NOGの部屋 〜映画の趣味〜

平均2時間の世界には、様々なドラマが存在します。
夢、感動、冒険、そして愛。
貴方が望む物語は、きっとフィルムの中に用意されているはず。

ハリー・ポッターと賢者の石
(2001/152min)
監督
クリス・コロンバス
 世界中でベストセラーとなった同名児童文学作品の映像化作品。
 総計1億部以上の実績を誇るこの原作については、ご存知の方も多い事と思います。
 それに登場する魔法学校ホグワーツとそこに暮らす個性的な登場人物たちについても、なんら違和感を感じなかったのが素晴らしい。
 とにかく、その雰囲気が原作のままなのです。
 百聞は一見にしかず、まずはご覧あれ。
陰陽師
(2001/116min)
監督
滝田 洋二郎
 夢枕獏原作の同名作品を映像化した作品。
 全体的に非常に”らしい”作りで、原作ファンはもちろんの事、多くの観客が楽しめる内容となっているのは評価に値するところ。
 もっとも、現在の陰陽師ブームの風潮が影響しているのであろうが……
 さて、作中における呪のシーンは非常に地味であり、派手な術戦闘を期待していた向きには少々物足りないかもしれないだろう。
 天野喜孝デザインの衣装も、作中の雰囲気を盛り上げる要因の一つ。
 個人的には悪の陰陽師・道尊役の真田広之氏の見事な悪役っぷりが好印象でした(笑)
FINAL FANTASY
(2001/106min)
監督
坂口 博信
 莫大な時間と制作費用を投入して作られた、フル3DCGムービー。
 謎の精神生命体”ファントム”によって蹂躙された未来の地球を舞台に繰り広げられる、人類の存亡を賭けた悲哀の物語。
 ヒロイン・アキはその体内をファントムに寄生されながらも、すべての謎を解く鍵となる8つの精神波動を探して奔走します。
 そのアキを助けるグレイ以下、特殊部隊の面々。
 そして、ファントムに対して異常なまでに執念を燃やすハイン将軍。
 これら、とてもCGとは思えない(実写と遜色ない出来)表情豊かな登場人物たちは必見です。ただ、物語は……
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
(1994/123min)
監督
ニール・ジョーダン
 アン・ライス原作の、吸血鬼となった青年ルイの悲哀の物語。
 サンフランシスコの一室にて、ルイが記者に自らの半生を語る形で物語が進んでいきます。
 ルイを同族にした美貌の吸血鬼レスタト、ルイによって生命を奪われ吸血鬼として蘇った少女クローディアら3人の奇妙な生活が続く中、クローディアは自分にとって邪魔なレスタトの殺害を企てます。
 さて、この作品は非常に耽美で淫蕩な吸血鬼映画です。
 主演のトム・クルーズ、ブラッド・ピット等の迫真の演技が素晴らしく、吸血鬼を題材とした作品の中ではかなり秀逸なモノといえましょう。
 アントニオ・バンデラスが「濃い」のはご愛嬌(笑)
ドラキュラ
(1992/126min)
監督
フランシス・フォード・
コッポラ
 最愛の妻を失い、神を憎み吸血鬼となったドラキュラ伯爵と、自害した伯爵妃の生き写しの女性ミナの、400年の時を越えた愛と哀しみの物語。
 1897年に英国で発行された、ブラム・ストーカーの原作を忠実に映像化した本作は、恐らく最も正当な吸血鬼映画作品といえるでしょう。
 その美しい映像は、すべての吸血鬼ファンを魅了することうけあいです。
ジャンヌ・ダルク
(1999/157min)
監督
リュック・ベッソン
 15世紀のフランスに実在した聖少女の物語。
 農家の末娘として生を受けたジャンヌが、天の啓示をうけオルレアンを開放へと導き、最後には敵の策略によって処刑されてしまうという悲劇の物語。
 広く知られているジャンヌ・ダルクの話を、ベッソン監督が映画化した戦記物作品。
 主役を演じたミラ・ジョヴォヴィッチの迫真の演技は、一見の価値アリ。
GODZILLA
(1998/139min)
監督
ローランド・エメリッヒ
 日本が誇る娯楽映画 『ゴジラ』 を、米ハリウッドが作り上げた傑作。
 フランスの核実験で生まれたGODZILLAが、ニューヨークのマンハッタン島を舞台に暴れ回るお話。
 その凶悪さは日本版に劣らず、迫り来る米軍をものともしないタフさ…人間を嘲る様はさすがです。
 また、各所に 『ID4』 で培った技術が垣間見られ、ダイナミックかつ緻密な映像を演出しています。
 主演のマシュー・ブロデリックやジャン・レノの演技も冴えていて、単なる怪獣映画では片付けられない人間ドラマも盛り込まれています。
 多方面で散々叩かれた本作であるが、NOG的にはかなりお気に入りな作品です。
ジュブナイル
(2000/100min)
監督
山崎 貴
 ある片田舎で起きた、少年達の一夏の冒険を描いた感動巨編。
 未来から送り込まれてきたロボット、テトラとの出会いから物語は始まり、異星人との地球の命運を賭けた戦いに発展していきます。
 少年時代の夢や希望といったものが、多分に凝縮されていて、観る者を必ず感動させる事でしょう。
 PS2のコントローラーで操縦するロボットが最高(笑)
バトル・ロワイアル
(2000/113min)
監督
深作 欣ニ
 国会での議論に挙げられた衝撃の問題作を、巨匠深作欣二の手によって映画化。
 R15指定のかけられた本作品は、中学生同士の殺し合いをテーマにした異色作です。
 公開前から各メディアに取り上げられ、実際に高い劇場動員数を記録した事でも記憶に新しい事でしょう。
 現代社会で軽んじられる風潮にある、人の生命や仲間との連帯感、信頼といったものについて、考えさせられました。
 全体的に残虐でショッキングなシーンが前面に押し出されているのですが、なぜか鑑賞後に何とも言いえぬ感動に包まれるのが不思議に思いました。
 劇中、ビートたけし演じる教師キタノの台詞の一つ、「今日はみんなに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」の台詞がとても印象に残っています。

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