EEL SERIES
人呼んでEEL
Megapassの原点
思い起こせば1998年夏,釣りを始めたばかりのおいらは、今よりも、ず〜〜と下手くそで、キャストは木に引っかけるは、根掛かりの外し方も、全然知らなかったのである。なんせ、スピニングタックルの4Lbラインで、1/4oz程度のプラグを投げていたのだから、それはロストするよね・・・。そんな調子で、釣りに行く度にプラグをロストし、経済的に追いつめられたおいらは、何を血迷ったか、自分で造った方が安いのでは?と思ってしまったのだった。あれが、この無限(夢幻?)回廊の入り口だったとは・・・。今、これを読んでいて、自分で造った方が安いのでは?と大きな勘違いをしているあなた,
激甘です,同じものを20個造れば元が取れるとか思ってないでしょうね〜?,同じプラグ20個も造ってどうする気? 間違いに気付こうよ。
って言ってるおいらが激甘だったんだけどね。とにかく、安くあがるのは、ラバージグ位で、(ラバージグだって、何個か造らないと元取れないよ)
結局のところ、塗料やコーティング剤,ナイフやノコギリやドリル,ヒートンやらフックやら接着剤やらって買い揃えたら、あっという間に20個造っても元取れない状況になっちゃうのだ。
しかも、やめておけば良いものを、ルータ買って、エアブラシも新調して、ボール盤買って・・・
ふ〜,熱く語るのは、これくらいにしておこう。とにかく、当時は激甘状態で、100円ライターで、ポッパーを造ろうと考えたのだった。少々、投資は高く付いたが、それでも幾つか造れば元は取れるだろうと考えていたのだった。
零号機撃沈!
塗装無しだが、なんとかプロトタイプは完成した。しかし、おいらはその頃非常に若かった。完成した零号機を持って、早速近くの野池に向かったおいらは、現実の厳しさを思い知ることになった。最初の2〜3投(勿論スピニングタックル),元気に泳いでいた彼が、突然立ち止まった。根掛かりであった。恐らく水没した倒木だったのだろう,おいらは、根掛かりと気付かずに思いっきりアワセていた。戻ってきたのは、接着のあまかった、ラインアイのステンレス線部分のみだった。(泣)
EEL−1(初号機)
人は悲しみを乗り越えて大きく育つのである。おいらも一つ大きくなった(と思う)。ラインアイ部分の強度不足を痛感したおいらは、ヒートンを全て1本のステンレス線で造る方法に切り替えた。幸い、ライターは元々中空である為、この構造は無理なく構築出来た。今回は、焦らずに塗装とコーティングを行った。初号機の完成である。これを、人に見せたところ、ウナギの頭に似ていると言われた。これが、EELという名称の由来なのだ。(写真参照)
EEL−2
とりあえず、型になったEEL,今度は、幾つか並行で造ってみることにしたのだ。量産(?)に際して、幾つか改良を行った。まず、ヒートンの通し方を変え、より、簡単に通せる様に改良,更にポッパーの口となる部分へのヒートンの止め方を、エポキシ系の金属用パテで行う様にしたのだ。(写真参照) これについては、友人の2人がフィールドテストを行ってくれたのだが、最初は上手く泳ぐが、徐々にプラグの下部に浸水して、重くなり、ついにはシンキングとなるという弱点が明らかになったのだった。泡を発生させる為に意図的に開けたままにしていた穴が、災いしたのだった。
EEL−3
EEL−2の弱点を踏まえて、おいらはEEL−3を造り始めた。今度は浸水する様な穴は開けず、ライターの使い方も、前後逆にしてみた。(写真参照)これは、何とか完成したのだが、非常に手間がかかる上に動きも悪く、2度とこのタイプを造る事は無いだろうと思ったおいらであった。
EEL−4
EELシリーズは、EEL−4をもって、一つの完成型を見た。ウエイト調整によっては、フローティングにも、シンキングにもなるEEL−4は、某社ナイトボムというルアーの小型版として作成された。スイムテストでは、ナイトボムやビッグバド等の動きを再現出来たと自負している。シンキングタイプでは、バイブレーション的に、フローティングタイプでは、バイブレーションの大きいクランクベイト的な動きをするのだ。
作品なのだ
Megapass EEL-1
いわゆる処女作?
Megapass EEL-2
一応、フィールドテストで生き残ったもの
Megapass EEL-3
動き悪〜
Megapass EEL-4
やっと、何とか、使えそうになった・・・
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