WEEKLY日記で書いている『今週の映画』を五十音順にまとめました。

     <採点>  
       5点:
大絶賛、お気に入り映画
       4点:
人に薦められるレベル、劇場で見ても損なし
       3点:
レンタルが妥当
       2点:
3点と1点の間、見てもいいけど見なくてもいい
       1点:
お金と時間を返して!

あ 行 35
アーマード 武装地帯 (3点)
   
アーマードとは「装甲の」という意味の形容詞で、アーマード・トラックで装甲現金輸送車のことらしい。現金
  輸送を担う警備会社の同僚6人で架空の襲撃をでっちあげ輸送中の現金をそっくり頂く計画を実行するが、
  現金を隠している現場をホームレスに見られてしまい‥。
   てっきり計画が成功し大金を手に入れた後で綻びが出て追いつめられていく流れかと思いきやアクシデン
  トが計画の序盤すぎて面白さ半減という感じだ。中途半端に正義感を出す新入りに全く共感ができず、途中
  から残り時間のことに触れられなくなることも×。

アイデンティティー (4点)
   
豪雨の夜、洪水のためある片田舎のモーテルに足止めされた11人の男女。1人また1人と不可解な死を
  遂げていき‥。一方、ある死刑因の再審理が同時刻に行われており‥。
   他のレンタルで嫌ってほど予告編を見ていたので気になったから借りてみた。結構いける!前半は犯人
  は誰なのか見ている側に考えさせ、中盤に自らあっさりと真相を明かし、その上で終盤にオチを用意してい
  るという巧い作りで一気に観れた。登場人物が多いのにしっかり全員のことが把握できるのもいい映画の
  証拠。

アイランド (3.5点)
   
近未来地球は汚染され、人々は外界と隔離された施設で厳格な管理下のもとで暮らしている。入居者は
  抽選で当たると地球上最後の楽園アイランドへ移住できることになっていて、それを励みにしているが、1人
  が施設と自分の存在に疑問を抱きだし‥。
   中盤以降のアクションはさて置き、人クローンを作る目的とクローンが自我に芽生えないようにする仕掛け
  など示し、実際にこれに近いことが行われていそう、あるいはこの映画が参考にされそうって思わせる怖さ
  があって中々見応えがあった。

アザーズ (5点)
   
ニコール・キッドマン主演。きれいだ。怖いほど美しいっていう表現がぴったり。キッドマンを見るだけでも
  見る価値のある映画だ。
   内容は、う〜〜〜ん、唸った。舞台は1945年のイギリス、ジャージー島。戦場に行った夫を待ちながら霧
  に包まれた古く大きな屋敷に住む美しい人妻と幼い娘と息子。その子供達2人は光をあびると死んでしまう
  という奇病に冒されているため、昼間もカーテンを閉めておかなければならない生活をおくる。雇っていた使
  用人が突然いなくなり、以前にこの屋敷で働いていたという3人の男女が訪問してきて雇い入れることにす
  る。そんなある日子供の泣き声が聞こえてきて、娘が「ある存在」のことを言い出し‥‥。
   映画の進行中にオチを何通りか予想したが、全てハズレた。オチは『こうきたか〜〜』っていう衝撃を受け
  たよ。1度見終わった後、伏線さがしや話の整合性がとれているかなどを確認したいため2度3度見直して
  しまう。
   内容的に「シックスセンス」と比較されると思うが、この映画の方が衝撃が大きかったのでお薦めする。こ
  の監督は「オープン・ユア・アイズ」を26歳で撮り、この「アザーズ」は29歳で撮ったそうだ。末恐ろしい奴
  だ!

