PAINTING
エアブラシでの塗装
エアブラシ
なんだかんだ言っても、エアブラシを使った場合と、そうでない場合の塗装の仕上がりは違っちゃうのだ。やっぱり、特に細かい模様を綺麗に仕上げたいって場合は、エアブラシは必需品となる。エアブラシは、調整によっては、2〜3mmという幅の線を吹くことも可能だから、有る程度の模様は、描けるってことになるのだ。例えばパロット,フロッグ,ストライプ,アユ模様の斑点などは、残念ながら、缶スプレーでは困難なのだ。『仕上がりは気にしない』って場合,『細かい模様は必要無い』って場合以外は、エアブラシは必需品だろう。
エアブラシの購入のアドバイス?
エアブラシは、画材屋,おもちゃ屋,ホームセンタ(DIY)などで売ってるけど、ホームセンタで買うのがベストだと思っている。もちろん、画材屋やおもちゃ屋にも、良いものが有るが、ホームセンタは、価格的に絶対安いし、運が良ければ、試し吹きも出来る。試し吹きが出来れば、ハンドピースの持ち易さとか、どのくらい細かい模様が吹けるかとか、コンプレッサの静かさなどが分かるのだ。ちなみに、おいらが使ってるコンプレッサは、ぐあああああああ・・という音を立てる、超煩い奴だが、最近,近所のホームセンタで試し吹きしたエアブラシのコンプレッサが超低雑音だったので、購入を考えている。さて、コンプレッサの有無は別にして、エアブラシには2種類のタイプが有る。
1つは、重力式というのだろうか?塗料を入れる皿がハンドピースの上側に付いていて、その皿の下側から重力で塗料がハンドピース内に流れ込んでノズルから吹き出す方式のもの(便宜上、
上皿式
と呼ぶ)
もう一つは、吸い上げ式というのだろうか?塗料を入れる皿(ビン)が、ハンドピースの下側に付いていて、ストローの様な管で塗料を吸い上げて、ノズルから吹き出す方式のものだ。(便宜上、
下皿式
と呼ぶ)
ルアーという狭い範囲を塗るという観点では、上皿式のものがお奨めだ。下皿式のものは、有る程度以上、塗料を多く作らないと吸い上げてくれないし、塗料がストローを上ってくるまで、少々タイムラグが有って、吹きはじめの粒子が少々粗いのだ。また、ストロー部分が詰まる事も多い。上皿式では、少量の塗料でも吹く事が出来るし、粒子も安定している。但し、吹ききれなかった塗料が漏れてくる場合も有るので、この辺には注意が必要なのだ。まあ、どちらのタイプにするかは個人の自由だが、両方使ってみた、おいらの意見だから、信用しても良いと思うよ。
メーカーは?特にこれが良いとは言えないけど、オリンポス製あたりは、間違いが無いんじゃないかな? タミヤ製も癖が有るけど、使い込めば使い易い。ちなみに、私の友人のメガ○ス社員の話では、メ○バスでは、タミヤ製のエアブラシを使用しているらしい。
エアブラシ使用時の注意!
エアブラシの取り説や、ハンドメイドルアーの書籍なんかでは、エアブラシを使用する時の基本的な注意点って書いてないんだよね。おいらの様に、何度も失敗して気が付かなくちゃいけないんだろうか?例えば、シンナーの違う塗料を連続して使うと、塗料が固まって、詰まっちゃうって事。下手すれば、エアブラシ自体を駄目にしかねない事だから、真っ先に注意書きしておく事だと思うけど・・・。とにかく、シンナーの違う塗料(特に、水性と油性)を同じエアブラシで吹く場合は、片方を使い終わったら、完全に乾燥するまで、他のシンナーの塗料を吹いてはいけないという事。もっと良いのは、1種類の塗料に限定(例えば、Mr.COLOR限定)して使う事かな?
他には、書籍によると、重ね塗りって言葉が使われているけど、1回色を吹いて、どの位置いてから2回目を塗れば良いのかって事は書いてないんだよね。おいらの場合,連続で2回,3回と吹いたら思いっきり色垂れしたよ・・超むかつく!,で、色々試した結果、10分位軽く乾燥させてから次を塗ると、上手く出来るみたいなのだ。少なくとも、完全に乾燥するまで待つ必要は無いみたいだけど、10分待つのは結構辛いから、数本同時に作って、1本を塗ったら乾燥させ,を繰り返していけば、一通り塗り終わる頃には1本目が10分位乾燥されているって訳だ。
エアブラシの練習?
とりあえず、エアブラシを買ったら、一番細く吹けるように調整して、直線と円が問題なく描ける様に訓練するのだ〜!,また、少々広く吹く様にして、グラデーションの練習もするのだ〜!この程度の技術でルアー塗装は可能だ。
エアブラシで塗ったもの。仕上がりはピカイチだな!
ベースが削り過ぎて、練習用にしたブランクだったのが
残念だ。
テンプレート
テンプレートの作成
塗装用のテンプレートとは、穴の空いた型紙で、それをプラグに押しあてて、上から缶スプレー若しくはエアブラシで塗料を吹き付けると、きれいに型が塗装出来るというもの。鱗模様を付ける時に使うチュール等(手芸用ネットや洗濯機用ネットでも)も大きい意味ではテンプレートだが、ここでは、自分で切った型紙のことを示す。確かに、これを使うと缶スプレーでも綺麗に仕上がるから、有れば重宝するのだけれど、実際に作成すると、結構手間なのである。ルアーという小さい物体にサイズを合わせる訳だから、非常に細かい作業になる訳だ。そこで、おいらは考えた。
最近,ドライヤ等の熱で収縮する物干し竿用のビニールコートが売られているが、これの収縮率を測って、収縮させる前に大きいテンプレートを作成し、収縮させて使うというのは出来ないだろうか?
と,この方法は、まだ試していないが、成功したら報告する。
目玉(アイ)
目玉の綺麗な造り方
目玉は、ルアーの表情を決定付ける部分なのだ。例えば塗装が非常に上手く出来ても、目玉が駄目だと全体が駄作になるし,逆に塗装はいい加減でも、目玉が格好良いと、秀作になったりする事も有り得るのだ。3Dアイやシールを使う場合は別として、目を描く場合,書籍等によれば、筆の尻を利用してハンコの様に押すとか、円形のテンプレートを利用して着色する方法が紹介されている。テンプレートは、文房具のパンチで穴を開けると綺麗に丸形になる。実際のルアーに使用する目玉もこんな大きさなのだ。案外プロも、こうしているのかも知れない。また、ちょっとした裏技としては、ビデオのラベル等のシール部分をパンチでジャンジャンくり抜いて、丸い白目部分を造り、黒目の部分だけ、筆の尻やマッチ棒等を利用して着色するという方法が有る。この方法だと、作業は完成品を貼り付けるだけだから、シール目と同じだし、シール目よりも味が有る。但し、素材が紙なので、コーティングした時に、下の色が透けてしまう事が有るのだ。こういうのが気になる場合は、2枚重ねにするなどして、透けるのを防ぐ事も重要なのだ。
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