沼東ボート部用語集

  このページには、沼東ボート部で独自に使われている用語を掲載しています。

 艇名

用語 読み方 解説
大瀬 おせ ダブルスカル艇。男子が使用する。先代の大瀬はナックルフォア。桑野製
岳南 がくなん シングルスカル艇。桑野製。先代の岳南はヤマハ製ダブルスカル艇であったが、他校に譲渡された。
響鳴 きょうめい クオド艇。女子が使用する。熊本インターハイで使用された艇で、うっすらと「班蛇口12号」の文字が残る。桑野製。
乾坤 けんこん ダブルスカル艇。桑野製。
鴻鵠 こうこく クオド艇。男女兼用。筆者が現役の時は対校艇であり、苦楽を共にした艇。「時代の流れにより、まもなく廃艇の見込み」…だったが、幸運にも清水南高にて再度活躍の場をいただいた。ヤマハ製
蛟龍 こうりゅう ダブルスカル艇。男子が使用する。桑野製
香陵 こうりょう (1)クオド艇。沼東初のトップコックス。当初は男子用であったが、現在は女子が使用する。桑野製。
(2)学校の代名詞。学校祭「香陵祭」や学校文集「香陵」など、何かにつけて象徴的に使われる。創設当時の学校が香貫山の麓にあったことに由来している。
シャーク しゃーく 世にも珍しいナックルタイプのシングルスカル艇。デルタ製
翔陽 しょうよう シングルスカル艇。現艇は2代目。桑野製
青雲 せいうん クオド艇。イタリア・フィリピ製。男子対校が使用する。
チャレンジャー ちゃれんじゃー シングルスカル艇。デルタ製。他校に譲渡された。
夏草 なつくさ ダブルスカル艇。女子が使用する。現艇は2代目で、初代夏草はクルーザーと衝突し使用不能となった。桑野製
白鳳 はくほう シングルスカル艇。イタリア・フィリピ製。沼東初の外国艇。ウィングリガーで異彩を放つ。
疾風 はやて クオド艇。男子が使用する。桑野製
飛燕 ひえん クオド艇。男子が使用する。桑野製
芙蓉 ふよう ダブルスカル艇。女子が使用する。桑野製
冬濤 ふゆなみ シングルスカル艇。女子が使用する。桑野製
朋泉 ほうせん クオド艇。女子が使用する。現艇は2代目で、初代の朋泉はナックルフォア。桑野製
ポセイドン ぽせいどん シングルスカル艇。男子が使用する。桑野製
マーキュリー まーきゅりー シングルスカル艇。男子が使用する。桑野製
揺籃 ようらん クオド艇。平成13年度宮城国体で使用されたもの。桑野製

 

 狩野川関連

用語 読み方 解説
あゆみ橋 あゆみばし 狩野川に架かる橋。平成11年に艇庫の間近に架けられた。歩行者・自転車専用。
永代橋 えいたいばし 狩野川に架かる橋。タイムトライアルのゴール地点。太鼓橋であるため、自転車で渡るのは一苦労。
御成橋 おなりばし 狩野川に架かる橋。練習水域にある橋の中では水面からの高さが最も低い。車や人通りが多く、ときどき通行人が応援してくれる。
狩野川 かのがわ 日常の練習場。百年の歴史を持つ我が沼中・沼東ボート部のOB・OG全員が共通の思い出を持つ青春の川。近年水量の減少が気になるところ。
草むら くさむら 狩野川にある中洲。沈したときなどにすがりつくことがある。
艇庫 ていこ 沼津市の中心部にある。狩野川が南に向けて大きくカーブするところに位置する。現在の建物は平成8年に新築された。1Fは練習室など。2Fはボートの格納庫。2Fに艇を格納する艇庫はかなり珍しいと思われる。
三園橋 みそのばし 狩野川に架かる橋。学校から艇庫に向かう際はたいていこの橋を渡る。ここで川のコンディションを見て一喜一憂する。
筆者は現役時代、灼熱の夏合宿で鬼メニューを終えて喘いでいるとき、この橋の上から、日傘を差したおばさま3人に「気持ちよさそうね〜」と声をかけられた経験がある。
港大橋 みなとおおはし 狩野川の最下流部に架かる橋。タイムトライアルのスタート地点。ここから見る富士山はなかなか良い景色。

