2001年実施
静岡県境員採用選考審査筆記試験「教職・一般教養」問題
<小・中学校、養護教員>
1,次の文の( )の中に適切な語句や数字を記入しなさい。
(1)南半球でオリンピックが開催されたのは、1956年の( @ )と2000年のシドニーの2回だけです。そのシドニーオリンピックで女子マラソンの金メダルを獲得した高橋選手は( A )を受賞した。
(2)2000年のノーベル賞授賞式では、白川秀樹・筑波大学名誉教授にノーベル( B )が授与された。最近では( C )氏の文学賞に次いで9人目となった。
(3)平成13年1月6日、中央省庁の1府12省庁体制がスタートした。さらに、首相の権限や( D )機能の強化のための組織を新設した。これは、( E )、戦後改革に続く行政機構の大きな改革といえる。
(4)日本相撲協会は、40年ぶりに( F )を改訂し、背後からつり出す「送りつり出し」など新たに15手を加えた。これで計87手となり、今まで悩みの種だったという( G )出身の力士が披露する曲芸的な技にも対応できることになった。
(5)「( H ) どこが混むのと 聞く上司」。この( I )革命にほんろうされて悩む上司を詠んだ句が、「サラリーマン川柳」の人気投票で1位に選ばれた。
2,
A群の人物と関係する事柄を、B群、C群からそれぞれ1つ選び記号で答えなさい。A群@ロジャース
Aフロイト
Bピアジェ
Cロールシャッハ
B群
a 精神分析
b 児童の自己中心性
c 来談者中心のカウンセリング
d 性格との調和
C群
ア ヒステリー研究
イ 人間論
ウ 投影法
エ 数の発達心理学
3 東京・神奈川・群馬の公立小学校4〜6年生男子2,059人に「学校ってどんなところ」を調査しました。(複数回答)〔出典;モノグラフ・小学校ナウ・ベネッセ教育研究所〕
(1)「学校でヘンだなあと思うこと」の項では、次のような調査結果でした。上位1位、2位からとらえられる子供像をそれぞれ推察し答えなさい。
1位;一人が悪くてもみんなで怒られる。(72%)
2位;「体育座り」「気をつけ」「前へならえ」をする。(45%)
3位;先生の質問に手を挙げさせる。(42%)
4位;決められた体操服で運動する。(33%)
5位;宿題が出される。(27%)
(2)学校や授業中にしてもよいか」の項で「ぜったいにダメなこと」として1位に挙げたのは「友達や下級生をいじめる」(97%)でした。しかし、依然として「いじめ」はなくならない現実があります。このことをどのように考察しますか。一文で答えなさい。
4 下の文は中学校学習指導要領解説総則編(平成11年9月発行)の一文です。ぶんちゅうの( )の中に適切な語句を、下の<語群>から選び、記号で答えなさい。
完全学校5日制を円滑に実施し、生涯学習の考え方を進めていくため、時間的にも精神的にもゆとりのある教育活動が展開される中で、生徒が( @ )をじっくり学習できるようにするとともに、興味・関心に応じた学習に主体的に取り組むことができるようにする必要がある。
このような観点から、年間総授業時数を従前より集当たり( A )削減すること、各教科の教育内容を授業時数の縮減以上に( B )して、基礎的・基本的な内容に絞り、( C )の中でじっくり学習しその確実な定着をはかるようにすること、選択教科の拡充を図ることなどの改善を図っている。また、生徒が学習内容を確実に身につけることができるよう個別指導やグループ指導、学習内容の( D )の程度に応じた指導、教師の協力的な指導など指導方法や指導体制を工夫改善し( E )指導を充実することを中学校指導要領第1章総則に示している。
<語群>
ア 習熟 イ 3単位時間 ウ 理解 エ 個に応じた オ 短時間 カ 精選 キ ゆとり ク 厳選 ケ 2単位時間 コ むずかしさ サ 知識・理解 シ 全体 ス 基礎・基本 セ 一斉 ソ 応用的な問題
5 コンピュータなどの活用による情報化の「光」の部分が脚光を浴びている一方で、子供に与える「影」の部分が心配されています。「影」とはどのようなことか3つ答えなさい。
6 総合的な学習の時間に、家庭や地域の人々の協力を得たいという声が子供からあがってきました。その場合、担当教師としてどんなことに配慮して要請したらよいか、3つ答えなさい。養護教諭は担当教師から自分が要請された場合の配慮事項を3つ答えなさい。
7 昼休み、小学校の広い廊下を1年生のK君が、勢いよく走ってきました。そのため、廊下の曲がり角で、出会い頭にT先生にぶつかってしまいました。このときT先生はK君に、2つの言葉かけをしました。K君は大きくうなずき、明るい笑顔でその場を去りました。あなたがT先生だったら、このとき、どのような言葉をかけたか2つ答えなさい。
8 次の文は、教育課程審議会−児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方について−の答申(平成12年12月)の一部を抜粋したものです。文中の( )に適切な語句を下の<語群>から選び、記号で答えなさい。
学力については( @ )の量のみでとらえるのではなく、( A )に示す基礎的・基本的な内容を確実に身につけることはもとより、それにとどまることなく、自ら学び自ら考える力などの( B )がはぐくまれているかどうかによってとらえる必要がある。
これからの評価においては、( C )学習状況の評価を基本とした現行の評価方法を発展させ、目標に準拠した評価「いわゆる( D )」を一層重視するとともに、児童生徒一人一人のよい点や可能性、( E )の状況などを評価するため( F )内評価を工夫することが重要である。
学校の教育活動は、計画、( G )、評価という一連の活動が繰り返されながら展開されるものであり、指導と評価の( H )を図るとともに、学習指導の課程における評価の工夫を進めることが重要である。また、評価が児童生徒の学習の( I )に生かされるよう、日常的に児童生徒や保護者に学習の評価を十分に説明していくことが大切である。
<語群>
ア 実践 イ 画一化 ウ 観点別 エ 充実 オ 知識 カ 相対評価 キ 思考力 ク 集団 ケ 生きる力 コ 課題別 サ 個人 シ 自己評価 ス 成長 セ 指導要録 ソ 一体化 タ 伸長 チ 進歩 ツ 判断力 テ 単元別 ト 活動 ナ 絶対評価 ニ グループ ヌ 学習指導要領 ネ 改善 ノ 技能
9〔論文〕 次の課題について、句読点も文字数に含め、600字以上、800字以内で書きなさい。
21世紀は「人権の世紀」と言われています。子供たちをめぐる人権問題を(1)学校、(2)家庭、(3)地域社会において、主たるものをそれぞれ一つ挙げ、あなたが学級担任(養護教諭)として、その事実を知った場合、どのように対応するか具体的に書きなさい。