デジタル写真etc

(1)なんでアンシャープ(ぼけ)マスクがシャープになるの?


フォトショップなどの画像ソフトには、シャー プネスをコントロールする機能があります。 フォトショップの場合はシャープとアンシャー プマスクです。シャープはわかるが、なぜ” アンシャープ(ぼけ)マスクがなぜシャープ になるの?”との疑問が生じます。基本的に フォトショプは、印刷技術と深く関わってい て、結論から言いますと、アナログ時代の印 刷技術のなごりです。見かけ上のシャープ ネスを得るために、アナログフィルム処理時 代にマスク《例えば、太陽が入った写真は 輝度差が大きくおおい焼きが必要ですが、 そのネガの高輝度部分だけの現像不足ポ ジを重ね合わせることでより多くの諧調を表 現できます。そのポジのことをマスクといい ます。本来は色の濁りを除くと同時に少しぼ かしたマスク(アンシャープマスク)を使いま す。ぼかし幅が見かけ上のシャープさになり ます》それと同じ効果をデジタルで簡単に (フォトショップで)ボケ量、マスク濃度など を調整できるということです写真@A。階調 豊かな軟調写真はコントラストが不足しま す。相反する性質を、アンシャープネスマス クによるエッジ幅を利用しマッハバンド効果 やオブライエン効果で、見かけ上のコントラ ストを上げ、相反する階調のいいシャープな 仕上がりを出す事ができるのです。ではシ ャープマスクを使えばどうなるかというと、軟 調で階調豊富なネムイしあがりになります。 シャープネスは減少します。アナログではマ スクがずれるとレリーフ写真となってっしま います。高級デジカメの画質は、用途により コントラストやアンシャープネスの適用量な どを変えることができるようにした方が良い ため、もとの画像は軟調で、シャープネスの 無い階調豊かなものが適すというのは、主 に、これらの理由からです。



(2)あおりと照明

フォトショップの場合自由変形または変形 (遠近法、ゆがみ等)で画像の変形ができま す。これはあおり機能がある大型カメラや、 あおり機能の標準機能(チルトとシフトの機 能がついたキャノン。シフトのみのニコン等) の専用レンズで撮影するしか、今まで方法 がありませんでした。また光源もストロボ (昼光)が一般的で、室内でストロボを使わ ないで、グリーンかぶりをして失敗した経験 があると思います。あえて蛍光灯下で撮ろう としても、今まではフィルター補正が必要 で、一般的ではありませんでした。しかしC CDは蛍光灯との相性も良く、フィルター無 しでもOKなことが多いのです。この事は意 外に重要な事のひとつだと思います。一般 家庭の室内で、あえてストロボを使う必要が 無いという事だからです。この写真はデジカ メと980円の蛍光灯2灯色補正無し、フォトシ ョプの自由変形であおりを使ったような仕上 がりになるようにしてみました。



(3)マッハバンド効果・オブライエン効果

いわゆる輪郭強調法。例えば黒と白の境は 黒はより黒く白はより白くすることでコントラ ストの強調をコントロールできます(マッハバ ンド)。写真に限らずデッサンなどの絵画(左 写真参照)にも使われています。それ程差 のないものも見かけ上の差がつきます(オブ ライエン効果)。





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