ぴょんの人身事故(加害者)
  リアルタイム報告日誌3

 

2月7日(日) 昼間

 一晩寝て、10時頃に電話が鳴った。保険会社の人からだった。しかし
今日は日曜なので担当の人ではなく、センターの人のようだった。夕べ
の話を一応再度聞かれた。保険屋さんはその前に相手宅へ電話してみ
たという。すると相手(今後仮にSさんとする)は不在で御両親がいらした
ようだった。御両親も事故のことは知っているが、なにもおっしゃらなかっ
たようだった。
 その上で私は全く解らないので、今日日曜のうちに私がしておくことは
ないか聞いてみた。保険会社の人は、もしも出来ることなら相手宅へお
見舞いに行っておいた方が良いと言う。しかし今回相手の人がすこし問
題がありそうなので、一人で行かずに必ず誰か一緒に行って貰うように
と言う事だった。あと高価でない手みやげを持参するように、、そしてお
金の問題については何も話さずに、保険会社に任せてあると言うように
ということだった。
 電話を切った後、、私は途方に暮れた。誰かに付いていって貰うと言っ
ても、父は病み上がりでもしも手を上げられたりしたら、かえってやっか
いなことになりかねないし、姉や母では意味がない。悲しいことに私には
旦那さんも居ないし(笑)そこで幼なじみのHくんに付いてきて貰える
よう頼むことにした。携帯に電話するとHくんは車の運転中だった。訳を
話すと快く了承してくれた。Hくんの都合で午後3時頃行くことになった。
 3時頃になってHくんから電話が入り、車に乗せて貰ってSさん宅へ向
かった。ゼンリンの地図でSさん宅を調べておいたら、通り沿いの1件屋
のようだった。なぜか少しホッとする。Sさん宅へ着いてみると、こんなに
汚くて小さな家があるのだろうかと思うような家だった。家の大きさなんて
問題じゃないけど、、、。ガラス戸を開けて中にはいると、Sさんより若い
男の子が出てきた。弟さんだった。中にお父さんの姿も見えた。Sさんは
出かけているそうだ。お仕事ですか?と尋ねると、違うと言うことだった。
仕事ではなく出かけられるのだから、怪我の具合もまぁまぁかと少し安
心した。いずれにしても心配なので、月曜に整形外科に受診してくれる
よう重ねてお願いしてきた。
 帰り道,Hくんに「今回は何が悪いって、あの通りをあの時間に通った
事が悪い」と、説教された。幼稚園時代から知っているHくんに説教され
たのは生まれて初めてだった。しかしよくよく話を聞いてみると,Hくんに
とってその日はとても大事な日だった事が判明した。私は本当に彼に感
謝しているし、頼りになるのはお友達なんだと痛感した。
 家に帰って今後あまりやっかいなことが無いと良いなぁと、、家族で話
した。やっかいなことと言うのは申し訳ないが、本当にそう言う気持ちだ
った。
NEXT表紙に戻る