アサルト13 要塞警察 (3点)
   アサルトとは急襲とか強襲の意味らしい。大晦日の夜、今日限りで閉鎖される警察署に、降雪のため囚人
  護送車が緊急的に立ち寄ることになる。その直後より謎の武装集団が襲い掛かってきて‥。
   主演の3人は結構高クラスの俳優を配しているのにB級感満載の映画だ。登場する2人の女性のうちどう
  見ても美形の方があっさり死んじゃったり、切り札として呼び寄せたグループが何の見せ場もなかったり‥。
  単純なストーリーで予備知識なく楽しめるそこそこの作品で、複雑なミステリー映画に食傷気味の時にお薦
  めの1本。

明日に向って撃て! (4.5点)
   ’69年作品。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのW主演の西部劇の傑作。何度となく見た僕の
  大好きな映画で、とにかく主人公2人がおかしくてかっこいいんだ!映画史上最高にかっこいいコンビで、男
  の理想像の1つの形がここにあると言ったら大袈裟だろうか。2人組のワルや銀行強盗を題材にした映画
  ってすべてこの映画が原点になっている気もするが‥。
   原題は『Butch Cassidy And The Sundance Kid』。実在したアウトロー、ブッチとサンダンスの名前を並べ
  ただけだが、内容から『明日に向って撃て!』と名付けたのもセンスがいいですね。諸外国では何と題名が
  付けられているのか調べてみたくなる。
   少しだけ点数を下げたのは、この映画の2年前に出来ている『俺たちに明日はない』の影響を少し受けて
  いるかなと思うので‥‥。

あずみ (2.5点)
   
上戸彩主演。戦国時代末期、徳川家康の仇敵を倒していくことを目的として、1人の爺により10人の刺客
  が育てられるが‥‥。
   原作はマンガ史上に残る超名作だけに、誰が映画化しても原作を超えることは無理かもしれないし、また
  必ずしも原作に忠実に映画を作る必要もないけど、この脚本は酷過ぎないか?登場人物同士の関係が薄
  っぺらく原作の魅力の1/5も生かしきれていないと思う。
   上戸彩はGood。ルックスや年齢的にあずみのイメージにぴったり。もし今俺が中坊なら上戸彩にお熱に
  なったかも(~_~メ)。どうせならもうとことん上戸彩アップアップで押し通して欲しかったなぁ。

アダム −神の使い 悪魔の子− (3点)
   
不慮の事故で8歳の一人息子を亡くした夫婦の元に怪しげな男が現れクローン技術による息子の再生を
  提案してくる。葛藤はあるものの提案を受け入れ無事に息子が生まれ順調に育つが、前の息子が死んだ年
  齢を越えた頃から次々と変調が現れ出し‥。
   クローンで生まれた人間はクローン元の記憶の影響を受けるのか、または、細胞や遺伝子は記憶まで引
  き継ぐのかという問題提起は面白かったが、博士の最終的な目的が今ひとつはっきりわからなかった。2人
  の遺伝子情報を持ったクローンはどんな性質が現れるか試したかったのだろうか?

穴 (3点)
   
高校生4人組が行方不明になり、18日後その内の1人の少女が生還する。残りの3人は死体で発見さ
  れ、失踪中4人がすごしていた「穴」での出来事が少女から告白されるが‥‥少女の供述が二転三転し、
  真実は何かって感じなのだけど、まぁ予想の範疇で事が収まった。
   この映画、驚かされたのは、オープニングをそのまま予告編で使っていたことだ!これは意図的にやった
  のだろうか?ある意味新鮮な試みだと思うけど。(編集するのが面倒くさかっただけかもしれんが。)

アニマル・ファクトリー (2点)
   
ウィレム・デフォー主演の刑務所物。囚人の主であるデフォーと新入りの青年を中心に淡々と話が進んで
  いく。刑務所物の定番として脱獄へと話は繋がっていくが、「ショーシャンクの空に」のような盛り上がりはな
  い。いまいち。

アフター・ザ・ストーム (2点)
   
