** 走る実験室秘話 または ”あるよね? こんなこと” 第8回 ** 
’00.05月

『白の衣裳を纏い 彼女は僕のもとにやってきた
しかし 誰がそれを予想出来ただろう
彼女の心臓が爆弾を抱えていることなど
このままでは その命はいつか消えてしまう

 不治の病を宣告されながらも その命を削り 走り続ける彼女
病魔に冒された彼女の体は元に戻るのか

 彼女を救う為に呼ばれたのは この男
重大な判断ミスからひとつの命を奪ってしまった過去を持つという 白い虚塔から追われし男
ヤツの腕前ははたして信用できるのか
数々の不安要素を抱えながらも 今! 世紀の大手術が行われる!!!
熱き十日間の物語』
R−JUNKIE総合病院の元レントゲン技士見習い 鈴木”角”

* 実験車両2号”お天気山の白い衰星”編

『弾む心が隠せない
ああ俺は好色的なんだって 今さらに気付く』 

** 孤独のナイトゲ−ムス **
あのレインボ−の二代目ボ−カリスト 
ウルトラストロングボイスのグラハムボネットのソロアルバムのオ−プニングタイトルです 
なんとコ−ジ−パウエル(合掌)も参加しています
当時の彼はむちゃくちゃカッコ良くて もう憧れでした
そしてまた今でも十分にイイ男ですが

このゴ−ルデンウイ−ク中を車イジリで過ごした人は星の数ほどいるのではないかと思いますが 
夜中の12時過ぎに懐中電灯のみで星空の下エンジンマウントを締めていたのは・・ 
多分私独りでしょう
星明かりが幻想的でしたね

** プロジェクト”TUBES” 再び!
そして”IN THE STAR LIGHTS”へと **
前に書きましたよね 腰下は青空の下では決して手を入れるべきではないと
(そういう人目を憚らないプレイがお好みのマニアは別としてですが)
前回の教訓を生かしもせず 私はまたサル並に愚かです
そう もう普通のことでは満足出来なくなってしまった私は 
こりもせずに”白”の腰下も白昼堂々と弄んでしまったのです 
それもまた青空の下で・・・
そしてそれは深夜にも及ぶ3日間の超ロングプレイ 
最後には懐中電灯を持ちだして 玄人顔負けです

** オペ開始 **
”白”のエンジンの降ろしと積み込みは道具が揃っていたので本当にすんなりといきました
ス−パ−ウエポンたるエンジンクレ−ンってなんて頼もしいんでしょう
しかしエンジン自体のバラシはやっぱり一筋縄ではいきませんでした
本当に毎回本コラム用のネタには困らないようになっています 世の中は良くできていますね

難儀したのはタイミングベルトのドライブプ−リ−をクランクの先端に固定している21mmのボルト
これが全く緩みません
きんぱら君から借りたコンプレッサ−を使いインパクトをフルブ−ストで掛けますが
ピクリとも緩みません
2日に渡ってトライしましたが まったくダメ
このボルトが緩まないとオイルポンプユニットがエンジンブロックから取り外し出来ないので 
クランクさえもブロックから取り出せないのです
さすがマツダ 良く考えています 
このボルトが外せないような人間は
エンジンのオ−バ−ホ−ルなどしてはいけないということを無言で語りかけています
そんなわけで今回はオイルポンプの中のトロコイドギヤもそしてオイルシ−ルも交換は不可能 見送りです 
念のためにリリ−フスプリングは交換しましたが
いつまでもこの部分に時間を取られているわけにもいかないので バラシを進めます
今回一番気になっていたのはピストンのダメ−ジです
棚落ちなどしていないか ハラハラドキドキ 運命の瞬間 ご対面です

”?!!” とりあえず棚は無傷の状態 一安心です
では あのオイル上がりは? 
リングがへたっていたか クリアランスが過大であるかのどちらかでしょう
今回の対策はリングの交換のみにてとりあえず様子をみるというプランです
計測機器も手元にはないし 予算がないのでおニュ−のピストンへの交換とそれにあわせた
シリンダ−のクリアランスの調整も出来ないので 
ちゃんとやっている人にとっては中途半端な作業であることでしょう
ピストンを取り出しノッキングの痕跡を探します
ありました!!
四つともインテ−ク側のトップランドがショットブラストをかけたようにナシ地となりダレています 
ここでデトネ−ションが起きた証拠でしょうか
”赤”のピストンはこうはなっていなかったので 
”白”のほうが過酷な条件にてトライを行ってしまったということですね
この彼に与えてしまった傷は自分の愚かさの現れです 
それ以外は思いのほか 悪くはなかったです
これまでにバラしたB6ピストンにくらべオイルリングの下までこびりついたスラッジの量も
リング溝の中で焼き付いたカスも格段に少なくちょっと洗浄しただけで簡単にとれました
またピストンの両当たり面の傷やむしれもB6はピストンピンの位置辺りに結構深く付いていたりするのですが
BPは目立った傷はありません
そしてスカ−トの当たりかたも異なります
B6が長方形状に当たっているとすれば BPはトップ側の狭い台形状といったところでしょう 
B6に比べてBPのほうがスカ−トの当り面が広いようです
で 当然ですがピストン自体がデカイ! ショルダ−から下の形状はB6のピストンと似たようなもの
但しセカンドリングの溝はちょっとした段加工が施してありました
組み合わされるリングの断面形状もトップはB6と異なり裏表があります 
インサイドベベルというタイプでしょう
その狙いは! 私なんぞが書くことなど全くのヨタ話 あてにはならないので詳細は専門書をどうぞ
セカンドリングとオイルリングはB6と同じ形状で セカンドリングにはアンダ−カットがあります 
ものの本によると高速エンジンには不向きとのことですが..

今回のポイントも低フリクション化です それでは早速加工開始
オイル上がりを徹底的に嫌っているB6及びBPピストン 
当然ピストン内側まで貫通したオイル穴などありません
が逆にそれが裏目に出ているのではないでしょうか 
ハイパフォ−マンスエンジンのピストンには当然のごとくオイル穴があいています
また私が実際に目にした限りでは距離のでているB6とBPは全て燃焼室にオイルが入り込み
パリパリカ−ボンの層が出来ています それはまるでお釜のそこにくっついたおコゲの様 
おコゲって美味しいんですよね
リングのへたりによってオイルを掻き落としきれず 
また混合気が吹き抜けてしまって
大量のブロ−バイをインテ−クから吸い込んでしまっているということでしょうか

では例によって電気ドリルで2mmの穴をオイルリング溝へと適当な位置にあけていきます 
このピストンには両側各3個所としました
ものの本によるとこれだけで格段に回りが軽くなるとのこと
”本当に?”

次にスカ−トの当たっていないと思われる場所
(前述の台形部分の外側両端)をペ−パ−掛けしてクリアランスを広げます
当たっていないのだから クリアランスを広げても意味がないとの話もありますが”気は心”です 
フラボノイドはお口の臭いにも良く効きます
(注:ここで言うフラボノイドとはフラシーボ効果の事)
そして今回はトップを鏡面に仕上げてみました 
暖気の際に不完全燃焼したカ−ボンが結局はこびりついてしまうような気がして
個人的にはその効果は”?”なのですが ある助言に従って今回初めて試してみることにします
でもピストントップの元の切削肌と鏡面の仕上げとでそんなに表面粗さが違うとは思えないのですが?
この結果はただいま製作中のス−パ−ヘッドに乗せ替える際に確認出来るので こうご期待!です
その他に施した細工といえば 
例によってメインメタルの当たり幅を若干詰めそのメタルのオイル穴のエッジをとったことです
クランクが取り外せたならばメインジャ−ナル側のオイル穴も
コンロッドにオイルが行きやすいように加工したかったのですが見送りです
(この加工については林教授の著書に載っています)
また締め付けの確実性を上げるために
ブロックとコンロッドのメタルが入る部分の分割面のエッジのバリ取りを行いました

