第3回
トーのセンターの出し方

この辺でちょっと一息入れてライトな話題にしましょう。
お店でアライメントを調整してもらうと20000〜30000円ぐらいかかるし、その後納得いかなくて再度
調整してもらうとまた余分にお金がかかるからがまんしとこうといった経験を持つ人もいると思います。
そんな人のために簡単なアライメント調整の仕方を紹介します。なお今回はキャスターの調整は省いて
トー調整ががメインです。その理由はキャスターも簡単な測定方法で測れる車もあるのですが、車によっ
てはちゃんとした計測器を使用しなければならないといけないものもあるということとアライメント調整をし
て「車がまっすぐ走るようになった」という声が多いからです。そんな時はだいたいトーのセンターが出て
いないことが原因です。キャンバーが左右で狂っていないことが前提ですが左右にハンドルを切ったとき
の動きが違う時はトー、左右でハンドルの戻りが違うときはキャスターを疑ったほうが良いでしょう。
センターを出さないでやる人もいますが、特にリヤのセンターの狂いはハンドルが落着かない原因にな
りますので必ずセンターを出してください。

作業手順  (フロントの例です)

@水平なところを探す

Aハンドルをロックtoロックまで回してその角度からセンターの位置を出し、固定します。
  (出来ればブレーキが踏んだままの状態になっていた方がいいです。)

Bタイヤの真ん中にある溝の片側から真下の位置に目印を付けます。(左右とも)

CX(右前⇔左後、左前⇔右後)になるようにマーキング間の距離を測ります。距離が同じになる
ように調整します 。
A=Bになればセンターがでたことになります

Dタイロッドのロックナットをマーキングします。

Eもう一度Bをします。

F今度は前の左右の距離と後ろの左右の距離の差を測ります。
この前後の差がトーインもしくはトーアウトです
調整ははネジのピッチに応じてネジ等を左右均等に回転させれば簡単に調整出来ます。

Gリヤについても同様です。糸を使った方法もありますがフロントもしくはリヤのセンターが出てる
ことが条件ですので必ずどちらかのセンターをだしてから作業してください。

メンバーが斜めに付いていたらどうしようもないけど、ほとんどの車はこれでOKですよ!

キャンバーは書かなくても分かりますよね(^^;;;