WEEKLY日記で書いている『今週の映画』を五十音順にまとめました。
<採点>
5点:大絶賛、お気に入り映画
4点:人に薦められるレベル、劇場で見ても損なし
3点:レンタルが妥当
2点:3点と1点の間、見てもいいけど見なくてもいい
1点:お金と時間を返して!
は 行 51本 |
バースデイ・ガール (3点) N・キッドマン主演。今一つさえない銀行員がネットのお見合いサイトでロシア人美女を紹介される。言葉 が通じないが、次第に彼女にメロメロになっていく。彼女が誕生日だと言う日に従兄弟とその友人という男 が現れて‥‥。 要するに少し手の込んだ美人局の話だ。見所は何と言ってもキッドマンが縛られるシーン。(←アホ)見終 わった後、99%の男がキッドマンになら騙されてもいいかなと思ったんじゃないでしょうか。ラストは後味よ ろし。ダー。(ロシア語1つ覚えました。) ハードキャッシュ (3点) 悪徳FBI捜査官に娘を誘拐され、600万ドルのヤマを強要される現金強奪専門の知能犯。クセ者ぞろい の仲間と共にヤマをふむが、誰もが大金を独り占めしようと考えていて‥‥。 演出が下手なのか、編集でカットされたのか、所々話しがうまく繋がってなくて違和感を感じる所がある。 ちょっと気のいい軽快な悪党をやらせたらピカイチのクリスチャン・スレーター主演だけに何かもったいない 映画だ。 ハード・デイズ (1点) マザコンで少し二重人格の青年が悪の世界に入りのし上がっていく。組織の命令で友人や先輩を殺さな くてはならず、最後には自分も狙われていく‥‥。シリアスな話であるはずなのに、非常に退屈な作品だ。 新人監督が映画のお勉強で撮ったような作品。同じテーマで他の人が撮ったのなら全く別の作品になった ような気がする。 パーフェクト・ゲッタウェイ (3点) ハワイに新婚旅行に来たカップル。時同じくしてカップルの殺害事件が発生し、犯人もカップルで逃走中 だというニュースが流れる。旅すがら出会った2組のカップルがどちらも犯人に思えてきて‥。 どこで真相がわかるかで自分の映画力が試されるような映画だ。鋭い人ならキャスティングは別にして、 冒頭の結婚式のビデオに違和感を持つか。真相がわかってからの犯人2人の豹変ぶりの演技は見事。プ ラネット・テラーでの美人女医役の女優が露出度高い服で出ていたのも○。 パーフェクトストーム (3.5点) 見終わった後に少し虚しさが残る。がんばって、がんばって、がんばってハッピーエンドとちゃうんかい! まぁ実話をもとにしているっていうから仕方ないか。映像はすげーな。ノーカットで撮ったような迫力がある。 バイオハザード (3点) 秘密地下研究所で原因不明の事故が起き従業員全員が死亡する。特殊部隊と共に記憶をなくしたヒロイ ンが原因究明に向かうのだが‥‥。 人気ゲームの映画化。僕はゲームをやったことがないがそこそこ楽しめた。しかし不思議な映画だ。ゾン ビを倒しながら逃げるというのが話のメインであるのに、ゾンビが登場していない時のが見所があった。ヒロ インのサービスショットとか(^。^)。要するにゾンビの描写が安っぽいんだ。続編を意識した終わり方だったの で次回は改善を期待します。 バイオハザードU アポカリプス (2点) パート1の終了直後から始まる正統的続編。このゲームをやったことがないのでよくわからないが、これ はゲームの進行どうりなのかな? パート1で僕は3点をつけていた。パート1より満足度が低かったので2点。舞台が逃げ場の限られた地 下ビルから街全体になったことで恐怖感が散漫になってしまった。ゾンビの描写も相変わらず×。教会での バイクシーンなどストーリーに必然性が感じられない所も多し。ゲームだと主人公を自分で動かせるから面 白いのかもしれないが、他人がやってるゲームを見ささられてるつまらなさだ。まぁ子供向けのヒロインアク ション物と考えれば腹も立たないけど‥。 バイオハザードV (3点) Tウイルスの感染は世界中に拡大し、人類のほとんどがゾンビになってしまい地上は砂漠と化す中、アン ブレラ社は地下研究所でアリスのクローン実験を繰り返していた。一方、アリスは独り旅を続けていたが昔 の仲間と再会し、非感染地の可能性があるアラスカを目指そうとするが‥。 