そしていよいよエンジンを組み上げていきます
とりあえずは新品のメインメタルを組みクリアランスをプラスチックゲ−ジで測ります まあ普通の値です
今まで付いていたもののクリアランスはおっくう(面倒)がって測りませんでした 
当たりは別段悪くないと思います
メインメタルの組み付けが終わったらクランクを手でクルクルと回してはその回りっぷりを想像します
エンジンの組み立て作業の中で一番楽しい時間です じっくりとその妄想プレイを満喫します
でピストンをシリンダ−へと挿入します
今まではリングコンプレッサ−を持っていなかったので
指を使って順次リングを縮めてピストンをシリンダ−へと入れるという職人技を使っていたのですが
今回はきんぱら君よりブツを借りて来ました
いいですね あっという間にその作業は終わりです 
やっぱり特工(特殊工具)はそれだけの為に存在するのだから当然意味があるということを実感しました
それではコンロッドの締め付けです
実はオイルパンをはぐった際に気になることがありました 
それは4気筒目のコンロッドが取り付けられているクランクシャフトのジャ−ナルの両肩が焼けて 
その気筒のみ青く変色していたからです
これはまるで太田屋のAE86本に載っていたミラ−ジュピストンを組み込んだエンジンと全く同じです
ジャ−ナルが焼き付いてダメになっていたらどうしよう 
”赤”のようなこともあるしと ドキドキしながらコンロッドを取り外すと 
なんとまあ 別に不具合も見つかりません 
メタルも他の気筒と同じく普通の当たりで全体が一様のナシ地状態です
但しクランクのオイル穴が来る位置には一本の黒い筋がありましたが 
これはカ−ボンが埋め込まれた跡ではないでしょうか
またこのコンロッドのメタルの背面をさる人が見たところ
「これはフレッチングを起こしているね」とのことでした
エンジン運転時のコンロッドとそのメタルの合わせと位置決めが良くなく
メタルが小刻みに振動して焼き付いているのだそうです
たしかにメインベアリングの背面にはそんな痕跡はありません
同じコンロッドとメタルを使うB6もBPもコンロッドメタルの背面は今まで見た物は全て同様に焼きただれています
他のエンジンはバラしたことがないのでこれが普通だと思っていましたが 
聞いてみれば他社のエンジンではこんな焼き付きなど起きてはいないとのこと

誰が読んでいるか分からないHP上でヨソ様の悪口をあからさまには言ってはいけない 
これが人としての道なのでしょうが
これだけは...
B6やBPのこの不出来さ加減 これらはある人にとって勉強エンジンではなかったのでしょうか
確かに各種の物凄い制約があったのでしょう 
もともとファミリ−カ−に載せるために設計されたエンジンです
とはいえ あれだけ物事を知っているのだったら自分の作品にちゃんと反映すべきだったのに 
と記事を読む度に怪訝に思います
RBにかまけているよりもまず この責任をとってよ と言いたいです
それとも もう里子に出してしまった不出来な作品などかかわりを持ちたくないのでしょうか
いまさらB6やBPをやっても商売としての見込みも薄いのかもしれません
しかし
『点けた火は ちゃんと消すまで あなたの火』と消防庁でも言っています

かなり感情的な発言となってしまいましたが 理性があればロ−ドスタ−には乗っていませんヨ
これはちっちやな1ユ−ザ−の しかし血の叫び!なのです

話が長くなりましたね そうそう コンロッドを組んだところまででしたね
コンロッドメタルも新品にしたのですが 結局そのクリアランスは測定しませんでした
その間もなんだかバタバタあったものですっかり忘れて気が付いたらきっちりと本締めした後でした 
メタルといえばYASUの本にコンパウンドで表面を磨いて鏡面にしてから組んだほうが
アタリがついて良いと書いてあり 今まではそれを実施していましたが 
この”白”ではメタル面は全く手を付けずに組み付けました
それは 折角鏡面に磨いたメタルも走行後バラしてみると全てナシ地となっており 
またマルハでも磨かないほうが良いと言われたからです
ちなみに金属表面の改質をうたっているEPLですが その効果の程は?
しゅうどう面全て普通でこれまでのエンジンとなんら変わりはなく 
決してジャ−ナル面が鏡面になどなってはいません
こんなところでしょう でもフラボノイドはメンタル的には良く効きましたよ
(しつこいがここで言うフラボノイドとはフラシーボ効果の事)
そういえば 砕けたコッタ−がオイルパンに2,3個転がっていました

病んでいた”白”のエンジンの一大手術はこうして無事?終了したのでした
その後の経過は...

** 心の痛みを知る者こそが 優しくできる **
このゴ−ルデンウイ−ク さる場所では大変なハプニングがあっててんやわんや 
だったようですがそれはそちらにお任せする事として
私のほうも思いがけない出会いというものがあり 大変充実した期間となりました
まあこれは当事者同志の心の中のものなので ヒ.ミ.ツ! ですが
ひと言 純正ECUは2年もの歳月をかけて作られるとのこと
だってアリゾナやアラスカで車が止まってしまったら それこそヤバイですよね
だから我らフリ−マン達もスキ−に行こうなどという無謀なことはしてはいけません
ブラックバ−ドも言っています
『危険を感じたら その先は決して行かぬこと』
ちなみに あかねちゃんはお元気でしょうか?

今回のエンジンで一番驚いたことはなんでしょう?
それはセル一発でエンジンが掛かるという至極当たり前のこと
そしてアイドリングの安定度ですね とりあえずはこんなところでしょうか
ただいま慣らし中で7500リミット(まったく慣らしではないという話もありますが)
としている”白”のエンジン 今はまだもっさりと回っています
また今回プラ−ベ−タ−のマストアイテム タックインのオイルク−ラ−キットのお陰で 
再び油圧は全開7500回転でも2.5キロ台へと下がってしまいました 大丈夫?
でもそこのショップのお客さんはこのキットを付けている筈ですし...
BPは純正でオイルク−ラ−(というよりは暖気のためのオイルヒ−タ−?)
が最初から付いているのでオイルが暖まるのが早いようです
はやくアタリがつかないかな− セッティングの見直しもしたいものです

車漬けのトビッきりの毎日はもう十分 しばらくは車イジリは勘弁!
というわけで”FRESH EGG”改め”和尚”さんのところへ遊びにいきましたとさ

** レッツ チャレンジ! 進研ゼミ **
今回で四回目のエンジンの積み降ろしでしたが 手順がわかっていたので 
それ自体は別段苦労はありませんでした
私も実際にやってみるまでは物凄いことだ と思っていましたが
単純に考えればエンジンとミッションは10本程のボルトで留まっているだけ 
意外と簡単なことです
それよりも補機類の取り外しのほうが面倒ですけれど
みなさんも興味があるのならば 是非とも行動してみてはいかがでしょうか
ようは 勢い!です 恋と一緒 ためらう前に突き進みましょう 
失敗したっていいじゃない 他人を傷つけさえしなければ おてんとう様は見ているサ
『愚かな血が騒ぐ』のが抑えつけられないならば行くしかないでショ!

話は変わってB6ならば安価もしくはタダで入手できると思いますし 
それをアチコチ捜し回るのも楽しみのひとつ
”アシのマジシャン”N君いわく 求めていればものは自然と集まってくるもの だそうです
彼のス−パ−コ−ナリングマシンは格安で購入 
一番高価なパ−ツはブレ−キパッドとAFCとのこと 車よりも高いそうです
エンジン全てを人間に標準装備されている手ルクレンチで組み2万キロ走行 
筑波も走っています 上には上がいます
ほら勇気が出てきたでしょう
(ちなみに彼はこのス−パ−コ−ナリングマシンでGT−Rとバトル 
リミッタ−の効く速度でRを退かせたそうです...)
そうしてスペアのエンジンを確保出来ればしめたもの みんなで使い回しが出来ます
エンジンの載せ替えもみんなでワイワイやりながらやれば面白いですよ
マンパワ−を発揮して人間エンジンクレ−ンを行っている人達も多数いるようですし
ねえ スギモリさん
(投資家達にメシをおごってくれれば今度は当クラブのス−パ−ウエポンを出動させますよ)
そして決して私のように独りでは作業はやらないように 
我に返ったときに本当に虚しくなりますから

でもやはりイジらなくともなんの不満もなく乗れるエンジン 
これこそがベストに違いありません そんなエンジン欲しいよね!

