ネコのヤンと愉快な仲間たち・町田純の世界
初めて挿絵を一瞬、見たときの印象は
銀河鉄道の夜などで有名なますむらひろしの絵かな?
と思いました。
しかし絵を何枚か見ていくうちに、
これは全く違うものだということに気付きます。
主人公のネコのヤンは笑いません。
猫を飼っている方ならおわかりになると思いますが、
彼らが時折みせる思索的、黙示的眼差し、仕草が
見事に捉えられています。
静謐なる詩的風景とともに、寂寞、人生、やさしさ、
あるいはユーモアを感じさせてくれるネコのヤンは
海外でも出版され高い評価を得ています。
一般の本屋さんで簡単に注文できますので、
是非一度、手に取ってみてください。
目の届く本棚に必ず入れて置きたいシリーズです。
(2005.04.25)
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