ゲームはやらないし、「1」と「2」も見返さなかったので、アリスが超能力を持った訳やそもそもアリス計画 って何だっけ?なまま見進めたがそこそこ面白かった。特にありそうでなかった砂漠とゾンビの組み合わせ を思いついたのは良い閃き。感染したカラスの集団との攻防もGood。ただ「4」に続きそうな終り方だった が、もうアリスが無敵になりすぎて何でもありになってしまったのでここで止めといた方がいい気がする‥。 バイオハザードW アフターライフ (3.5点) アリスはクローンを引き連れアンブレラ社東京本部を襲撃。1人生き残った後、前作ラストで別れた仲間 が向かったであろうアラスカへ飛ぶが‥。 議長(一番偉い人じゃないの?)が無敵化してたのはいいとして、クローン全滅に一言も言及なし?パン ピーなゾンビまで一部進化しているのはなぜ?大巨人ゾンビは何者?など突っ込み所多いが、シリーズ物 としてでなく単独のソンビ物として割り切って見ると金かかっている大作でそこそこ満足度高し。 バイオハザードX リトリビューション (3点) リトリビューションとは(悪業などの当然の)報い、懲罰、応報、天罰などの意味。スロー逆回転のオープニ ングは格好よく、東京シーケンスを抜けた通路での格闘シーンなど場面場面の攻防は面白いのだけど、話 としては前作ラストの船からアンブレラ社の実験施設に捕えられたアリスが脱出するだけのことで内容的に は薄く、最終決戦前のつなぎだなぁ。 一応特記事項として、「1」に登場した隊長などがクローンで再登場すること、拘束時のアリスの見えそうで 見えない衣装にモヤモヤすることか(^o^)。議長が生きてて生存している人間を束ねていたことに何の説明 もないことや、他の映画の有名なシーンのもろパクがあったことはマイナス。 ハイテンション (2.5点) 親友と二人、片田舎にある親友の実家に帰省する。その晩得体の知れない大男が襲ってきて、親友の 父母弟は残虐殺害され、親友は拉致されてしまう。親友を救おうと奔走するが‥。 怖いことは怖いし、見所あるシーンもありそれなりに楽しめたが、オチはよくあるパターンであった。しかし このオチだと全てが妄想の出来事ならいいが、現実的な問題として(車での追跡とか)無理があると思うが ‥。まぁ位置づけとしては低予算B級スプラッター映画なので深く考えずにおこう。 パズラー (2.5点) 山奥のロッジの修復を頼まれた若者5人組。ロッジに着くとキッチンに3人の死体が‥。ニュースや状況 から美術館強盗の一味が勝手に進入し仲間割れを起して殺し合ったようだ。盗品を自分達のものにしてし まおうと企むが‥。 内容はそこそこ面白かったが、この映画借りた人は全員「騙された!」って叫ぶであろう。『SAW』に似せ たパッケージと意味深なタイトルに。パッケージにあった場面なんかなく、この内容から「パズラー」って‥? 気になって調べてみたらドイツのテレビ映画で、原題の直訳は「呪われた戦利品」だそうだ。売るために無 茶をしたのね。『キューブIQ』を思い出した。 パズル (2点) オープンユアアイズの脚本家が監督をしたということで期待したが、期待外れだ。パズル作家にパズルに あるキーワードを入れて完成させろと正体不明の脅迫電話がかかる。そこまでは面白い発想だ。だがパズ ルに関してのやりとりはそれっきりで、結局はパズルとはあんまり関係なくカルトなルームメイトの策略には まっていく‥‥。街中でおもちゃの銃を撃ちまくるシーンには唖然。見てる方が恥ずかしくなってしまう。 バトルロワイアル特別編 (3点) オリジナルを観て、コミックも読んだオレとしては、さしたる新鮮さはない。オリジナルとたいした違いもな いので、時間に余裕があれば特別編観ればって程度。 この映画一番すごい所は、70過ぎのじいさまが監督したことだろう。70過ぎてこんなしょーもない映画撮 るエネルギーはすごいわ。 パニックルーム (3.5点) 盗賊と緊急避難用の隠し部屋に逃げ込んだ母子との攻防。端的に言うと、前半は盗賊が攻める、母子が 凌ぐという展開。後半は母が攻める、盗賊も攻めながら逃げるという展開か。 