誰か 納屋で転がっているB6のブロック貰ってくれないかな−
バルブのないB6のヘッドもあるんだけど 売り物にはならないし捨てるに捨てられなくて

*** CMタイム ***

心優しい紳士の車交場 マルハモータース

最近あなたのパートナーの御機嫌は如何でしょうか?
えっ? ちょっぴり元気がない それはいけませんね
こちらでは彼女のコンディションに合せたサービスを提供致します
プランは各種お好み次第
あなたも共にここでとびっきりの時間を過してはいかが?
今後も彼女との素晴らしい関係をお約束致します

(注意 このキャッチコピーですがマルハの承認は一切受けておりません)

** 新たなる学説 ここに発表! **
私はつねづね思っていました

『チュ−ニングは男のスケベ心といっしょである』と!!
この説はまだ学会では認められていませんが 私にとっては真実なのです

相手の機嫌を伺いつつ その手は少しづつ 下へ 下へ と
ピシャリと手を叩かれると 慌てて手を引っ込めます
が!
それでは 違うアプロ−チで...
再びその手は動き始めます けっして懲りることなどありません

彼女と過す時間を少しでも甘美なものへと 求め続ける飽くなき男の欲望
その生まれついての業
おお神よ 罪深き彼らの許されざる魂を救いたまえ

** 気は心 **
YZサーキットの走行会に速いロ−ドスタ−乗りがやってくるということで見学に行ってきました
あわよくばスカウトしてうちのクラブのエ−スにと
ちゃくちゃくと”ロ−ドスタ−で静岡県西部最速プロジェクト
(うわ ちっちゃい目標)”は進行しています
本当は私も走りたかったのですが まだエンジンを直す前 
調子に乗って走れば帰ってこれなくなることでしょう
『引く勇気も大事』です
残念なことに当日は雨 しかしみんな元気良く走っています

早速我がプロダクションへのスカウト活動開始です
話を聞けば なんと!
ロ−ドスタ−であの?作手サーキット外回りの一番時計を持つという 
以前より物凄く気になっていた人物だったのです それは早いハズ
この最速の人物 水野さんはドライならばYZの1コ−ナ−から振って飛び込んでゆくそうです

一緒に走りたい!!!!!!
作手でのバトルの約束を取り付けました

で後日 今までの自分の走りを見直す為に
コ−ナ−のアプロ−チの際のブレ−キングについての問い合わせました
その際 水野さんは言いました
「今アンダ−コ−トを剥がしているんですよ」 と
ロ−ドスタ−ってそんなにアンダ−コ−ト付いていないでしょう と答えると
「いや 気は心だから」
う−ん いい言葉です この世の真理を表わしています
フラボノイドがとても良く効くように 全ては心次第ということですね
(ここで言うフラボノイドとはフラシーボ効果の事である)

** チョットした訂正 **
今回のAJ誌はブレ−キ特集 じっくりと読んでみると ハタと膝を打つことが書いて有りました
マスタ−シリンダ−の容量を変えずにキャリパ−のピストン径を大きくすると
ペダルストロ−クが大きくなる パスカルの原理ですね
そうです 気に入らなかったのはその”白”のブレ−キストロ−ク量の多さだったのです
でもこれを好みに仕上げるのは結構大変な作業だ ということが分かってしまいました
やっぱり1.6のカッチリした感じのほうがスポ−ツカ−らしくて好き!
”赤”のフロントブレ−キを移植するか? バリバリのチュ−ニングダウンですね

** イカレたコイル コイルはふとっちょ ボヨヨヨヨン **
ねえ ちょっと奥さん 聞いて下さる?
うちの”白”ったら またイグニッションコイルを壊したみたいなのよ
ほんとにも− 困ったものね これで4個目なんですって
これって2個1組で2万円以上もするらしいのよ
いったいなにをやっているのかしら 私心配だわ
こんなことなら さっさと あのダイレクトイグニッションシステム
という良さげなものにしておくべきじゃなかったのかしら
どう思います? 奥さん

というわけで また壊しました イグニッションコイル
エンジンを組み上げ その慣らしのアイドリングの最中に
原因はプラグコ−ドの劣化による接触不良によって 
イグニッションコイルが過熱してパンクしたのだと思います

事件はこんな感じで起きました
今回はキ−を捻るとすぐさま一発でエンジンも始動し 
力強いアイドリングを刻み始めました 幸先よし!
それではと 遊びに来ていた「きんぱら」君に手伝ってもらい 冷却水のエア抜きを行いつつ 
点火時期のイニシャル合わせも行うという合わせ技を使って試走行準備を整えていました
と あれだけ整ったアイドリングをしていたエンジンが急に不機嫌になり止まってしまったではないですか
再度エンジンを掛けると片肺状態です これは何処かの気筒がカブったようです
原因を調べるために回っているエンジンのプラグキャップを順次抜いていき爆発していない気筒を調べます
2番が怪しいようです プラグを見ると別段カブっているわけでもなくそれなりに焼けている様子 ???
ではと プラグにちゃんと火が飛んでいるかチェックするとNGです 
他の気筒のプラグコ−ドに変えてもダメ
これはもうイグニッションコイルがイッてしまったということです
手持ちのブツと交換する為に取り外しチェックすると 
案の定過熱によって破壊がおきたという証拠が今回も見つかりました
イグニッションコイルの配線コネクタ−部と本体との隙間を覗いてみるとぷっくりと膨れて樹脂にえみり
(ヒビ割れ)が入っています 
この中にはぎっしりとチップが入っておりイグナイタ−回路となっていると思われますが 
ここが過熱したようです
今まで壊れたもの全てがこの部分が膨れていました
しかし 納得がいきません ハイテンションコ−ドはNGKのものを使っていたわけですが 
まだ2年程しか使っていないと思います
またイグニッションコイルへの差し込み金具も
接触不良を防ぐ為に念をいれてドライバ−でちよっとだけ広げました
でもイグニッションコイルが過熱して壊れる原因といえばこのプラグコ−ドの他には考えられません
それではと抵抗をチェックしてみるとものの見事に4本ともバラバラな状態 
以前に使っていたコ−ドのほうが抵抗値が低いものが3本もありました
よくもまあこんな状態であれだけ走ったものです
とりあえずは手持ちのNGKのブツをかき集めて抵抗値の少ないものを選別してエンジンへと取り付けました
思いのほかプラグコ−ドの劣化が早かったので 皆さんも念の為に一回抵抗値を測定してはどうでしょうか

しかしプラグコ−ドがダメになっただけでイグニッションコイルが壊れてしまうようではお話しになりません
B6の時にはこんなことは一度もなかったのに BPではこれで4個目です
BPになってイグナイタ−がコイルユニットの中に内蔵されたのですがそのぶんヤゴくなってしまったようです
(後日あのマルハフルチューンエンジンをウエーバーアルファでドライブする男 
 森田君に聞いたところB6も良くイクそうです)
今回はNGKのプラグコ−ドの不具合によるものだったわけですが 
その前の3個はスプリットファイヤ−のプラグコ−ドの不具合によるものでした 
NGKならば安心と思っていたのに..
それではその時の話も書きましょうか
この商品を使って現在無事に走っている人達にとってイグニッションコイルを壊さない為の良い情報となる筈です

この問題の起きたスプリットファイヤ−のプラグコ−ドは
”白”を購入した時に既に装着されていたもので 内心儲けものと喜んでいました
その後B6のバルブスプリングに交換するために一旦”白”のヘッドを降ろした後 
数日経ってからにそれは起きました
ある朝エンジンを掛け走り出すと 
タコメ−タ−がいきなりスミス製のようにピクピクと脈打つようになりました
あらら さすがフィアットで作ったイタ(痛)車 こんなこともあるさ 
これがロ−ドスタ−の味なんだよね と呑気に構えていました
そしてその後 山へと走りに行きFREEDOMのセッティングを出している最中にイグニッションコイルがイッてしまい
2気筒状態で家まで帰る羽目になりました
皆さん 知っていますか 2気筒のロ−ドスタ−がどんな音を出すのか
うるさい 遅い 変な音 本当に顔から火が出るくらい恥ずかしい思いをしました
ロ−ドスタ−のイグニッションコイルはイキやすいと聞いていたので 早くもその寿命がきたか
はたまたハ−ネスに不具合があるのか また悩みました
原因も分からぬままE&Eシステムやマツダにあらぬ言いがかりをつけたりもしてしまいました 
全く愚かなことです
とにかく良品に交換しなければ車をまともに走らせることが出来ません
YZでの”白”のデビュ−は目前に迫っています
四方八方ブツを探し回ったのですが中古のイグニッションコイルはまったく見つからず 
B6用をなんとかくっつけようと画策もしましたが
結局は信頼性に重点をおいて大枚を叩いてハ−ネスと共に新品に交換しました
が!!!!! また同じ山の同じ場所で彼の命の燈は消えたのでした...

