読んだ作品
★館シリーズ★ 十角館の殺人/水車館の殺人/迷路館の殺人
人形館の殺人/時計館の殺人/黒猫館の殺人
★囁きシリーズ★ 緋色の囁き/黄昏の囁き/暗闇の囁き
★明日香井兄弟シリーズ★ 殺人方程式/鳴風荘事件
★その他の作品★ 殺人鬼/殺人鬼2/フリークス/眼球綺憚/霧越邸殺人事件
どんどん橋落ちた
(エッセイやゲーム、短編で1冊になってないものは除く)

★何を置いても館シリーズです!そしてとりわけ私個人の趣味からいえば「十角館」。
まだ推理小説を本格的に読み始めたばかりで、しかもこの頃は忙しくて夜中に睡眠時間を削ったりして読んでた
ってのもあるのでしょう。インパクトというか、驚きというか、とにかく「やられた」
ああいうトリックはアンフェアだとか思う人が居ますが、私は気持ちよく騙されてしまいました。
「こんなに凄いこと出来るんだ」という感動もありました。
今考えればやっぱりちょっと動機が弱いかなぁとかも考えるけど、
何よりもトリックと、あとはキャラクターの楽しさみたいな部分にいまでも一番の地位を譲らない理由があるのですね。
特にエラリィが好きです。悲しい悲しいピエロの様な彼が好きです。


★館シリーズは雨続きです。「水車」「迷路」「人形」と作中雨が降るのですが、
私もこの3作を読んだ3日間、必ず読み始めると雨が降り出し、読み終わるとやんでいるという
怖い現象に会いました。梅雨でもないのにとゾーっとしましたね。


★人形館が好きです。飛龍くんの感情がヒシヒシと伝わって来て泣きながら何度も何度も
読み返しました。綾辻先生の精神世界へ引き込んで行こうとするような文章が
何てピッタリ上手く出来た作品なんだろうって、いつも感心してしまうのです。


★囁きシリーズでは「黄昏」が一番好きです。どれもちょっと日常をかけ離れた感じが独特。
全然自分の住んでいる世界と違うのに、その狂気に触れると怖くなる。
殺人鬼シリーズとは又違った怖さですね。物理的ではなく、精神的。


★短編集「どんどん橋落ちた」は、久しぶりの作品集で、本当に綾辻テイストに久しぶりに触れて、
それだけで感涙物でした。「フェア、アンフェア」だとか、「読者への挑戦」だとか、そういう綾辻作品としては
当たり前のことに、感動してしまいました。どれも、ちゃんとひっくり返されてて好きなんですが、
一番好きなのは「意外な犯人」かな?犯人は分かっちゃったけど、U君が・・・ね。ふふふ。


★テレビドラマの件。私が今まで見た綾辻作品のドラマは「鳴風荘」と「409号室の患者」です。
どちらもうーんといった感じ。原作をそのまま画像にするのって絶対に無理なのは分かっているけど、
それでももぅ少し頑張った作品に会いたいなぁ。


★ゲームのこと「YAKATA」は大々的に宣伝していましたね。私としては滅茶苦茶面白かったのですが、
世間の反応はいまいち。謎解きが楽しくて、とっても充実してたと思う。綾辻先生らしいというか。
色んな所にお遊びも入っていて、グラフィックも美しいし、トリックもしっかりしていたと思うのにぃ・・・。
私は「館シリーズ」に執拗な愛着を持っているので、その中を歩けただけで感動しました。章が始まる時のタイトルバックなど好み
「人形館」では、悲しくて切なくて涙溢れました。「黒ノ十三」これはちゃんとクリアしました。始まるときや、
ゲームオーバーの時の映像がとても美しくて感動しました。しかししかし、中身はそれほど
感動的ではなかったです。いわゆるサウンドノベル系なのですが、分岐点で別れてから
間違えた方に進むとすぐにゲームオーバーなので、ゲームというよりは「音と映像のある本」と考えるのが良いのではなかろうか。


★歌のこと。谷山浩子さんの「歪んだ王国」にてお歌を聴かせてくれる綾辻先生。
私の友達などはそこから綾辻ワールドへはまっていったと言います。そのくらい透き通って
綺麗な声なのですね。外見と合ってます。歌詞もいくつか書いてらっしゃって、
どれも綾辻テイスト爆発で私はこのアルバムはかなりのお気に入りです。