 

 レース名

用語 読み方 解説
インターハイ
(高校総体)
いんたーはい
(こうこうそうたい)
全国高等学校総合体育大会の略称。高校スポーツの祭典。ここではその中のボート競技を指す。学校単位では最大のタイトルであり、現役が最も意識するレース。静岡県予選は例年5月末に行われる。
参考→平成19年度全国インターハイ(佐賀県)公式HP
県民レガッタ けんみんれがった 静岡県民レガッタの略称。例年4月中旬に開催される。平成12年度より2000mレースとなった。県内のシーズン開幕レースであり、静岡の高校生にとってはインターハイ県予選前の腕試しとなる。このレースの結果とインターハイ県予選の結果は一致しないことがたびたびある。
国体 こくたい 国民体育大会の略称。高校生は少年の部に出場する。静岡県は数次の合宿を経て選抜クルーを結成し、さらに強化合宿を重ねて大会に臨む。
参考→平成19年度秋田わか杉国体公式HP
新人戦 しんじんせん 静岡県高校新人競漕大会の略称。例年10月はじめに行われる。全国高校選抜への第一関門。
全国高校選抜 ぜんこくこうこうせんばつ 全国高等学校選抜競漕大会の略称。毎年3月末に天竜漕艇場で開催される。ボート版「春のセンバツ」もしくは「春高ボート」といったところ。前年秋の各地区選抜大会で上位に入ったクルーが出場できる。距離は当初1500mだったが、一時期1000mで行われ、平成13年3月の大会から2000mレースになった。
中部選抜 ちゅうぶせんばつ 中部高校選抜競漕大会の略称。例年10月末か11月初めに行われる。中部9県の新人戦で2位以内のクルーが参加する。東海地区と北信越地区の全国高校選抜予選会を兼ねる。このレースで東海地区2位以内に入ると全国高校選抜への出場権が得られる。
なお、平成14年度からは、東海地区2位以内に入れなくても、東海地区上位2クルー・北信越地区上位2クルーを除いた中で最上位になればオプションで全国出場権を得られることになった。
ただし、東海地区と北信越地区の合同予選会であるため、決勝(6杯レース)で一方の地区が5クルーを占めてしまうと、決勝に進めなかったクルーのうち他方の地区のクルーだけで代表決定戦を行い、その勝者が決勝4位・5位のクルーを差し置いて全国大会出場権を得られたりすることがある。もちろんお互い様なのであるが、なかなか複雑な心境になることがある。

 