なけなしのお金はあっというまにムダ金となってしまいました
本当に落ち込みました 自分の運命を 生まれ落ちた定めを 呪いました
”この世界など滅びてしまえ”
終末思想の芽生えとはこんな時なのでしょう

で これは良品の筈だからと今まで疑いもせずにノ−チェックだった
スプリットファイヤ−のプラグコ−ドの抵抗値を測ってみることにしました
そして ついにこの事件の真相は解明されました 
その全ての謎が白日の下にさらされる日がやってきたのです
やっと”角”捜査官のX−FILEも最終回を迎えることが出来ました
さていざ測定とプラグコ−ドの両端を見るとなんか変です
このプラグコ−ドのイグニッションコイルへの接続端子は
削り出しのしんちゅうの棒に板バネ状の接点金具がカシメて付けてあります 
これがちゃんとした状態です
が”白”から取り外したものは3本がその板バネがとれて
イグニッションコイルの端子の中でバキバキに折れていました
これでやっと原因がわかりました 接続金具がこんな状態だったのでまともに導通せず 
イグニッションコイルの端子の中でプラグの様にスパ−クしていたんですね それは過熱が起こって当然
前回のヘッド積み降ろしで抜き差しした際にこの接続金具が折れてしまったのでしょう
ちなみにULTRAのプラグコ−ドも同じ端子形状をしており 
手元にある中古品のこの接続金具もカシメがはずれて無くなっていました 
エンジンをイジるためにプラグコ−ドを頻繁に抜き差しする人は要注意ということです
これらの商品をすでに使用している人は
一生プラグコ−ドのイグナイタ−側の接続部分を抜かないほうが得策でしょう
信頼性という点においてはメ−カ−のものが一番のため 
レ−スでは純正品を使用するという話も聞きました
でもやはりプラグコ−ドは消耗品...
また距離のでているイグニッションコイルの場合 その端子の中に緑青
(青サビ 毒です)が発生して埋まってしまっているものを何個か見かけました 
たまには掃除をしてあげましょう
さてプラグコ−ドに代わって脚光を浴びているダイレクトイグニッションシステム
(以後DIS)についてですが 
最近のハイパフォ-マンス車に当然のごとく純正装着されるようになってきました
その利点は専門誌を読んで頂くこととして 実はアフタ−パ−ツで商品化される前から 
私はNISSANあるいはバイク用を流用してロ−ドスタ−に使えないかどうか考えていました
かなり以前にマルハモ−タ−スやNaMaTeCさん,浅原さんにその話をしたこともあり
実際に日産のVQエンジン用のものとCAエンジン用のものも持っています
しかし一気筒当たりの金額が結構するため 
ほんの思い付きで実験するために四つも揃えるのは腰が引けてしまったのです
またコイルユニットを交換するとなるとそのコイルのインダクタンスが当然変わってくる筈で
ドエル角の値もそれに合わせて調整しなければいけないのでは?
ドエル角が遅ければ折角のパフォ−マンスが十分に発揮されないし 
早ければコイルが過熱しておしゃかになってしまうでしょう
ちょっと素人には難しい問題です
と悩んでいたら商品化されてしまいました 
でもこれで素人細工の怪しげなものではなく 
見栄えのよいちゃんとしたものが楽に手に入るようになったということです
でも 前述のドエル角のつじつま合わせはどうやっているのでしょうか? 
まだメ−カ−に問い合わせをしたことはありません
ちょっとそこが引っ掛かっています
消耗品であるプラグコ−ドと新品のイグニッションコイルユニットを
新たに購入することを考えれば もうちょっとがんばればDISが手に入ります 
それが悩みどころですね
多分また高負荷域での効果はフラボノイドが効かない限り体感レベルではわからないような気がするし...
先日マルハで見たNA1600のマシンにはこのDISが装着されていました
レ−ス中の信頼性を取ったとのことです
ストリ−トでの体感度は期待ができるのでしょうか? と尋ねたところ
どうだろうね−? という答えでした

** O2センサ− **
みなさん フィ−ドバック奏法って御存じですか
このテクニックはアンプの前にギタ−を近づけハウリングを起こさせるという
至極簡単なものなのですが
リッチ−ブラックモアやマイケルシェンカ−などギタ−ヒ−ロ−にあこがれたあの頃 
まだメタルではなくハ−ドロックと呼ばれていた時代 
世間では黒船の到来に沸き返っていたそんな時分
その時中学生だった私にとっては物凄いテクニックのように思えたものでした
これにて”あなたもこれでス−パ−ウルトラギタリスト 
基礎知識編”の第1回目を終わります 次回は”バイオリン奏法”について..

O2センサ−は空燃比を理想空燃比にコントロ−ルするために使われています 
その原理と意図する所は各自で調べてもらうこととして
FREEDOMでは現車ごとに異なるであろう燃料の基本噴射量マップを
いい按配の理論空燃比のマップへと自動的に作り変えるために積極的に使われています
所謂”学習”と世間で呼ばれている機能がこれです
私のO2センサ−は前に一度駄目になったことがありました
あれは去年のこと”P.T.C.風”さんから有り難いお誘いを受けて参加したキャンプ
調子にのってウオッカのビンを半分空けて泥酔し、
初めて会ったNuMaTecさんにカラミ Kingに人生を語った 
みんなに物凄い迷惑をかけまくり 記憶が全く無くなったあの日
その帰り道にどうも壊れたようです(自分も壊れていましたが..)
本当にあの時は折角呼んで頂いたP.T.C風のみなさんに悪いことをしてしまいました 
反省しております
(R−Junkieには”泥酔したものの面倒は一切みない 捨てておく”という鉄の掟があります)
それではO2センサ−が調子を崩すとどんな症状が現れるのでしょうか
私のものはずっとリ−ンのままとなってしまいました
FREEDOMはリ−ンの信号が一定時間続くとフィ−ドバックを止めるようになっています
そしてそれはアクセルを全閉してアイドル接点がONとなると
リセットされ再びフィ−ドバックが始まります
O2センサ−が正常に働き学習が進めばその部分の燃調はO2センサ−にとっては
理想空燃比である燃料噴射量の値に落ち着き 
フィ−ドバックはリ−ンとリッチの境目を行ったり来たりします
ところがO2センサ−が私のものの様にイカれると 
アクセルオフしてからの加速をするたびにその時通るマップの通り道の値を
どんどんリッチなものに変えていってしまいます
BP用のO2センサ−はB6と違ってヒ−タ−付きで反応が早いなんて喜んでいましたが
最終的には”バホバホ”いって走らない車になってしまいました
解体屋にいって数個のO2センサ−を確保したのは当然のことですね
全域の空燃比センサ−が純正品で安く手に入るような時代が早く来ないか心待ちにしています
これだけ環境問題がとりだたされている昨今 排ガスをクリ−ンなものとし 
さらに低燃費を狙っていく血のにじむような努力をメ−カ−がしていることを考えれば
O2センサ−に替わって全域の空燃比センサ−が全ての車に付き 
解体屋に行けば一山幾らで手に入るようになるのも そんなに遠くのことではないと思っています
話変わってセッティングの補足です
フィ−ドバックがかかる領域で調子にのって点火時期をバンバン進めていってしまうと
適面にエンジンがガサついたフィ−リングとなります
フィ−ドバックが働くということはO2センサ−にとっては理想空燃比 
他のHPをみるとさらにリ−ンの方向に行くものもあるようなので 
この領域での点火時期を過度に進めると結構ヤバイのでは?
つまり通勤などで使うところ アクセル開度で10%前後 
吸気圧が300mmHg位のところでしょうか
(注:ここで言う吸気圧とは、760mmHgを大気圧する表示方法)
トルクは欲しい でも燃費も気になるという微妙な心理がせめぎ合うところです
実は私はこの辺を一番根気(丁寧)に詰めるのです
きんぱら君のように街乗りから全域出力空燃比で乗れれば良いのですが 
財布の軽い我が実験室はそのへんセコイです
通勤途中も ここが濃い薄い 早い遅い などと頭を悩ませています

** レスポンス **
先日きんぱら君の”黒に見えるけれど良くみれば濃い紺”の01改(怪もしくは快)に乗りました
正直冷や汗が出ました 自分の”白”と比べて
そのアクセルを軽く踏み込んだときのトルクの立上り
きんぱら君の”黒じゃないよ濃紺だよ”は
”ガコーン ガッ− ズッゴ−”という極めて豪快な感じで加速を始めます
これは面白い!!!
それに比べて”白”はそういったシュチュエ−ションでは
まるで純正のようなジェントルかつマイルドなテイスティ
確かに制御方法の違い(きんぱら君はスピ−ドデンシティ 私はα−N)
はあるにしても同じFREEDOMで 全く異なるこの感じ とても不思議です
前述したとおり”白”はα−Nでは加減速補正機能が働いていない ならば!
今日久々の”D”として走ってみましたが 
きんぱら君のようにワイルド&デインジャラスなものには全くなりませんでした
ではあのトルクの沸き上がりは加減速補正の有無によるものではないようです 
不思議? エアクリの有無によるものなのか?
謎が謎呼び 結局全てはウヤムヤのまたまたX−FILE状態 彼らの運命や 如何に!
今はこの差異が何処からやってきて そして我々は何処にいくのか! 全くの謎です

