え〜っ! 講師には夏休もリフレッシュもないの!?

 6月4日、県教委から県立学校長および市町村教委あてに、とんでもない通知が出されました。その内容を簡単に言えば、「講師には夏休もリフレッシュも認めない。」ということです。  夏休もリフレッシュもないということは、夏休みをとるためには指定休と年休しかありません。しかし、任用期間の短い人にとっては指定休も少なく、年休もそうそう使うわけにいきません。うだるような暑さの中、 生徒はもちろんほとんどの教諭は休んでいる寂しい学校で毎日何をしろと言うのでしょうか?

 教諭ならば年休などほとんど使わずにすむのに、同じ職場で同じように働いている仲間に対して、なんという差別でしょうか。また、厚生事業として行われている職員のバレーボール大会も、教諭ならば職専免で参加できますが、講師の場合は年休での参加となります。  このような通知が出された背景には、臨時的任用職員の服務取扱いを規定どおりにせよという人事委員会からの要請があったためです。人事委員会では、学校の講師を行政一般職の臨時職員と同じように見ているのです。

夏休みには積極的に自主研をとりましょう

 「求める会」では、今後、人事委員会に対して学校現場の状況を伝え、講師に対する差別待遇を改めるよう働きかけていくつもりです。しかし、当面、この夏休みには自主研をとることをすすめます。講師であっても自主研は認められます。申請や報告もそんなに難しく考えることはありません。「一冊の本をじっくりと読み深める。」「自然観察」「二学期の教材探し」など研修内容は教育に関することなら何でもいいのです。報告書も、県教委は「簡便なものでよい。」としていますから、せいぜいB5の用紙に写真やコピーを貼り、コメントを書き添えれば十分でしょう。

「求める会」会員のみなさんへ

 もうすでに、どこの学校でも動静表を出してしまっていると思います。あなたの職場の臨時教職員の人は、どうしているでしょうか?  学校によっては、校長のほうから「出勤簿に判を押すだけでいいから。それもできない日は自主研にしなさい。」と、あたたかい言葉かけがあったところもあります。しかし、そんな声でもかからなければ、黙って毎日出勤にして動静表を出してしまっているのではないでしょうか。

 臨時教職員の人に「休み、何日とれた?」と一言声をかけてみてください。もしも、8月20日以降も出勤となっているようであれば、「自主研にしておけばいいよ。」と教えてあげてください。そして、校長に一言口添えしてあげてほしいと思います。

臨時教職員のみなさん

 今回の人事委員会、県教委の措置は本当に許せないものです。どこまで人を差別し、いじめれば気がすむのか、と怒りがわいてきます。しかし、このような教育行政の冷たい姿勢を変えるには、大きな世論の力が必要です。

 私たち「求める会」では、一人でも多くの臨時教職員がこの会に参加され、声をあげていくことが大切だと考えています。同じ仕事をしながら差別的な扱いを受けている現状を多くの県民に知ってもらい、改善を目指す世論をひろげるためにも、臨時教職員自身が声をあげていくべきです。ぜひあなたも「求める会」に入会してください。