Asus A7V WO/A


●はじめに

SocketAのCPUで倍率が変更出来るマザーボード、AsusのA7Vを買って使ってみました。

とりあえず今回はDuronだけ、倍率変更によるClockUpに挑戦してみました。

●使用CPU

Duron/650 (Bulk) D650AST1B AKAA0021FPCW 91664151638
Duron/650 (Box) D650AST1B AKAA0023FPFW 91753350359
Duron/600 (Bulk) D600AST1B AKAA0027BPAW 91998230762

Duron/600が1つとDuron/650が2つです。

Duron/650は両方とも L1がcloseでした。
Duron/600は L1がopen...やっぱりA7Vを使っても倍率変更が出来ませんでした。

で、鉛筆を使ってL1を繋いでみると...無事に倍率を変更出来るようになりました。(^^)

ちなみにどのCPUのCoreも、色は緑でした。(Al配線のCoreかな?)

●使用環境

テストマシン その4
主なパーツ メーカ、型番
マザーボード Asus A7V WO/A (VIA KT133)
CPUファン COOLTIUM VDP-12
Memory Infineon 128M PC100 CL2
VGA Matrox MIllenium G400 DH/32M
HDD Maxtor DiamondMax40/40G

CPU倍率は x5.0 〜 x12.5 まで設定が可能です。
但し、A7VでもWO/A(With Out Audio)版じゃ無いと、倍率変更用Dipスイッチが付いていないようです...

Core電圧は 1.1V〜1.85Vまで、FSBは100MHz、、103MHz、105MHz、110MHzの設定が出来ます。
I/O電圧も変更出来ますので、ClockUpするには良いマザーボードですね。(当然か...)

●クロックアップ耐性

AKAA0021FPCW(2000/21週)
CPU倍率 Core電圧 動作結果
x 6.5 = 650MHz 1.5V Win98 問題なし (定格)
x 7.0 = 700MHz 1.5V Win98 問題なし
x 7.5 = 750MHz 1.5V Win98 起動時にフリーズ
x 7.5 = 750MHz 1.7V Win98 問題なし
x 8.0 = 800MHz 1.7V Win98 起動時にフリーズ
x 8.0 = 800MHz 1.8V Win98、HDBench 問題なし
x 8.5 = 850MHz 1.8V Win98 起動時にフリーズ

Core電圧1.8Vで 100 x8 = 800MHzが動作しました。
これがこのCPUの限界のようです。

AKAA0023FPFW(2000/23週)
CPU倍率 Core電圧 動作結果
x 6.5 = 650MHz 1.5V Win98 問題なし (定格)
x 7.0 = 700MHz 1.5V Win98 問題なし
x 7.5 = 750MHz 1.5V Win98 問題なし
x 8.0 = 800MHz 1.5V Win98 起動時にフリーズ
x 8.0 = 800MHz 1.8V Win98 問題なし
x 8.5 = 850MHz 1.8V Win98、HDBench、FR 問題なし
x 9.0 = 900MHz 1.8V Win98 起動時にフリーズ

Core電圧1.8Vで 100 x8.5 = 850MHzが動作しました。
21週のものより、若干ClockUp耐性が良いみたいですね。

AKAA0027BPAW(2000/27週)
CPU倍率 Core電圧 動作結果
x 6.0 = 600MHz 1.5V Win98 問題なし (定格)
x 7.0 = 700MHz 1.5V Win98 問題なし
x 7.5 = 750MHz 1.5V Win98 問題なし
x 8.0 = 800MHz 1.5V Win98 起動時にフリーズ
x 8.0 = 800MHz 1.8V Win98 問題なし
x 8.5 = 850MHz 1.8V Win98、HDBench 問題なし
x 9.0 = 900MHz 1.8V Win98 起動時にフリーズ

Core電圧1.8Vで 100 x8.5 = 850MHzが動作しました。
23週のDuron/650とClockUp耐性は、ほぼ同じみたいです。

Duron/600 Bulk版は9,800円で購入したんですが、これが850MHzで動くのはお買い得ですね。

●おわりに

緑CoreのDuronは、800MHz〜850MHzぐらいが限界のようです。
Athlonを見ても、900MHz以上は青Coreばかりなので、この結果も納得出来ますね。

青CoreのDuronを見つける事が出来れば、また挑戦して今度は1GHzを目指してみたいと思います。

あと、今回は長時間の連続稼働のテストまではやっていないので、MPEGのリアルタイムキャプチャーなどで引き続き、安定動作するか確認をしてみたいと思っています。

●追記(2000/11/19)

Duron/600の値段がかなり下がりましたので、1つ買ってまたOverClockに挑戦してみました。
今回のも、Coreの色は緑でした。

AKBA0027TPAW(2000/27週)
CPU倍率 Core電圧 動作結果
x 6.0 = 600MHz 1.5V Win98 問題なし (定格)
x 8.0 = 800MHz 1.5V Win98 問題なし
x 9.0 = 900MHz 1.5V Win98 起動時にフリーズ
x 9.0 = 900MHz 1.7V Win98 問題なし
x 9.5 = 950MHz 1.7V Win98 起動時にフリーズ
x 9.5 = 950MHz 1.8V Win98、HDBench、FR 問題なし
x 10.0 = 1000MHz 1.8V Win98 起動時にフリーズ

Core電圧1.8Vで 100 x9.5 = 950MHzが動作しました。
これがこのCPUの限界のようです。

緑CoreのDuronでも、1GHz近くまで動作しました。
どうやらCoreの色が直接、OverClock耐性に関係ある訳ではなさそうですね。

ただ、型番を見ると Duronの場合は、AKAAよりAKBAの方が耐性が高いようです。

もうちょっとで1GHz達成だったんですが...残念。
今度は、CPU FANを変えて挑戦してみようかなぁと思っています。


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