組をイヂメにイヂメぬく展開というのがセオリーだが、どうも中途半端で徹底的な感じがしない。
三島のセコンドに岩佐総裁もついて、三島や岩佐、ボクサー達に見せ場も作られてしまうし、勝敗にメリハリがないから観客もどう反応していいのかわからない…試合後のヤッシーニのMC「俺はミラノ狙いや!」もナンか滑稽。
いや、闘龍門の中のユニットでは上がり調子なんだけれど、根本的にもとちーの感覚と合わないのよね、うん。
だから評価も辛口になるねえ。
●第五試合 セミファイナルタッグマッチ●
セカンド土井 vs JUN
望月成晃 CIMA
(M2K) (C−MAX)
この試合を観て思ったこと。
この試合はM2KとC−MAX、それぞれで育てている選手(セカンド土井とJUN)と組んでの対抗試合といった感じで、モッチーもCIMAも本当に後輩育成に真剣に取り組んでいるんだなぁと感じた。
モッチーもCIMAも互いの弟子に激しく厳しく激を飛ばす。
CIMAはJUNが危ない時にカットに入ると同時にJUNを張り飛ばして「自分で帰って来い!」と叱咤するシーンも見られた。
育成ながらの試合というのは昔の女子プロでは良く見られた光景のような気がするが、最近ではこういう感じの試合ってのは珍しく、かえって微笑ましい感じもする。
今回の試合はゴールデングラブ(変形のチキンウイング:ジャベ)でセカンド土井がJUNにギブアップ勝ちを収めた。
前々から私が熱望していた闘龍門のタッグリーグが10月から始まるそうだが、これにCIMA・JUN組とモッチー・土井組がエントリーしたそうだ。
タッグリーグが楽しみだ。
●第五試合 メインイベント6人タッグマッチ●
アンソニー・W・森 斎藤了
YOSSINO vs 堀口元気
ミラノコレクションA.T マグナムTOKYO
(イタコネ+ロイヤルB) (DoFIXER)
イタリアンコネコネクションの内部分裂抗争でミラコレにロイヤルブラザーズのアンソニーが協力してのタッグ結成。
ロイヤルブラザーズの他の2人は何処へ行った?^^;
ドゥフィクサーのマグナムと堀口がビミョーな関係になっていたが、この日の誤爆でついに完全決裂となる。
斎藤了がホントに久しぶりにサイクリングヤッホーを極める(カットされたけど…)本人もビックリ。
ミラノはホントにオーラがなくなった。
実力的には十分なハズなんだが、現在の微妙なポジションで発言権がなく自己主張が出来ないでいる。
この試合はミラノがA.Tロックで極めたが、この先のビッグマッチをモノにして、なんとか話題の中心に返り咲いて欲しい。
この日の興行は総評としてナカナカ面白かった。
個人的にはあまりドッティ絡みの話題が面白くないので(^^;)イタコネや他のユニットに叩き潰して欲しい。 |