嵐で沈没した豪華船を発見した4人の男女が、海に潜り宝石や金など引き上げようとする。そこにサメが
  現れて‥‥サメパニックよりも、仲間を出し抜いて宝をより多く自分の物にしたい4人の心理戦に重点が置
  かれている。
   結局サメは退治されず(~_~メ)。ラストはこうなったらいやだな〜と思った通りになって後味悪し。

アメリカン・サイコ (3.5点)
   
満たされている生活の中で何かが足りない。そして殺人の衝動に駆られる。ラストまで一気に見れる面白
  い映画なんだけど、この終わり方は??ちょっと納得いきませんな。映画の中ですべてを示せとは言わな
  いけど‥‥探偵役のウィレム・デフォーの魅力も生かしきれてないよ。

アメリカン・サイコ2 (2点)
   
知らぬ間にパート2が出来てた。前作の主人公を殺した少女が主人公なのだが、必然性のある真っ当な
  殺人犯で面白みに欠ける。殺される側も無抵抗であっさり殺され、つまらなさに拍車をかける。前作の狂気
  に満ちた部分が全くなく、何て言うか映画としての質が軽い。期待外れ。

アライバル/ファイナル・コンタクト (2.5点)
   
南極で電波を発信する謎の物体が見つかり、暗号解読を専門とする天才大学教授が解読を試みるのだ
  が‥‥。
   全てにおいて中途半端な映画だ。新しい宇宙観やエイリアン像が提示されるわけでもなく、これからやっ
  と話が本筋に向かうのかなと思われる所で終わってしまう。前編と後編のある映画の前編だけ見せられた
  気分だ。ちなみに俳優転向?したカール・ルイスが出演しています。
   見終わった後、ネットで1947年に起きたロズウェル事件を調べてみる。考えてみると、この10年20年
  UFOや宇宙人についての謎は何一つ解明されていないなぁ。

アライブ (2.5点)
   
旦那との折り合いが悪く人生にお疲れ気味の主婦。買い物に出かけた折、不良グループに絡まれ、助け
  に入った警備員を不良が射殺してしまう。すぐさまその場から逃げるが、不良グループが執拗に追いかけて
  きて‥。
   攻防での見所は車の修理工具や発炎筒を武器にしたところか。キム・ベイシンガーの野ションシーンがあ
  るのでファンは視聴マスト(^o^)。内容薄いし、ひょっとしてこのシーン撮りたかっただけちゃう?

アンフォゲタブル (3点)

