EON Lilith Banshee


製造元 EONtronics
搭載Chip Voodoo Banshee
搭載Memory SGRAM 16MB / 100MHz
Bus Type AGP / 1x mode
RAMDAC internal / 250MHz
Support API DirectDraw / Direct3D / Glide 2.x / 3.x
購入価格 ¥9,800-


●はじめに

Voodoo Banshee搭載のEON製ビデオカード Lilith Bansheeです。SGRAMが16MB載っています。

9800円('99/2)で購入しました。現在はもっと安くなっていると思います。

●ボード外観

ボード前面 ボード背面

ビデオチップには標準でヒートシンクが装着してあります。

チップの発熱が大きくヒートシンクだけではちょっと不安なため、チップ用FANをヒートシンクの上にネジ止めしました。

SGRAM

SGRAMはEliteMT製 8nsのチップが使われています。

●評価

1.マザーボードとの相性

Slot1のマザーボードでしか使用していませんが、Tekram P6B40D-A5ではCeleronをオーバークロックして使っても問題なく動作しました。

但しVoodoo Banshee搭載ボード全般に言える事ですが、AGPオーバークロックへの耐性は低い(75MHzぐらいまで)ので、FSB = AGPクロックとなるマザーボードでは、Celeronをオーバークロックして使うと動作しない可能性が高いです。

2.画質 (評価:★★★★☆)

1024x768で使用していますが、文字のにじみも少なく鮮明できれいです。

黒はきれいに発色していますが、白が多少くすんだ発色となっている感じがします。

3.2D性能 (評価:★★★★★)

HDBenchの結果を見ても、Voodoo3 2000と大差ない結果となっています。

4.3D性能 (評価:★★★★☆)

Final Realityの結果を見ると、Voodoo3 2000より若干低い結果となっています。

5.ゲーム体感速度 (評価:★★★★☆)

以下のゲームで使用してみました。

FIFA98(Direct3D)・・・Celeron/450 + Voodoo Bansheeの構成で、快適に動いています。
STAR WARS RogueSquadron(Glide)・・・Celeron/450 + Voodoo Bansheeの構成で、快適に動いています。
サイキックフォース2012(Glide)・・・Celeron/450 + Voodoo Bansheeの構成で、若干動きが鈍いです。但しこれは、テストしたマシンの搭載メモリが64MBだったせいかもしれません。

●改造

ある改造をして他社製のドライバを使うと、性能が上がります。

(特に HDBenchでは円の性能が大幅に上がります)

ドライバ情報でCore/Memoryクロックを見ると、108/120と上がっているので、これも性能が上がる要因になっていると思います。

●おわりに

DiamondのMonsterFusionやI/O DATAのGA-VDB16など、チップFANが始めから付いているものが既に10,000円程度で売られているので、わざわざこの製品を買う必要はないかもしれません。

ただ、Voodoo Bansheeはかなり普及したビデオチップなので、これから出る新しいOSにも標準でドライバが付いてくる事が期待できます。

Voodoo Banshee搭載ボードを持っていない人は、これが安く売っていた場合買って損の無いカードだと思います。


OS分類 OS/Server名 対応状況 Driver
Windows Windows95/98 付属ドライバ(CD)で対応
WindowsNT4.0 付属ドライバ(CD)で対応
Windows2000 標準ドライバで対応
Linux Accelerated-X5.0 VoodooBanshee用ドライバ有り
XFree86 Ver 3.3.4で対応
BeOS R4.0
使用不可
(グレースケールでなら使用可能)
 
R4.5 標準ドライバで対応  


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