** ロ−ル **
いきなりですが スタビライザ−の効果を実際に体感している人のコメントを聞きたいのですが!
専門書を読むと前後のロ−ル剛性のバランスを調整するために使われると書いてあります
理屈ではそうですが 皆さん その前後のロ−ル剛性の差ってヤツを 
パ−シャルでの旋回中はリヤのほうがロ−ルが大きいな などと意識して走っていますか?
私は全くそんなこと意識できません
ロ−ドスタ−の場合は一般的にリヤに比べて
フロントのほうが高いレ−トのバネと太いスタビライザ−が装着されています
つまりフロントのほうがロ−ル剛性が高いということです
旋回中に荷重が前後均等に掛かっている状態では
一番沈み込むのは外側の後輪となるハズ
でも 言われてみればそうかな−? ぐらいの意識しかありません
”赤”には新車購入時からオプション設定されていた太いスタビ(タナベ製?)を付けていました
ですが定常旋回など行うとどうもおしりが出やすいようで 
作手でのタイムアップを狙うためにリヤだけはノ−マルに戻してしまいました
この時のイメ−ジからリヤのスタビを硬くするとおしりが出やすくなると信じていました
が!
本を読めば読むほど分からなくなりました
実際のところ どうなの?マナティ製の逸品をゲットしたMASONのN君に
その素晴らしい効果の程を聞いても ただ首を捻るだけ
どうしてスタビに興味を持ち出したかと言えば ”白”のタイヤが片ベリするからなのです
”白”はもともとアライメントショップの店長さんが乗っていた車 その辺の調整はバッチリのはず
三男坊からもらったタイヤは2度の作手で左前後タイヤが外ベリ状態で 
どうもタイヤを有効に使えていません
”資源を有効に使う会”に所属する私にはこれは..
素材の持ち味を十分に生かしきれていないとしたら料理人としての私は失格です
そのへんを店長さんに話したら ひとこと”腕”と言われてしまいました...
確かにそれが一番の原因であるとは思いますが そこまでタイヤをこじって乗っているつもりはないのですが..
”それは それ これは これ”(島本和彦著 逆境ナインから引用)
とりあえず自分の腕前は棚に置き 他の原因を探ってみます
外ベリするということは旋回中のタイヤの傾きが適切でなく
タイヤの外側半分が強く当たってしまっているということです
キャンバ−が適切でなくなってしまうのはタイヤのストロ−ク量が過大で
狙っているキャンバ−変化量を越えてしまっているということです
それだけ外側に無理な荷重を掛け過ぎて走っていることの現れとも言えます
以前に店長さんに聞いたところ 
アライメントを出して行く時に1028は基のロ−ドスタ−と違って
キャンバ−はどんどん起こす方向にいったそうなので 
今の”白”のアライメントをヘタにイジらないほうが得策です
では過度の沈み込みを防ぐには?
スプリングのレ−トを上げる 
または スタビを剛性の高いものに交換するという方法が思い浮かびます 
一番効果があるのは走り方を変えることでしょうが...これは勉強することとして
スプリングのレ−トを高くすると乗り心地に悪影響がでそうなのでパス
(”赤”は8&6キロのぴょこぴょこ走る車だったので..)
ならばスタビです
というわけで 冒頭に戻るわけですね
で 実際のところどうなの? N君

** 下血 **
またまた愚かな事をやってしまいました
オイルパンのドレンボルトの本締めを忘れて もう少しで大量下血 
エンジン大破となるところでした
その前に気付いたので笑い事で済んでいるのですが
またオイルレベルゲ−ジの筒のオイルパンへの差し込み側に付いている
Oリングも切れてそこからオイルを吹いていました
このミスに気付いたのはエンジン載せ替え後6日目のこと 
車の下にオイル溜まりが出来ていたのでチェックすると ドレンボルトは緩々で脱落寸前!
よくもまあその間抜け落ちなかったものです
今週末にはSL山梨での走行会が控えています
これが現地に行く途中またはサ−キット走行中に起きていたなら!
一大事となる前に気付いてよかったと 本当に胸を撫で下ろしました
今回の件や前述のイグニッションコイルなどの最近のトラブル 壊したこと 壊れたこと
確かに気が滅入るようなことは多々あり これからもあるのでしょうが
別の考えかたをすれば これらが遠出先で起きなくて良かったと言えます
前に”赤”のエンジンを自分のミスでブロ−させSL山梨から積車で帰ってきて
高い授業料を払ったことを考えれば 最近の出来事など全て可愛いもの
なんやかんやいっても自宅まで自走で帰ってこれているのですから
天にいるだろう誰かさんに感謝! です
でも本当に次から次へと事件は起こります
最近はもう自分の生まれ落ちた定めを悟りました 
一生車を直し続ける人生なのだと わかってしまえば 開き直れます
でも山梨に出かけて無事帰ってこれるか 今ドキドキしています
この後 己れに降り掛かってくる苛酷な運命など誰が予想できたでしょう...

** エボリュ−ション **
SL山梨に備えて水野さんからRE711をありがたく貸して頂けることとなりました
サイズは185/60−14&195/60−14です
これを1.8の純正ホイ−ルに填め 25mmのスペ−サ−を噛ませます 
フロントは欲張ってさらに5mmのスペ−サ−も追加しました
その姿は超面一くん やるき満々で無茶苦茶レ−シ−です
しかし懸念していたとおりちょっとしたギャップでリヤタイヤがフェンダ−と干渉します
このままでは折角借りたタイヤをダメにしてしまう
もし 当たるようだったらフェンダ−をちょこっと折れば?
と水野さんは軽く言っていましたが..
”赤”の時にぶったたいてフェンダ−のツメを折り
塗装がものの見事に剥がれてしまった過去を持つ私
”白”のテ−マはジェントル&スマ−ト
ツメを折ることはなんとしても避けたかったのですが...
しかし人生には避けて通れない時があります オレも男です!
こうしてどんどん後戻り出来ない車になっていってしまうのですね 
まるで”赤”の様に
しかしその件 みずのさんに話したら
リヤのフェンダ−のツメを折るのは一日かかるし
1028のその部分のスポットの数はノ−マルよりも多いらしいから
もったいないので止めたほうが良いよ とのお言葉
結局はトッシ−(旧名キティ君)からまた借りで
”和尚”さんの15mmスペ−サ−をリヤに取り付けたのでした
またトッシ−いわく
「スペ−サ−をダブルで噛ませるとボルトが飛ぶか 
スペ−サ−にクラックが入るよ、オレ やってるもん」
血の全くつながってもいない赤他人のかわいい弟の忠告です 
素直に従ってフロントから5mmのスペ−サ−を取り外します
こうしてあの凶悪なヤル気を発散させていた”白”は
極普通のアピアランスになってしまったのでした 
最後の仕上げにと今まであえて純正を使っていたリヤのスタビリンクを
自家製ピロリンクへと変更してSP山梨への出撃体制は整いました
ちなみに皆さん ク−リング対策はどうしていますか?
あれだけエンジンル−ムの中に熱が篭もりまくると言われているロ−ドスタ−です
私もク−リングボンネットが無性に欲しくなりました が それなりに高価です
そこで取り出したのがホルソ− 
”赤”のバンパ−とボンネットにバンバンと穴を開けてしまいました 
あっけない具来に簡単に穴が開きます
これで”赤”も晴れてエボリュ−ションを名乗る資格が出来ました
”ロ−ドスタ−怪”の誕生です
雨の日の信号待ちではボンネットの穴からもうもうと水蒸気が立ち上りタダ者ではありません
でも気を付けて下さい 穴を開け始めるともう止まりません 
次から次へと穴を開けまくっている自分に気が付きます 
ねえスギモリさん
つくづくも大人の自制心が大事です
でもこの穴開けと外から引っ張ったダクトによって”赤”は 
しばらく走れば吸気温が外気と同じとなる車になったのでした

* 実験車両1号”赤 それは俺の燃えたぎる血潮”編
** 強いのがお好き? **

ボディ剛性のアップネタには事欠かないロ−ドスタ− さすがイタ車!?
あっ やばい イタ車を馬鹿にすると国交問題にまで発展してしまいます 注意せねば
かくいう私もいろいろやりました
ケンカの時には大層役立つだろうD社のぶっといアンカ−バ−も取り付けて
”でいり”に備えたり MSの4点に黄色のパッドを巻いたりと この辺は基本でしょう
しかしそれに飽き足らずどんどん欲が出てきます
1.8も発売され 各社からは下バ−が各種出回るようになりました
”赤”は極一部のマニアが欲しがる元年型 剛性感とはあちらの世界の言葉です 
本当にこれらのアイテムが欲しい!
でもその効果が実際に分からなければ なかなか買えるものではありません
それでは まずは自作してその効果の程を確かめることにしましょう
用意するものは鉄パイプとピロ これで材料は揃いました