   
脳髄液と誘発剤を注射するとその脳髄液本人の記憶を転写できるという研究を知った主人公が、殺され
  た妻の脳髄液を自分の体に打ち込み、妻の記憶から犯人を捜しだそうとする。死んだ人間の記憶だけを
  甦らせるという新しい発想だな。映画内ではラット実験で80%成功していると言っていたが本当なのだろ
  うか?
アンブレイカブル (3.5点)
   シックスセンスの監督とブルース・ウィリスが再び組んだ映画。映画の全体的なムードはシックスセンスと
  似てる。特別な能力を扱っている所も同じだ。話の中心にアメリカンコミックを扱っていたので、コミックの内
  容と合わせたオチがあるかと予想したが違った。が、結局あぁそうだったのかって程度のオチでいまいち。
イベント・ホライゾン (3点) 
   2040年、宇宙船イベント・ホライゾン号が海王星近くで消息を絶つ。7年後、突如この宇宙船からの救
  難信号を受信し、救助・探索に向かうが‥‥。宇宙ファンにはワクワクするようなテーマだが、SFというより
  ホラーだった。しかもB級。テレビの深夜放送で偶然見たならかなり得した気分になるかもしれないが、レン
  タルだとパンチが弱いかも。
   超光速を超えるシステム、時空を超えた宇宙船、悪の想念をもつ空間‥‥。僕の頭では理解できない部
  分があったけど、宇宙とはそんなものか。大学時代、宇宙論議を交わしたN田やN村といっしょに見たくな
  った。
インサイド・マン (3点)
   4人組の強盗が銀行を襲撃し、客や従業員など約50人を人質に取り籠城する。人質に自分達と同じ服
  を着させ、外部の警察からは誰が犯人か特定できないようにし、同時に犯人一味も人質になりすます行動
  をとるなど人質側からも犯人が誰なのかを曖昧にさせる。単純な金銭目的の強盗ではないようだが‥。
   犯人を絞らせない手口や時間稼ぎのための小細工は面白かったが、肝心のお宝の存在をどう知ったの
  か?主犯と銀行会長との関係性は?ってところが省かれていて、そこを気にするかどうかで全体の感想が
  違ってくる。オレは気にするので3点が妥当とみた。
   交渉人として登場した敏腕弁護士役のJ・フォスターの扱いが中途半端なのも残念。
インソムニア (3.5点)
   深い霧の中、犯人を追跡中に誤って相棒を射殺してしまう。犯人が射殺したことにしようと画策するが‥。
  話はもう少し複雑で、自分が犯した過去の不正を証言しようとしていた相棒を深層心理では殺したかった
  のかもしれないと苛まれ、一方犯人から意外な提案を持ちかけられる。
   「メメント」の監督にしてアルパチーノ主演。いやが上にも期待が高まるが、リメイク作品なこともあり、標
  準的な出来だ。アルパチーノの演技は相変わらずうまい。白夜と良心の呵責から不眠症になる刑事を熱
  演。本当に寝てないかもと思わせるほど。それでいて作品全体があんまり印象に残らないのは、犯人役の
  R.ウィリアムズが自分が期待していたものよりソフトすぎたからであろう。
インビジブル2 (3点)
   前作は天才科学者が自分を実験台として透明化には成功するものの復元化することができず暴走して
  いくという話であった。
   今作では、透明人間の研究を兵器利用のため軍が引き継いで行っていたという設定。しかし透明化の状
  態で光にあたると細胞が徐々に壊死していくという欠点がわかり、透明化になった兵士が私利私欲のため
  に利用した軍上層部への復讐と、緩和剤を開発した科学者へ接触を図ろうとする中で暴走するという話。
  いや、初っ端から暴走していたか‥。
   DVD特典メニューの中で関係者が前作の1/100の予算であったと述べており、それを考えるとそれな
  りの水準にあると思えるが、透明人間物特有の男心をくすぐるエロ描写は皆無で、そこのところを期待した
  輩は痛い目をみる。
運命のボタン (3点)
   ある平凡な夫婦の元に謎の老紳士が現れ、「このボタンを押せば100万ドルを差し上げます。但し、あな
  たの知らない誰かが死にます。押すかどうか24時間以内に決めて下さい。」と提案されるが‥。
   話が進むにつれ、異星人(人の脳に寄生する知性体)が人類を救うか滅亡させるかを決めるためのテスト
  をしていると明かされるが、何でこんな回りくどいことをするのか(しかも1軒ずつ)釈然としなく、意味不明な
  場面が何箇所かあること、最初の条件より悪い条件を最後になって出されることもあって不快感が残る。異
  星人の話はやめて、妻か子かどちらかを選択しなければならないというオチは生かして、もっとうまい話が
  出来そうな気がするけどなぁ。
エイリアン コヴェナント (3.5点)
   「エイリアン」の前日譚とされる「プロメテウス」の続編。コヴェナントとは契約とか聖約という意味らしいが、
  直接的には宇宙船の名前。
   時は2104年。地球から他惑星へ移住を目指し、入植者2000人を乗せて航行中の宇宙船にアクシデン
  トが発生。宇宙船の修理中に乗組員の1人が謎の電波を傍受する。解析すると、何と米国歌手の歌で、発
  信元の惑星は偶然にも目的地の惑星より条件が良いと分かり調査に向かう。その惑星は前作のラストでシ
  ョウ博士とアンドロイドのデヴィッドが向かったエンジニアの母星であったが、デヴィッドがとんでもないことを
  やらかしていて‥。
   なるほどと思う場面やスペクタクルの楽しさはあったものの、所詮次回作への繋ぎの回という印象を受け
  たのと、エンジニアは全滅、ショウ博士も死亡し、人類の起源を解き明かすというテーマや黒い液体の謎は
  このままもう触れられないかもという懸念も抱き、点数ちょい低めで。オジマンディアスの作者というシェリー
  という詩人についてはちょっと調べてみよう。
エイリアンVS.プレデター (3.5点)
   
