ネタバレ分室
何を書いてもネタバレになりそうだったので、こういう形にしました。ふぅ。
★喜多先生は実は格好良かった。私は何を間違ったのか、喜多先生という人は
むさ苦しくて、ちょっと無精ひげとか生やしちゃってる感じの、ダラッとしたイメージだったんです。
でも実はロン毛で、バリッと格好良い方だったのですね。驚きました。(失敬な)
犀川先生に対して甘いのは確かな認識でした(笑)。
★浜中君貞操の危機。人物紹介に無かったので、全然期待せずに読んでいただけに、
嬉しさ倍増。ほんの少しでも出番があるだけ嬉しいなぁと感慨深くなった浜中ファンでした。
大御坊さんに気に入られて危うい所でした。ふぅ。
★ボーッと系の美少年(青年)を書くのがお好きなのでしょうか。私のツボにはまりまくって困ります。
今回の紀世都さん。「死ぬな死ぬな死ぬなー」と心の中で喚きながら読んでいました。
「詩的私的ジャック」といい「夏のレプリカ」といい、こういう芸術の果てに魂を違う世界に
羽ばたかせている様な男の人を描くのが上手いと思うんです。
なおかつ、そういう人こそが真相を知っている・・・みたいな設定がたまらないんです。
今回は特に何て言うか感情が希薄な様に描いておきながらあのラストシーン。
★あんなに泣いたラストシーンはシリーズ初めてです。今でも思い出すだけで泣けます。
「今はもうない」の最後の一行も余りのノスタルジーにグラグラ感極まったけれど、
今回の切なさは何とも言えませんね。あの詩の行方が気になっていただけに、やられました。
ミニチュア人形を発見した時の豊彦さんの気持ちったら・・・。想像するだけでたまらないですね。
★犯人は意外でした。2つの殺人が別々のものだろうというのは色々な面から察したけれど、
犯人となるとてんでわからない。でも紀世都を殺したのは絶対に寺林しか
動機が無かったから、そこでぼやーんとは分かった(ような気になっただけか)。
★「数奇にして模型」が一番好きかも。未だ「詩的私的ジャック」も好きですが、この辺は
もうその日の気分で変わりそう。厚いだけありました。泣いたし。
★遮断バーの使い方・・・は、やぁ、素晴らしい。犀川先生を好きになった。
他にも国枝さんも、金子くんも、皆良かったです。好きだった。
シリーズ終わってしまうのは悲しいなぁ。嫌だなぁ。淋しいなぁ・・・。
そんなわけで、全然ちゃんとした感想になっていませんが、読み終わって1日目の
ボーっとした頭、余韻の残る頭ではこれが精一杯。失礼致しました。