3本作りフロントとリヤのサブメンバ−へとボルト留めしていきます
結論から先に言えば サブメンバ−に取り付けるタイプの補強バ− 
試してみるのも決して悪くはない というよりも是非とも付けるべきでしょう
しかしちょっした注意は必要ですが
これらによってハンドリングの正確さとフィ−リングが格段にアップします
それにギャップを乗り越えた時にフロア全体が震えていたものが収まります 
但しボディ全体に逃げない分ショックは強めに出ますが
私はフロントはロアア−ム後ろ側の付け根及びサブフレ−ムとボディのボルト締め部分に
2本の横バ−を またリヤへはスタビブッシュの下辺りの捨て穴を使って一本の横バ−を取り付けました
調子に乗って車をぶつけ1.8のフロントサブメンバ−に自分で交換した後では
フロントには純正品もいれて三本のバ−が走っていました
私はこれらの効果は絶大だったと思っています
しかし えてしてこれらの類は付けた時よりも外した時の方が体感度は高い物
車検の為に取り外した状態では 自分的にはもう乗れたもんではありませんでしたから
もし皆さんが付けているであろうタワ−バ−を外してもその違いが分からない
というのであれば お金を払ってまで付ける必要もないと思います
ねえ きんぱら君

   えー?タワーバーによる剛性の違いなんて分かる?
   オレにはわかんねぇぞ
   ただボンネットを開けた時の見てくレーシングも大事だから(きんぱら談)

さらにそれらに気を良くして所謂サイドシル下の補強バ−も自作しました
Lのアングル材に25mm角のパイプを溶接し フレ−ムに沿ってボルト留めします
当然ホイ−ルハウスからの鉄板とフロアの鉄板が重なり合っているところまで延長してあります
これでもう 貧弱なボウヤとは呼ばせないぜ
この効果は! 某場所で8字旋回を行えば違いは歴然! 
まるで強固な鉄板の上に座っているようにリヤの滑らせ具合は自由自在 
簡単にコントロ−ル出来るようになりました 
それほどロ−ドスタ−ってヤゴい(弱い)ってこと?
しかし 最終的にはガタピシ車となってしまったわけですから 
その効果は長持ちはしなかったということでしょうか
ロ−ドスタ−ですが4点のロ−ルバ−とAピラ−を繋げてしまえば一切の問題は解決するそうです
前述のサブフレ−ムに取り付ける下バ−ですが 
効果があることはわかっていますが”白”には付けてはいません
天竜川の河川敷にたまに降りるので おもいきりこのバ−をぶつけることがあるからです
”赤”でこれをやってサブフレ−ムを歪めてしまいました
もしフロントのサブフレ−ム交換となってたりして 
あのロ−ルセンタ−の低いNB用しか手に入らなかったら自分的には目も当てられません 
その辺の覚悟は必要です
いつだって代償は付きものといったところでしょうか
ところでもう気になって仕方がないウレタン補強ですが・・
はたして5年 10年持つのでしょうか それが心配です
桜井慎一郎氏の会社から発売されたストロンタイトは
その辺の耐久劣化テストをきっちりと行っているとのことなので
私は使うならばコレと思っています

フォ−ミュラ−マシンがシ−ズンごとにシャ−シを替えるのは
1年でそのフレ−ムが緩んで使い物にならなくなってしまうから という意味もあるそうです 
ちなみに”白”ですが シャ−シに関しては もうこれはロ−ドスタ−とは別の車です
さすがに鋼のボディとまではいきませんが
ある人に言わせれば 
乗り易くて 曲がりが自由自在のこの車 ドラテクを磨くには全く不適節なんだそうです
車が良く出来過ぎていてムリがきいてしまうから全く勉強にならない
と言っていました ああ耳がイタイ
確かにこれから後輪が通っていく位置がはっきりと掴め 
そしてカウンタ−サイドにいってもアクセルを緩めることなく自然に車が収まってしまうこの車
本当に”赤”に比べて数段楽に走れます
でもロ−ドスタ−本来の持ち味も捨て難いですが...

** DIY **
”赤”を”Dジェトロ”とした時です
皆さんはエアクリ−ナ−はどうしているでしょうか
私も最初はインダクションパイプ(自作大容量化バ−ジョン)にパワ−パルスを付けていましたが
折角エアフロが無くなったのだからと それも外して 
スロットルボディからの直吸いにしてしまいました
困ったのはエアクリです ダストの吸い込みは避けたかったので 秘伝を使うことにしました
きんぱら君がキャブ化した時に愛用していた健康タオルです
早速DIY店に出かけなるべく肌触りのよいものを選びます
そしてついでにエアファンネルも調達致しました
シングルスロットル用のファンネル ちゃんとしたものはそれなりの値段です
そこで私がチョイスしたモノは! タキロン製雨ドイ コストパフォ−マンスに優れたイッ品です
結局は健康タオルはすぐに破れてしまいましたが
この仕様にて155馬力をゲット出来たわけです
ここにある秘密情報をリ−クします 決して口外してはならないと クギを差されていたのですが
もう黙ってはいられません 皆さんの為にそのおそるべき陰謀をここに公表致します
ある場所では一体何が行なわれているのか?
これで私の命はもう無いものでしょう

先日マルハでNA1600マシンを見ていた時のことです
このマシンはバンバ−の開口部からダクトを引っ張ってFCRへとフレッシュエアを供給しています
これで500回転程伸びが違うそうです
良く出来ているな サスガ と感心して見ていると 何処かで見たようなモノが...
それは雨ドイでした ごていねいにもタキロンマ−クが..
せめて”なんちゃってカ−ボンシ−ト”くらいは貼ればいいのに
これぞまさしくおばあちゃんの乳ボクロというところです
こんな庶民的なマルハモータースが私は好きです
固く口留めされていましたが ついにしゃべってしまいました
国家の存亡に関わる重大な秘密なのでここでお話した事は一切の他言は厳禁です
もしこの約束が破られた場合は命の保証はしかねます ご注意を!

** 雑誌デビュ− **
古い話となりますがR&S誌のNo.15 P43にちょこんと載っているのが”赤”です
自作のエアダンサー怪が自慢のイッ品です これで吸気温度は40度以下となりました
あとAJ誌のVol.18 P154にもちょっぴり出ています 

** 走る実験室悲話 または ”あるよね?
     こんなこと いいや 無いよ” 特別編 *

『またこの男はやってしまった
 大手術も終り 彼女の身体は健康を取り戻したかのようにみえた
 だが!!
 男は己自身との戦いに破れた
 男の奢りが 彼女の世界を奪った
 その命は終った
 再び彼女の心臓が脈を打ち始めることはあるのか
 全人類の命運を分ける20世紀最後の大計画が今胎動を始める
 我々ははたして再生出来るのか?!』

 R−JUNKIEのフリー(無料)ライター 鈴木”角”

緊急速報 *”白” 撃沈す!!!*
『なあボン 芸人というんはお客さんを笑わせてナンボの世界なんや 
 我が身を削ってネタをつくるからこそお客さんはお金を払って笑ってくれるんやで!
 難義な商売や 覚悟せなあかんで!』

 あのお にいさん 確かに身銭は切っていますがお金は貰っていないのですが...

** その時彼女に何が起こったか! **
スポーツランド山梨には魔物が住んでいる!
力尽きし勇者は最後にこう語ったという
”白”のエンジンは壊れました いや 正確には壊しました
私のミスです シフトミス
2から3の全開シフトを誤り 2から1へ 完全なるチョンボです
ここからは長くなりますが 状況検分にお付き合いのほどを
前回の”赤”のタイムから推測して 今回の走行会の目標タイムを42秒台に設定します
走行会前の1週間 己れとのバトルの為のスペシャルウイ−クの始まりです
一昨年の車載ビデオを見返してコ−スの確認 スピマイの攻略図を見つめ 
シュミレ−ションモ−ドに入ります 妄想プレイタイムです
今回の課題はスム−スかつクレバ−な走り
クリッピングポイントまでのブレ−キングをもう少しだけ奥まで行い 
車に働く力のベクトルが進行方向へと変わることをしっかりと確認してからの丁寧なアクセルワ−ク
SL山梨への道のりもその練習です

エンジンオ−バ−ホ−ルにより微妙にズレて
イマイチとなったセッティングも道中に合わせて手打ちしていきます
現着し 早速準備開始 今回のピットクルー”たーちゃん”にテーピングをお願いし
FREEDOMの最終チェックを行ないます
事前にタイヤの空気圧は2キロに設定完了 あとはコースインしてから調整することとします
今日は”車載カメラによるべしゃり(コ−ス解説)バトル 王座決定戦”の開催です
まずは私の車にカメラがセットされました
ハンディマイクをセットして準備完了 コ−スイン

今までの経験からタイムを狙うなら一本目の走行時間しかありません 
その限られた時間のなかで自分にとっての今日一番のタイムを出さなければなりません
気は焦るばかりです しかし あくまでも冷静にと自分に言い聞かせます
タイヤを暖めつつ 走りますが 思わぬことが
むちゃくちゃ 恐い!

