屋根裏のオベリウ

日本の音楽:










THE STRIPPER
INE

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90年5月に500枚、無料配布されたソノシート
大阪梅田に当時あったライブハウス、”ギルド”でのライブ終了後、
会場の外でメンバーが配ってくれました。

このライブへは学生仲間の男3人連れで行ったのですが、
会場前に着いてみると
会場への下り階段口に、モヒカン頭で
いかにもの格好をしたオニイサンが
足を伸ばして座って
通れなくしていました。

”もう入るなということかな”、などと3人で相談していると、
程なくオニイサンの前に列が出来ていました。
その列に並び順番を待っていると、
どうやらオニイサンにお金を払って中に入れてもらっているようです。
”通行料?”、などと言っているうちに順番となり、
”はい、1200円。ライブ終わったらソノシート配るんで、待っててな。”
階段の入り口で入場料を徴収していたのでした。

中に入ってみると、”ギルド”はとても狭いライブハウスでした。
30人も入れば身動き出来ない程のスペースに、
長く低い台が1つ置いてあり、その上で演奏するようです。
しかし入場者は我々3人を含めても15人いるかどうかです。
ストリッパーのメンバーが登場して台の上に乗ると
15人全員が後ずさりました。

あまりにもメンバーとの距離が近く、15人の誰もが手を伸ばせば
届きそうな距離です。

又、入場料を徴収していたオニイサンは
ストリッパーのドラマーでした。


ボーカルの仁義は、曲の合間に自嘲的な言葉なども
吐いていましたが
手抜きの無い素晴らしい演奏を
みせてくれました。

15人の観客は圧倒されるばかりで拍手していいものやら、
どうすればよいかわからない状態のまま、
ただ唖然と観ているだけです。


最低のお客を前にしての演奏でしたが、
それでもストリッパーはアンコールに自ら登場して
最後まで力強い演奏を披露してくれました。

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