南極で正体不明の熱源が観測される。どうも地下600mあたりに古代文明の特徴を持つピラミッドがあ
  るらしく調査に向かうと‥‥。
   2大モンスター夢の対決。まともにやりあうと人類なんてひとたまりもないので設定には苦慮したんだろう
  な。双方にファンが多い中で、僕はプレデターファンの満足度はいまいちだったんじゃないかと思う。「敵の
  敵は味方」なんていう人間の屁理屈が通じない非情さを見せてほしかった。人間と協力して綱引きしている
  場面なんてちとズッコケタ。それと100年経っても武器が進化していないというのはどうか‥。
   まぁケチをつけるのは簡単だけど、夢の対決をそれなりに楽しめる作品で作ってくれたことに感謝しましょ
  うか。

エド・ゲイン (1.5点)

   
実在の連続殺人犯をモチーフにしたサイコスリラーなんだけど、映画としてはトホホな出来。ちっとも怖く
  なかった。不覚にも途中で寝ちゃいそうになったよ。観る人を怖がらせる映画じゃなくて、こういう人がいま
  したっていうだけの映画だ。

エニイ・ギブン・サンデー (3.5点)

   アルパチーノがアメフトの監督を演じる。演技はさすがの一言。しかしこの映画は好みが分かれるだろう
  な。アメフトを知らなくてもOKだが、テンポが早く画面がパッパパッパと切り替わる。そして2時間半と少し
  長い。内容も女性オーナーとの対立、新人とベテランの確執、シーズンを通しての選手の成長、フットボー
  ルとは?男として大切なことは?等々、詰め込め過ぎのような気が‥。
オーシャンズ11 (4点)
   
11人の仲間がそれぞれの能力を生かし協力して、難攻不落のカジノの金庫を破ろうとする。正にエンタ
  ーテイメント。豪華キャストでストーリー、トリックともによくできている。途中まで、11人も必要ないだろうと
  感じるのだけど、犯行当日、この11人の行動がうまい具合に1本の線で繋がる。そのあたりの見せ方はさ
  すが。特に老詐欺師の演技がうまいですな。
   紅一点、ジュリア・ロバーツが実は犯人側と繋がり重要な役割があるのかと勘ぐっていたが、特に見せ場
  もなくちと残念。

オーシャンズ12 (2.5点)

   前作の被害者のカジノ王が11人の前に現れ、盗んだ金プラス利息を2週間以内に返せと強要する。その
  裏でヨーロッパの大怪盗が、オーシャンと泥棒としてどちらが上か勝負するため画策しており‥。
   ジュリアが偽ジュリアを演じたり、ある大物が本人としてカメオ出演したりなど単純に楽しいと言えば楽しい
  映画だが、前作のように全員が各々の持ち味を生かして1本の線に繋がるような話を期待していたので内
  容的に残念。
   それと「ナイトフォックス」が盗みに入った時、代わりに置いてくる金の卵を持っていなかったこと、そうでな
  ければキツネの置物を置いてくるはずで、そうだとその後の展開はなかったんじゃないかと疑問が湧いてし
  まい面白さが半減してしまった。