”赤”の走行ラインと同様に3コ−ナ−と最終コ−ナ−の手前は
縁石に乗りつつ走るわけですが 車がどっかに飛んでいきそうです
あれほどビデオで研究した攻略方法ですが 恐さの余り 
1ヘア前のストレ−トで3速を踏みきれずに思わずアクセルを戻している自分がいました
タイヤはBSのトップタイヤ RE711です グリップが悪いわけなどありません
現にヘアピンなどくるりと回っています
しかし今までのグリツウに比べてグリップ感が希薄
下りのコ−ナ−など とても踏みっ切り出来ません
冷静に今回の課題通りの走りを心掛け マイクに向かってコ−ス攻略法のべしゃりを続けます
そろそろタイヤも暖まったでしょうか

6周目ピットイン タイヤのエアを調整するためです
が 全く空気圧は上がっていません
怪訝に思いながらもコ−スイン
タイムアタックを開始します
でも恐い 本当に! 恐怖の悲鳴を上げコ−スを掛け下っていく様が 
いまカメラには収められていることでしょう
タイムアタック 2周目に突入 どうもエンジンも抜けるような吹け上がりを示してはくれません
焦る私
3コ−ナ−を縁石を踏みつつ でも 恐怖心の余りちょっとだけアクセルを戻して抜けていきます
ヘアピン前のバックストレ−ト
2から3へのシフトアップ アクセルは根性のベタ踏みです!....
なんの拍子にか1速へとギヤは入りました!?
エンジンが悲鳴を上げます
即座にクラッチを蹴りますが 時既に遅し
カラカラと何処かで聞いたような音を立て ”白”のエンジンのパワ−は無くなったのでした
バルブかなぁ? 覚悟を決めてピットイン
8周にてもう今日は終わってしまいました
タイムとしては45秒台 全く持ってお話になりません 自分の今までの慢心が恥かしい限り
簡単にエンジンをチェックしてみるとバルブでは無く腰下だろうとのこと

「またやったの? あ これ多分クランク曲がっているね!
         絶対ダヨ 終わったな かわいそうにねえ」

マルハの冷静な しかし傷ついた者をいたわる十分な気遣いの篭った
このコメントなど今の自分の耳には入りませんでした

** 幸せの法則 **
凹みました それこそ地の底まで ぐうの音も出ない状態でした
自分のあまりの愚かさに自己嫌悪 なにも言葉など出ては来ません
でもそんな私にみんな暖かい言葉を掛けてくれました
しかし 今は返答など出来ません
そんな余裕などこれっぽっちもなく 俯くだけの自分
小一時間はそうしていたでしょうか
人間落込むことも大事 自分がしでかしたミス 悔みきれないこの気持
しかしです いつまでも暗い顔をした男など誰もまともに相手などしてくれなくなります
”タメ息をつくたびに幸せはちょっとづつ逃げていく”
から元気も元気のうち 歯を喰いしばり己れの運命に その呪われた血に立向かいます
ミスはミス 素直に認めます そしてこう考えます
今回のエンジンブローは自分のドライビングミス 
前回のようなエンジンの組み立てミスによって引き起こされただろうブローとは違います
やってしまった原因がはっきりしている以上 
次回からシフトミスというトロくさいことをやらなければ良いだけの話
またこれは我が血を振り絞って稼いだお金を注ぎ込み丹精込めて組み上げた
虎の子のエンジンではなく たかだか10万も掛けずに自分で直したエンジンです
まあそれに10日間でこれだけのお金を
パッと使うなんて豪気なことなかなか出来るものではありません 
ちょっとやそっとのことでは動じない大きな心を持てと教えてくれているのでしょう
運命はいつだって苛酷なもの しかし それに立向かわずして道は開けないのです

私の学生時代 アルバイト先の後輩がことある毎に言いました
”人生 色々あるよね”
たかだか二十歳そこそこのボウズに聞いたようなこと言われたくはありません
”色々あるからこそ 人生なんだよ”
毎回言い返している私がいました

マルハモ−タ−スのナイスガイブラザ−スが本当に優しい言葉を掛けてくれます
”鉄は打てば打つほど強くなるんだ”
鍛造ですね 金属組織が密になることにより強度が増します
”今の君は まだ叩かれている段階なんだ これがこの後に生きてくるよ”
本当にいいこと言います
私は答えます
”鉄も鍛え過ぎると折れますからね”
疲労破壊です 繰り返し応力が作用することにより破壊が起こります

皆さん 勘違いしないで下さい
今日は美味しい山の空気のなかでとっておきのランチを食べるためだけに
この場所にやって来たのですから
決して走るためではありませんよ ええ 違います
エンジンブロ−は自分の責任 これは原因の所在がはっきりしているだけに諦めが付きます
それよりは コ−スを走って感じたあの恐怖感
それを克服するまでの走り込みが今日は出来ませんでした
自分自身との勝負に負けた 今日のオレは明らかなる負け犬です
そして元気良く走っているみんなを妬み そして嫉みました
が そんな感情は人を醜くします いかん いかん
こんなトラブルなど少しもへこたれていないサと強がります
”男はいつだって心の中で涙を流すもの”
ここが踏ん張りどころ いまこそ男を見せる時です

** リアルソング **
希望を込め 自分を信じて行なったアプローチ
大事に気持を込め育んだその想い 求めてやまぬもの
だが その結果は痛恨のブロー 壊れたハート
何が間違っていたのか 何が傷つけたのか
このトライは誤りだったのか 求めるべきでは無かったのか
苦悶に満ちた独り芝居 答の無いどうどう巡り
自分の不器用な生き方に 腹が立つ
そして後悔 数えきれぬほどの後悔
ただ今は泣くがいい その涙涸れるまで
心に傷を持つ者は決して君ひとりではない
だが 忘れるな
いつかは歩き出さねばならぬ日がやってくる
希望に満ちた未来をこの手に掴むため 新たなる決意を胸に秘めし者よ
明日へと続く扉の鍵はいつだって君の手の内にあるさ
信じろ 自分の力を 求め続けるものを勝ち取るまで
”今日のキミの涙は 明日の血となり肉となる”

ガラスの30代 彷徨える幻の詩人が 今新たなるメッセージをキミ達に送る

日夜闘い続ける男達に捧げるブルース 絶賛発売中

** 明日へ **
かの天下人 豊臣秀吉は名言を残しています
『逆境に立向かうとき その人の真価は問われる』と
失意から立ち直り リベンジを決意して 山梨を後にしました
”白”を残して...
帰りのパ−キング 並んだロ−ドスタ−を眺めていたら 
とても切ない気持となってしまったことは私の心の中にしまっておくことにしましょう
”今日オレは涙で枕を濡らすヨ”
男は誰にいうでもなく呟いたのでした

** 業務連絡 **
N君へ
人生の噛ませ犬 そして今は 負け犬
特製ステッカ− 一枚発注致します

** 救出作戦開始! ** 
ワガ カンタイノキカン シロ タイハ ゴウチンセシ
シキュウ キュウエン コウ

突然の入電に本国の司令部は色めき立った
本日 ヒトマル マルマルより”白”の救出奪回作戦を決行する
この作戦の如何は諸君の両肩に掛かっている 健闘を祈る!
だが 決して無茶はするな! 生きて帰って来い
人々の熱い期待を一身に受けて 今!特命を秘め高機動型特殊工作車両は北へと走り始めた
百千錬磨のエキスパ−ト達を乗せて
二人の向かう先に待つものは!
心優しきKINGをパ−トナ−に”白”の待つSL山梨へとトヨタレンタの積車で走り出します
前日一人残した”白”に会うために
東名をひた走りながらポツリと私は言いました
”平日の昼下がり みんなが働いているさなか 
積車に載って車を山梨まで取りに行くなんて オレ達 不良だよね..”
皆さん勘違いしないで下さい 
今日はKINGと人生について熱く語り合うために山梨までドライブに出かけたのです
たまたま行き先に”白”が置いてあるので 引き取ってくるだけなのです
”行っていいところ 悪いところ
 そして 男として行かねばならぬところ
 その見極めが肝心だヨネ”
”マア オレにも色々あったヨ”
遠くをみつめ 煙草の煙を吐き出します
一日中そんな話ばかり なんとも楽しいドライブです

