めざせ全トラブル解消!!
- トラブル
ルアーを造ってて、おいらが直面したトラブルと、どんな風に解決策を打ったかを書くよ。でも、どうしても直らないトラブルは、諦めてそのまま使ってあげるしか無いのだ。
- 色流れ
結果的に,どうしても直面しちゃうのがこれだ。折角綺麗に塗った塗装が、目の前で崩れていくのは悲しいけど、こうなってしまっては手の施しようが無いから、諦めて使うのだ〜。塗料によっては、色流れしにくいウレタンフロアーでも色流れは生じるのだ。その辺は、覚悟をして、以下の様な予防策を取っておくのが重要だと思う。
- 塗膜の弱い塗料を避ける事。アクリル系,エナメル系の塗料ならば問題は少ない。ラッカーは、セルロースと相性が悪い様だ。
- もう一つは、色止めを行う事。仕上げのコーティングを行う前に、クリアラッカーか、ウレタンコートスプレー(自動車用が良い)を軽く(厚く塗ると逆に流れる)塗っておくと、比較的安心してコーティング作業が出来るのだ。
とは言うものの、対策を打っても、問題は起きるのだ。ともかく、覚悟を決めて、サラサラのコーティング剤に、速攻でディッピングする様に気を付けて、後は神に祈ろう。
- 裏写り
濃い色の上に薄い色を塗ったりすると、下の色が染み出して来てしまうのがこれだ。これは特にコーティングの際にディッピングした時,『あ〜!!やっちまった!?』と気付く事が多い。予防策は、下の色を塗った時点で、クリアラッカー等を吹いて、色止めしてしまう事。但し、これをやると、逆に色流れの原因になるので、コーティング前の色止めも必須になる。何れにしろ、薄い色をとにかく厚塗りする事が重要となる。
- 浸水
実は、今まで浸水の洗礼を受けた事が無いので、詳しい事は言えないけど、色を塗る前に、1回目止めのドブ漬けをしているのが良いのかな?要は、コーティングに傷が付いても、良いように、最後の砦的役割をするものが有れば安心して使えるって事だ。
- 曇り
コーティング剤,特にセルロースは、時々乾燥すると、スリガラス状に曇っている事が有るのだ。これは、リターダーや、専用の曇り止め(表面が溶ければ良い)を塗ることで簡単にクリア出来る問題だけど、ここで注意しないと、以下のような二次災害を生む事も有るのだ。
- 塗料が残った筆を使って塗ると、着色されてしまう。
- セルロース等が溶け固まった筆を使うと、塗面が凸凹になる。
- 毛の抜けそうな筆を使うと、抜けた毛が表面に付着する。
だから、極力,新しい筆で、先端の柔らかいものを使うと良いのだ。
- 浮かない/沈まない
最初のうちは、な〜んにも考えずに作って、浮いても沈んでも釣れれば良いじゃんなどと考えて作るけど、そのうち、見た目がそれらしく造れる様になると、浮き沈みや動きが問題になってくるのである。人間は欲張りなのだ。しかしながら、これは重傷なのである。浮くだろうと思って造ったら沈んだ。浮いたけど、傾いた。沈ませるつもりが、ものすごい浮力だ。などという具合である。結果的には、こんな失敗を繰り返して、経験を積むしか無いのだけど、浮水試験まで行ってからだと、結構致命的だったりするのだ。見た目や機能を損なわずに思った通りに修正するのは至難の業となる。けど、結果的に諦める事になるとしても、色々と抵抗するのは良いことなのである。その結果によっては、思った通りになったり,駄目でも問題が分かるのだ。とりあえず、おいらのやった事のある『悪あがき』をいくつか紹介しておこう。何も手を施さずに捨ててしまうのはもったいないよね?
- フックのサイズを変えてみる。→ささやかな抵抗と思いきや、これで、結構まとまるケースも有るのだ。
- ブレードが付いているものならば、ブレードやスイベルのサイズを変えてみる。→動きは若干犠牲になるけど、使えないよりはマシ
- 何度かコーティングをして重くする。→特に沈まない場合,あとちょっとって時に有効
- 目立たない場所に穴を開けて、空気室若しくはウエイトを仕込んで調整する。→究極の手段だな!どーでも良い時にやった記憶が有るが、仕上がりを著しく損なうので注意
- 動かない
おいらの腕が悪い!と言われればそれまでだが、スイムテストしてみたら、ぜ〜んぜん動かないなんて事は良くある事だ。ルアー作成に熟練した人でも、思い通りの動きを出すのは、それなりに難しいんじゃないかな?こちらも、『悪あがき』になっちゃうけど、幾つか紹介しておくよ。
- ペンシルベイトが首を振らない
上手く浮くのに、引いてみると、真っ直ぐ泳いできたって場合、ラインアイの位置が悪い場合が多いのだ。ラインアイを、もう少し腹の方に移したら、結構良くなっちゃうケースも多い。ポッパーでも同じで、POP−Xを意識して、ラインアイをカップの上寄りに付けちゃうと、首を振らない場合が多い。POP−Xは、20世紀の天才が作った究極のポッパーだ。左右のウォーターダクトと、斜めに空いたカップが水を左右交互に押し出すから、あのような理想的な動きをするのである。一朝一夕で真似しようとしても、99%失敗する。
-