侵入不可能に造られた部屋で、そこを出なければ安心なのだが、それでは映画が成り立たないので、盗 賊がガス攻めをして中から鍵を開けさせようとしたり、娘が発作を起こし部屋の外にある薬が必要になった り、助けに呼んだ父親が人質に取られたり‥‥所々アクセントを入れてあり飽きさせない作り方は巧い。し かしラストはお約束的な終わり方ですね。 パニッシャー (2.5点) FBIの潜入捜査がきっかけで息子を殺されたマフィアのボスが、捜査官の家族を皆殺しにする。かろうじ て生き残った捜査官はマフィア一味に復讐を企てるが‥。 トラボルタが悪役主演なので期待して借りたが‥。アジトがバレてるのにそこに居続ける主人公やそこで の隣人達とのふれあいなどとにかくぬるい。唯一の見所は、中盤に出てくる刺客(ギター弾き&海坊主)の キャラか。トラボルタ好きでも借りてまで見なくてよろし。 バニラ・スカイ (3点) トム・クルーズ主演。「オープンユアアイズ」のリメイクだが、どの角度から見てもオリジナルのが勝ってい ると思う。登場人物のキャラをそれぞれ比べてもオリジナルの方が魅力的だ。オチ一発勝負の映画だけに リメイクに向かない気がするけど。 オリジナルと同じ役柄を演じたペネロペ・クルスは、きれいなお姉さんから一級の美女になった感じだが、 脱ぎっ振りが落ちてます(T_T)。しかしトムさん4回ってあなた‥‥(^。^)。(←見ればわかる。) パピヨン (4点) ’73年作品。パピヨンとはフランス語で『蝶』のこと。胸に蝶の刺青をもちパピヨンと呼ばれる男が無実の 殺人罪で投獄され、自由を求めて飽くなき脱獄を試みるが‥。 マックィーンとホフマンの名演による2人の男の半生が描かれている大作で名画なのには間違いないが、 僕はパピヨンに全面的な共感を持つまでには至らなかった。それは殺人は犯してはないにせよそもそも金 庫破りの犯罪者だったことと、自由になった後に何をしたいのかが述べられていなかったからだと思う。 古い映画には、人生の教訓になり、いつまでも忘れられないシーンがある映画があるが、この映画では パピヨンが脱獄に失敗して独房に入れられ意識が朦朧とした時に見た夢のシーンがそれにあたる。 パピヨン『オレは殺人なんか犯していない。はめられたんだ!』 神様(←多分)『その通り。だが人間として最悪の罪を犯している。それは、人生を無駄にした事だ!』 パピヨン『‥‥認めます。有罪です。』 ハプニング (2点) ある朝のNYセントラルパーク。突然人々が様々な方法で自殺し出す。その現象は拡がりをみせ、人々は 発生源から遠ざかるように逃げるが‥。原因はテロ?放射能漏れによる空気汚染?植物からの化学物質 の放出? 序盤に「自然界の出来事は完全にはわからない」と予防線が張ってあったのでイヤな予感がしていたが ‥。このオチ(なし)でよく映画化の許可がでたなぁ。助けを求めた先で殺されてしまう皮肉な展開やイカレた お婆さんの登場など話を持たせるための小細工にしか思えず。アインシュタインが「ミツバチが消えたら人 類の余命は4年だ」と警告(予言?)を遺しているのは不気味。 パフューム ある人殺しの物語 (4点) パフュームとは香水のこと。これまた知らなかったが、原作はドイツ人作家が1985年に発表し世界的な ベストセラーになった小説らしい。舞台は18世紀フランス。超人的な嗅覚を持つ男の正に出生から最期ま での生涯が描かれている。 主テーマは、最初に香りを保存する方法を学ぶこと、次に究極の香水を作ることか。その目的のために 次々に殺人を犯すがついに捕まり‥。 一歩間違うと女体臭フェチの変態男の話を、崇高ささえ感じさせる雰囲気の上質な映画に仕上げた所は 凄い。香りを映像でうまく表現しようとした映画として語り継がれる秀作かも。ただ、師匠が話したエジプト王 の墓から出土した香水(12種類の香料は分かっているが13種類目が謎)の伝説と、主人公が13人の処 女のエキスを抽出して究極の香水を作るところがうまく繋がってなく(そもそも無関係なのか?)、オレはそ こが気になって少しもやもや感が残った。 パラノーマル・アクティビティ (4点) 郊外の一軒家で同棲する若者カップルのミカとケイティ。ケイティは8歳の頃から身の周りで超常現象が 起きているといい、今またそれが頻繁に起き出したという。ミカは原因を突き止めようと生活の一部始終を ビデオカメラで撮影することにするが‥。 