** 情報公開 **
またまた激ヤバの極秘情報を入手してしまいました
既に前回の情報提供でCIAからマ−クされている我が身
この情報を漏らせば全人類を敵に回すことにもなりかねません
しかし 誰かが その役割を演じなければなりません
意を決します 私がエネミ−になろう と
不敵な敵役がいてこそドラマは盛り上がるというものです
パブリックエネミ− また肩書が増えてしまいました

”白”の回収作業も無事完了し ひとまずは胸を撫で下ろします
その際にひょんなことから 我が情報部はひとつの情報を手にしたのでした
情報の入手先 仮にA氏としておきましょう
昨日走行中に起こった”白”のエンジンブロ−の経緯をA氏に伝えたところ ひと言
”オイルは?”
”OOOの純正オイルです 信頼性を重視しました”
途端に渋い顔をするA氏
”実はOOOの純正オイルってものスゴクヤバイんだよ”
この後衝撃の事実が明かされたのですが とても恐くてあとはもう書けません
ただひとつ 世界最高級の量産エンジンを作ると広く一般に評価されているOOO
その会社の持っている技術は他社には到底まねできないほどのオ−バ−テクノロジ−
ファン達は口を揃えてこう言います
そんな凄い会社の作り出す製品に一切の誤りなどあろうものですか 確かに!
次々に解き明かされる真実 それが意味するものは?
その驚愕の事柄に我が身も凍る思いがしました
その話を聞き終えた時には全世界の彼等ファン達の憎悪の念が伝わってくるようで
思わず寒気がしました
しかし その世界で一番の自動車エンジンを作り出していると自他ともに認めるOOO
宇宙一速いファミリーカーを送り出し シフトノブにはチタンを奢ります
本当に彼等ファンの望んでいるものを心得ています 心憎い演出ですね
そのメ−カ−の純正オイルを特売で買い求めブロ−したエンジンは結構多いとのことです
またリビルトエンジンなど作れないほど 
その天下一の技術力を持ったこのメーカーの真珠のような素晴らしいエンジンは
一度距離が出ると 完膚無きまでに徹底的に壊れるのだそうです
『車は使い捨てのライターとは 違うよな』 原田クンのお父さんは言いました

アンチOOOの私 その話を非常に楽しく聞かさせて頂きました
ますますアンチOOOとなったことはいうまでもありません
皆さん 決して勘違いはしてはいけません
我が工作員はこの極秘情報を手にするためにこの地までやってきたのです
たまたま”白”がここに置いてあったのです
OOOって何処のことなの? と詮索など一切しないことです
それが我が身を守る術
ちょっとでも疑問を持ったが最後 
この車会の暗い森の奥底に住む魔女達にたちまちのうちに連れ去られてしまうことでしょう
ところでOOOのオイルって本当に激ヤバなんですか? 
只今皆さんの証言を集めウラを取っているところです

この車会にはびこる不正を暴き 
より良い政治を実現するためには 皆さんの協力が是非とも必要です
さあ 勇気を持って

** やるよね? **
”白”を積車に載せます サンダ−バ−ドのテ−マソングを口ずさみながら..
積車に揺られて帰ります
”ドナドナ”を歌いながら..
あれ以前にもこの道を積車で走ったことがあるぞ
これはデジャヴュ−?

** 報告 **
ホンジツ ヒトゴウ マルマル サクセンカンリョウ
シロノミガラ ホゴ セシ
ワレ ブジ キカンセリ

作戦が無事に終了したことを作戦司令部へと報告します
状況を心配して問い合わせのメ−ルをよこしてくれたトッシ−に返信を送ります
あれ? 彼は今 仕事中の筈
ヤツも暇人だね−

** 高橋涼介はかく語りき **
きんぱら君のありがたい好意により とりあえず彼が極秘ル−トから手に入れた
BPを”白”に載せることで通勤の足を確保することとします

走るカリスマ 高橋涼介は最大のライバルたる秋名のハチロクとの決戦に当たって秘策を講じました
『速く走るためにあえて馬力を下げることもあるんだ』
世間での通称”反省エンジン”と呼ばれる秘密兵器をひっさげ ”白”は再び走り始めます
そこそこ走れるから と いい気になっていた私に これは神が当たえたチャンス
ノ−マルエンジンでどれだけタイムを詰めることが出来るか 
ひたすら”腕”を磨けという無言の教えです
新たなチャレンジが今 始まります!

** 真相 **
今回の件 つくづく思い知らされました 慢心はいけない! と
謙虚な姿勢で人の忠告を聞く それが成長へと繋がっていくのでしょう
ピエロとなるべき運命を背負い 私は生きてきました
また平成元年に制定された士農工商制度により今現在 職業選択の自由はありません
人前で涙を流すことなど決して許されません
ならば踊り続けましょう それが定めならば!
我が命尽きるまで!

私の書いていることなど実に99%はヨタ話 本当に役に立つことなど 全くありません
このコラムを読んで これでロ−ドスタ−が速くなる などと決して信じてはいけません
それはあなたがピュアなハ−トを持った愛すべき人であるということの現れとも言えますが
ただ折角読んでくれている人たちの笑いをとりたいが為に
自分のあまりにも無様な生き方を 恥ずかしながらも公表しているダケです
(でもこれは”私の恥ずかしい写真差し上げます”と同じような羞恥プレイと同じ?)
所謂自虐ギャグ お笑いの世界に古くから伝わる秘伝のテクニックの一つです
しかし 残りのたった1%の中に私にとっての人生の真実が隠されています
本当はこの1%が一番筆のノルところです
でもそんな自分の価値観を恩着せがましく他人に押しつけてもダレも相手にはしてくれません
考えます 知恵を絞ります

この1%はトッピングとして ヨタ話にちょっとまぶして料理にスパイスを効かせます
これで”オレの料理”の出来上がり ちょっと塩加減が濃いけれども いかがでしょうか?
只今”角”の男の人生コンサルタントでは無料の悩み事相談サ−ビス中です
10年後の開業を目指し いま人々をケムに巻く話術の勉強中
いつか今世紀最大のペテン師と呼ばれることを目指して
”脳あるタカにはツメが無い”などといった
役立つ格言をしたためた掛け軸は特別に奉仕させて頂いています 30万からです
小銭を稼いで小金持ちとなる将来設計はバッチリ 
アナタも一緒に全く生産性など無いインタ−ネットビジネスで得体のしれない
”情報”とやらを垂れ流して一山当ててみませんか?  
非常に長くそして精神論がバリバリに色濃く出てしまった今回のコラム
実は私はこんな話が大好き!
”カッコ悪く無様 けれどもカッコイイ そんな男の生き方とは...”
酔っ払ったらもう最後 ずっとこんな話ばっかりで止まりません
みんないつも迷惑をかけています

** バイブル **
我がバイブル 湾岸ミッドナイト
これは決してチューニングカーの話ではありません
男としての生き様が 人生の真実が描かれているのです
毎回読んでは涙を流しています 心にしみるセリフが散りばめてあります
こんなことを書くと本当に 漫画を読んでコイツ泣いてるんだぜ 
と信じる人がいるかもしれません この広い世の中には
ギャグですよ 全て でも..

** ガラスのエイジ **
しかし これだけのことが我が身に振りかかると やっぱり辛いです
私も 行き場のないこの思いをぶつけ ヤケになって 
夜の校舎の窓を割り 盗んだバイクで走り出したいですよ
あ それじゃ ヤンキ−と一緒か

** 今後の展望 **
昨日”白”を連れ帰ったばかり
未だ”白”からエンジンを降ろしてはいません
ただ 人々があっと驚き そして呆れ返るようなエンジン再生プランを練っているので
追々報告出来ると思います
これからのエンジン脱着作業を考えればエンジンクレーンも元を取ったようなもの
今はただ 戦いに疲れた一人の戦士につかの間の休息を...新たなる戦いに備える為に

** いいこと言うよね **
『オレはあるひとつの願いを込めてこのコラムを書いた その悲しい心を救ってくれと』

** 続く **

 

 

* 追信 *
SL山梨にて行なわれた”べしゃりバトル”ですが厳正な審査の結果
優勝は私とのことでした
次回の作手では”各コーナーへのアプローチを
気になるあの娘のくどき方に例えながらのタイムアタックバトル”が企画されています
エントリーを受け付けていますので 
我こそ!というピロートークに自信のある人は是非とも参加を! _