ラバージグ
- 効率の良いハンドメイド
ハンドメイドでプラグを造れば、結局,高く付いてしまうのだが、ラバジに関しては、この限りでは無い。消耗品なので、幾つ造っても充分って事は無いし、同じものがたくさん有っても問題は無い。しかも、慣れてくれば1時間もかからずに実用レベルのものが完成するってのも魅力だろう。では、価格をシミュレートしてみよう。部品は以下の通りである。
- ジグヘッド:5本で400円位,1本80〜100円
- ファインラバー:2mちょっと入って、300円程度,1本につき30cm使用したとして、40〜50円
- スレッド(糸):何m巻きか忘れたが、1本につき10円位だろう
- パウダーペイント:少なくとも100回位使えそうな量で700円,1本につき10円程度
- 瞬間接着剤:500円位だが、1回に使う量は10円位だろう。
1本、正味200円程度,通常のラバジが、市価400円程と考えれば、10個位造れば、余剰の材料費含めても元は取れてしまうだろう。元々,ラバジは、消耗品だから、10個位は、簡単に使ってしまうだろうし、ラバジに関しては、沢山造れば1個当たりのコストは減っていく訳だ。友人と共同出資して、造ったものを分配しても良いだろう。
本来は、専用のバイス等も必要だが、無くても作成は可能だし、ジグヘッド本体を、鉛を溶かして鋳型で造るとか、塗装を凝ってみるなどと言う場合は別だが、上記材料で造れば、かなり効率良く造る事が可能だ。基本的には、パウダーペイントも要らないのだが、工程が面白いので、一度試してみるのも良いだろう。値段相応の価値は有ると思う。
- 巻き方のコツ
塗装方法や基本的な巻き方は、おいらがぐたぐた言うよりも、書籍やインタネットで紹介されているから、そういったものを参考にすれば良いのだ。ここでは、そういうマニュアルに、なかなか紹介されていないノウハウ的部分を紹介するよ。まず、購入したジグヘッドのヘッドとボディの間に、ラバーを巻く為の溝が有るかを確認する。一般に売られているラバージグ用のジグヘッドには、この溝が有るが、無いものも売られているし、鋳型で造った場合も無い事が有る。これが無いと、ラバーが上手くフレアーしなくなるのだ。この場合は、スレッドを、ヘッド部分から5mmほど離れた部分から巻きはじめ、5〜6回巻いた時点で瞬間接着剤で固定すれば、それが土手になって、溝が出現する。スレッドは切らずに、そこから巻き始めれば良い。
後は、マニュアル通りに巻けば良いのだが、ここで重要なのは、スレッドの強さを信頼する事なのだ。初心者(おいらも最初は・・)は、ラバーを巻き込む際に、何となく強度不足を感じて、何度もぐりぐり巻いてしまうが、これをやると、ラバーが上手くフレアーしなくなる。具体的には2回巻けば、強度は充分だから、心配しないで良い。充分にテンションをかけて巻くのだ。(これが重要)もし切れたとしても、また巻けば良い位の気持ちで巻こう。巻き終わりの処理も、マニュアル通りで良いけど、前述の様に、スレッドで土手を造った場合は、巻き終わりに、もう一度、この部分に2〜3度巻き付けてから止めると更に良いのだ。
さて、それでも上手くフレアーしない場合,巻き直すのも良いが、ちょっと考えてみよう。優れたラバジの条件とは、ラバースカートが上手くフレアーするものだろうか?折角効率を考えて造ったのだから、そのまま使ってしまえば良いのだ。2個,3個・・と造っていくうちに、上手く巻ける様になる。巻き直している手間とコストを考えれば、その時間、それを使って釣っていた方が良いのだ。
作品なのだ
| 最初に造った2個(1998年頃の作品)
|
準備中
|