 レース会場

用語 読み方 解説
愛知池 あいちいけ 愛知県。中部選抜や中日本レガッタの会場。水不足の影響を受けることがある。
芦田川 あしだがわ 広島県。平成8年度国体並びに平成16年度全国インターハイ会場。水域が広い。
潮来 いたこ 茨城県。平成14年度全国インターハイ会場。風が強く波が高くなるとの噂だったが、インターハイ開催中はコンディションに恵まれた。堤防が低く、周囲も田圃が広がり、全体に平たい印象。
奥伊勢湖 おくいせこ 三重県。東海総体の会場になることがある。コースの幅が狭く、4レーンでレースが行われる。水がきれいで、観覧席からコースが見やすい。
河口湖 かわぐちこ 山梨県。平成8年度全国インターハイ会場。渇水のため900mレースとなった。
形上湾 かたがみわん 長崎県。平成15年度全国インターハイ会場。景色が良い。風がないときは、海とは思えない静かな水面。風が出ると、他よりいくらか体格の良いクルーは波に苦労した。筆者にも良い思い出をくれたコース。
川辺 かわべ 岐阜県。平成12年度全国インターハイ会場。東海総体でも会場となることがある。余程の大雨が降らない限り、良好なコンディションを保つ。
相模湖 さがみこ 神奈川県。平成10年度国体会場。艇庫が広い。
佐鳴湖 さなるこ 静岡県。天竜でレースができないときの代替会場。水質があまり良くない。平成元年の国体県予選で本校W4+が岸蹴りでひっくり返り、白いTシャツが緑色に染まった。
神通川 じんづうがわ 富山県。平成12年度国体会場。記録的豪雨のため、まさかの決勝中止。準備に当たられた富山県関係各位の心痛は計り知れない。沼東の選手が参加した静岡県選抜M4+が決勝に進出していたが、4クルー全て優勝扱いとなった。
天竜 てんりゅう 静岡県のボート主会場。県民レガッタインターハイ県予選、静岡県新人戦など県内の主なレースは全てここで行われる。各種合宿でも利用することが多い。全国高校選抜が毎年開催される。
戸田 とだ 埼玉県。全日本選手権やインカレ(全日本大学選手権)等が開催される国内ボートのメッカ。大学・社会人等の艇庫が立ち並び、本校のOB・OGも活躍する。筆者の第2の故郷。現役がお花見レガッタに参加することもある。
長良川 ながらがわ 岐阜県。平成10、11年度中部選抜会場。2005年世界選手権の会場になることが決定した。最近立派な施設が建設されたらしい。
班蛇口湖 はんじゃくこ 熊本県。平成13年度全国インターハイ会場。広い水域と大きな船台、艇庫も立派。気持ちよくレースができる。ただ、静岡からは遠かった。
琵琶湖 びわこ 滋賀県。朝日レガッタ会場。時折シャレにならないくらいの風と波に見舞われる。エイトでも沈することがある。
舞鶴 まいづる 京都府。平成9年度全国インターハイ会場。総体のために臨時に漕艇場が設けられた。筆者にとって個人的にとても思い出深い場所。

 

 なじみの深い施設・店など

用語 読み方 解説
尾張屋旅館 おわりやりょかん 天竜市内の旅館。沼東の部員がたまに宿泊することがある。
五色園 ごしきえん 愛知池でレースがあるときによく宿泊する施設。本来はお寺を中心とした宗教公園とのこと。印象的な人形が林立する魅惑のパラレルワールド。
詳しくはこちらのサイトで→珍寺大道場
湖畔の家 こはんのいえ 天竜漕艇場に付設される宿泊施設。天竜でレースや合宿がある際は、たいていお世話になる。ここの管理人さんたちには、地元校のライバルである我々も大変良くしていただいており、頭が上がらない。食事も美味。
せきれい荘 せきれいそう 天竜漕艇場脇の高台にある老人保養施設。湖畔の家ができる前は、ここに宿泊させてもらっていた。現在でもたまに泊まらせてもらうことがある。
モカ もか 愛知池最寄りの米野木駅改札口前にある喫茶店。ウインナーコーヒーが売り物らしい。平成14年度東海インターハイの際、筆者とOB2名が軽食を取ろうとレース場から訪ねていったら痛恨の定休日であった。その後、筆者は平成15年度中部選抜の際に念願の入店を果たし、ウィンナーコーヒーを注文することができた。なぜかピーナッツのおつまみ付きだった。
安田屋 やすだや 艇庫からあゆみ橋を渡った対岸の大通りにある蕎麦屋。部員がよく集団で利用する。メニューが豊富で、1食の量も多い。カツ丼・中華丼などが特に評判良い。

 

