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雨が続いた貴重な晴れの日だった。百武彗星の写真を撮りに行く
事にした。どうせ撮るなら井川湖付近まで行っちまおう。ちょうど井
川ではこの彗星出現にあわせて、外灯も消され、うれしい演出にに
っこり。よくここにくると言う天文マニアに教えてもらった。いくら目が
暗闇に馴れても声の主は見えないのだった。天の川は雲のように
横たわり、見なれた星座も星だらけで判んないよーーー、ボートレー
スで遭難し、たった一人生き延びた「太平洋一人ぼっち」を書いた佐
野さんは太洋に投げ出された夜の星空の美しさが生死をかける事
態にもかかわらず本当に美しかったと書いている。そこに本当の芸
術のヒントがあるかもなああああああ。さっきから眼に飛び込んで
いたぼやけた筋雲のようなやつ・・・!呆然とする・・・尾の長さが
30°以上伸びた彗星だよ、気持ちがわり―。解説料を払いたくなる
ほど教えてくれるマニアに親近感と安心感を感じちまう。げー、地球
に衝突しない事はわかっていても畏怖を感ずるほど圧倒される。電
灯の無かった昔は、どこに居てもこの位に見えただろうなー。こんな
のが昔来たときゃ先祖はどういう気持ちで見たんだろ。OM1:100m
mf2(2.8)5分タカハシ90S自動。
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井川湖に行く途中の富士見峠から撮った。5月は富士山ちかくから
朝日が上り始めるだろうという予想で、いつか撮ろうと思っていた
んだよ。山の春はおそい。動植物がいっせいに活動し始めるとき
で、とくに鳥がうるさーい。山々に響き渡るいろーんな音が、押し黙
った冬の静けさから比べると、爆発するかのような春だね。キャノン
nF1:450mmf4.5
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富士見峠からリバウエル井川スキー場に向かう途中、丁度五円パ
ゲのように木が切られ山肌が露出している場所がある。そこから撮
った。何か施設でもできるのかわからないけど、ちょっぴし心配。キ
ャノンnF1:80〜200f2.8
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