教員採用試験の結果が出ました!

 10月1日、今年行われた教員採用選考審査の結果が発表されました。募集要項に採用数の大幅減を予告する内容の記述があっただけに、大きな不安を持って迎えた試験結果ですが、やはり非常に厳しい結果となりました。 

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小中学校の採用が大幅減!

  小学校 昨年168人→今年93人

    中学校 昨年122人→今年77人

 まず今年の大きな変化は、小中学校の二次審査合格者が大幅に減らされた点です。小学校では75人、中学校では45人という大幅減です。30人学級実現を求める声に対し、教育長は「財政難の中でもできないことはない。たとえば1年かけて38人、その次は37人と、できるところから少しずつ実現していく方法もある。」などと前向きな発言をしていますが、結果はこのとおり。石川知事が進める福祉・教育切り捨て政策に完全に屈服した形となりました。  しかし、このまま採用数の減少が進めば、現場の多忙化と高齢化がさらに進み、教育がますます困難なものとなっていくことは目に見えています。将来を担う子どもたちの教育に十分なお金をかけないで、静岡県の未来があるのでしょうか。空港建設などの大型公共投資には湯水のように税金を使い、教育にはケチケチする県政。どこかゆがんでいると思いませんか?

長期講師経験者の切り捨てを許してはならない

 校長会での県教委の説明によると、今年の二次審査合格者のうち、講師経験者が約7割を占めているということです。しかし、毎年300人以上の定数内講師を任用している状況から考えると、今年も多くの講師経験者が不合格になったと推測されます。 もちろん、新卒者は採用されなくてもよいということで はありませんが、講師経験者に対して県教委は、これまで 継続して任用してきたという責任があります。当面、正式 採用が無理でも、せめて任用の継続を保障するのが県教委 の最低限の責任ではないでしょうか。