オーシャンズ13 (4点)
   仲間の1人が冷酷なカジノホテルオーナーに騙され心筋梗塞でダウン。お馴染みの面々が再集結し敵討
  ちを画策するが‥。
   まず舞台をカジノに戻したのが何より良かった。ハイテクにローテク、あいつもこいつも出てくる楽しい展開
  で、メンバー1人1人の見せ場もしっかりあってテンポもよし。それにしてもジョジクル&ブラピは相変わらず
  かっこいいなぁ。こんなおじさんが目標だよ。

オープン・ウォーター (4点)

   
バカンスで海に旅行にきた夫婦。ツアーのダイビングに参加するが、ガイドの人数確認のミスから海の真
  っ只中に置き去りにされてしまい‥。
   見渡す限り海の中で漂流し続ける2人。不安・焦り・寒さ・空腹・体力低下・夜の闇・襲ってくるサメ・絶望‥。
  リアルに怖い。海の中では金持ちであれ人格者であれ平等に無力だ。夫に先立たれる妻が最後にとる行
  動がはかな過ぎる。その場面のチャプタータイトルが「海の答え」となっていたのにも考えさせられるものが
  あった。

オープン・ウォーター2 (2点)

   
これも実話を基にした話らしいが今度は男女6人の遭難物語。5年ぶりに旧友が集まり大型ヨットで沖に
  クルーズに出る。全員海に泳ぎに入ってしまい、ヨットに戻ろうとしたらハシゴを出し忘れていて上がるに上
  がれない。しかもヨットには赤ちゃんが取り残されていて‥。
   遭難の原因が自業自得なので前作と違い同情できなく、普通に思いつくであろう肩車やシンクロでよくや
  るジャンピングなどを試していない点で話の説得力が弱い。助かったのかはっきりしないラストも潔悪し。ひ
  ょっとして母子は助かったもののヨットの運転できないじゃーんという解釈なのか?

オープンユアアイズ (4点)

   「バニラスカイ」のオリジナル。低予算でも脚本しだいでいい映画ができるという見本のような映画。すべて
  のことが、夢なのか現実なのか混沌として見るものを引きつける。単なる夢オチに終わらず、夢なのか現実
  なのか収拾のつかない展開をラストでうまくまとめている。ペネロペ・クルスのヌードもGood!(それだけで
  1点プラス(^o^))
オールド・ボーイ (4点)
   誘拐され理由も期間もわからないまま監禁された男。15年後解放され監禁された理由を知ろうと奔走す
  るが‥。
   原作は日本のマンガであるが、かなりのマンガ好きのオレが連載中に目にしたことがなかったマンガに韓
  国人が目を付けた目利きをまず賞賛したい。しかも原作と違う復讐の理由が映画版のが断然いい。300人
  の候補者からヒロインに抜擢されたというカン・ヘジョンは今後要チェックだ。
狼たちの午後 (3.5点)
   ’75年作品。アルパチーノ主演。暑い夏の午後、3人で銀行強盗に踏み込むが、おじけずいた1人が仲
  間から抜け出し、銀行にはたいした現金がないなど計算外のことばかり起き、何故かあっという間に警察に
  包囲されてしまい‥‥。
   はっきり言って物語自体はたいしたことない。浅はかな悪党の悪あがきが延々と続くだけ。アルパチーノ
  の演技を見る映画だ。アルパチーノの大立ち回りとギラギラした眼差しは熱演とか好演とかの一言で片付
  けられないすごさがある。
狼の死刑宣言 (3点)
   ギャンググループの度胸試しの巻き添えに遭い目の前で息子を殺害された父親。法廷で証言するより自
  ら裁く道を選ぶが‥。
   ケビン・ベーコン主演。ギャンググループ1人1人に復讐を加えていくのかと思いきや、あっさり身元がバレ
  て反撃され妻を殺され自分と次男も撃たれてしまう。そこからが本当の復讐劇の始まりという流れは上手か
  ったな。ラストで敵ボスとベンチで相席するシーンも秀逸。