 その他

用語 読み方 解説
赤ジャージ あかじゃーじ ボート部員が着用する統一の赤色ジャージ。「赤ジャ(あかじゃ)」とも呼ばれる。派手な赤色の理由は「(沈など)緊急時に見つけやすいから」と聞いたことがあるが、詳細は不明。胸に「沼東漕艇」、背中に「Rowing」の白色文字が入る。ちなみに背中の文字は現在は筆記体であるが、筆者はゴシック体を使用した20年程前のレア物を見たことがある。筆者が現役の頃は事あるごとに(もちろん移動中も)赤ジャだったが、ローイングジャケットができてから最近の部員はあまり愛着がないようで、着用率は低下気味。
栄光と狂気。 えいこうときょうき。 1984年ロサンゼルス五輪を目指すアメリカのボート選手たちを描いたノンフィクション。D.ハルバースタム著、土屋政雄訳、TBSブリタニカ刊行。沼東卒業生の原田眞人監督(柔道部だったらしい)により映画化もされたが、ここでは原作を指す。沼東の艇庫に部の共有書として1冊置いてある。
ボイコットしたモスクワ五輪のボートチーム主将であったティフ・ウッドや、彼の若きライバルであるジョン・ビグロウなど、個性あふれるスカル選手達がオリンピック出場権をかけて争う様子を、選手の日常からレース風景まで冷静かつ鋭い観察眼で鮮やかに描き出している。印象に残る文章がたくさんある。特に1×選手は必読。
作者のD.ハルバースタムは、ベトナム戦争の取材などでピューリッツァー賞を受賞した著名なジャーナリストで、「ベスト&ブライテスト」など数々の優れたノンフィクションを発表し「アメリカの知性」と呼ばれる人物である。
原題は「The Amateurs」。邦題「栄光と狂気。」は句点(。)までが正式名称。
かぬマラ かぬまら 香貫山マラソンの略。艇庫前から近くの香貫山山頂(標高190m)まで往復8kmのランニングを行う陸上トレーニング。昔は主に夏合宿用の定番メニューだった。
がんばっていきまっしょい がんばっていきまっしょい 1998年に公開された映画。敷村良子原作、磯村一路監督、田中麗奈ほか主演。(敬称略)
男子ボート部しかない高校に入学した女子生徒が、ボートに魅せられて女子部を立ち上げ、仲間を集めて活動していく…という話。こう書くと「熱血スポ根ものか」と思われるかもしれないが、実際は抑えた作りでボート経験者が見ても感情移入できる。
新入生に見せたらボート部に入りたくなる生徒もいるだろう。ボート部員には一度は見てほしい作品。卒業生にもお勧め。
グリーン ぐりーん 艇庫から狩野川に降りる階段に設置されている取り外し可能な柵。艇庫に来たら真っ先に外し、練習が終わったら確実に戻さなければならない。筆者が現役の頃は1年生の仕事だったが、最近は関係ないらしい。以前は緑色に塗られていたことからこの名がついた。現在は「すずめ」に改名。
静岡新聞 しずおかしんぶん 地元紙。発行部数70数万部。県民レガッタを主催。近年静岡のボートが好調なこともあり、地元開催の全国高校選抜などをよく記事にしてくれる。国体優勝は一面カラー。ただ、たまに「バウ○○は水の流れを巧みに読む」などという珍妙な記事がある。
白ブレード しろぶれーど 沼東クルーの象徴である白いブレード。男女でユニフォームが違う本校にとっては、レースにおいてチームを貫くシンボルとなる。戦前はもっと凝ったデザインだったが、終戦直後にペンキがなくて選択の余地が与えられず白一色になったとの事。
すずめ すずめ グリーン」が時を経て銀色(雀のオブジェ付き)のものに代わったため、改名したもの。
千羽鶴 せんばづる 勝利を祈願する千羽の折り鶴。平成11年度インターハイ静岡県予選の前にマネージャーが一人で折ってきたもの。各クルーが分配して自艇に持ち込みレースに臨んだ。今も一部が艇庫の壁に掛けてある。
対校 たいこう 男子4×+のトップクルー。旧来の「男子フォアAクルー」の流れを汲み、部の看板としてプライドをかけてレースに臨む。女子4×+のトップクルーも「(女子の)対校」と呼ばれることがある。
沼東ファイト3連発 ぬまとうふぁいとさんれんぱつ レースの時に部員が行う本校独特の声援。「沼東ファイト、沼東ファイト、沼東ファイトー!」と3連呼する。以前は1回ずつ叫んでいたが、ライバルの一つ沼津工業(沼工)への声援と混同しがちであることから、区別化を図るため3連呼となった。平成12年度全国インターハイで二俣の大応援団が本校のW2Xをこれで応援してくれた。
参考→WAVファイル