ジャケ説によると135万円の制作費で150億円の興行収入を叩き出したという超低予算大ヒットスリラ ー。いかにも事実っぽい描写と現象がエスカレートしていく様が上手いし怖い。何も解明されないまま終わ ってしまうが、低予算アイデア一発物だけにこれもありかなと許せてしまう。 ハンガー (2点) 目覚めたら井戸の底のような場所に監禁されていた見知らぬ5人の男女。水は用意されてあったが食料 はなし。犯人から「人間は食料がないと30日で死ぬ」とのメッセージとともに1本の手術用メスが置かれて おり‥。 SAW以降(CUBEか?)乱発されている「目覚めたら不条理な状況で‥」の類の低質な一本。犯人は幼 児期にやむを得ず母親の肉を食べて生き延びた経験があり、極限状態で人がどう行動するか実験してい るという話だが、被験者5人の人選や関係性などの描写が中途半端で話にのめり込めず。これなら親子と か夫婦とか仲良しグループとかで作った方がよかったのでは? バンディッツ (3点) どこか憎めない銀行強盗2人組にひょんなことからちょっとキレた人妻が仲間に加わり三角関係になって しまう。仲間割れが起こるが、大金を手に入れて3人の関係もすべてがうまくいく方法を思いつき最後の大 勝負に出るが‥‥。 後味のいいラストだが、これと同じような手口のラストの映画を僕は2本知っているので、あぁこの手を使 ったかぁって感じで今一つだった。 ハンテッド (3.5点) 戦争中の体験から精神が病んでしまった元特殊部隊のエリートが殺人鬼と化し、そのエリートを育てた追 跡名人の教官が命がけの追跡を試みるが‥‥。 そんなに追跡がうまくいくわけねぇ〜だろとか、着替えて会議している場合じゃねぇ〜だろとか突っ込みど ころ満載の映画であるが、それでもそこそこ面白いのは主演のデルトロの魅力だろう。 特に最初に捕まって警察で取り調べを受けてる場面では、デルトロと対峙するのが怖いほど。デルトロは その濃厚な顔からか、出演する映画全部に強烈な印象を残すなぁ。 ピクチャー・クレア (3.5点) 目撃者のちょっとした勘違いから殺人容疑をかけられ、そうとは知らず、本当の犯人の家に盗みに入って しまい‥‥。 勘違いや人違いが微妙に絡み合い、それでいて筋の通った一本の話になっていて結構面白い。シャレた カット割りを多用しているわりには、それがあまり効果的と感じなかったのは残念。多分低予算で、話題にも あがらなかった映画だが、この監督の次回作はちょっと見てみたい気がする。端役でミッキー・ロークが出 ているのも笑える。 陽だまりのグラウンド (3.5点) ギャンブルの負けで切羽詰ったダメ男が、僅かな収入のために友人が紹介してくれた少年野球チームの コーチを引き受ける。全然やる気が無かったが、少年達と段々と絆を深めていき、ダメな生活から抜け出そ うという気持ちになっていく。そんな時悲しい事件が起きてしまい‥。 いい映画だぁ。ダメ男がまるで似合わないキアヌはやっぱかっこよくて、ダイアン・レインも年相応にキレイ で、バーのマスターやダフ屋の悪友なんかも根はいい感じで‥。子供達をピザ屋やプロ野球に連れて行っ てやったり、ユニホームを買ってあげたりする場面は特にいい場面だ。 弱小チームが強くなる過程が全く省かれているがそれは些細なこと。きっとアメリカのスラム街にはこんな グラウンドや子供達、そして日常の危険がいっぱいあるんだろうなぁ。 ピッチブラック (3点) 宇宙物なんだけど、密室サスペンスといった感じか。不時着した惑星で未知の生物に襲われる。皆で協 力して脱出を目指すが1人また1人と殺されていく。「レッドプラネット」と「CUBE」を足して2で割ったような 作品。映像もそこそこでまさにレンタルが妥当な作品。 ピラニア (4点) ’78年作品。近年新たなるピラニア映画が散見され、それらはいずれ全て見るとして、元祖というべき本 作を見返してみた。今見ても十分に面白い! 話の流れは、軍の実験所でピラニアを兵器として品種改良する実験が続けられていた→アクシデントで外 部に流出→危機を阻止すべく主人公が奔走→イベントの責任者は主人公の話を聞き入れず被害拡大→絶 滅したのか曖昧なまま余韻を残して終了‥と、正にこのジャンルの王道を行き心地よい。ちょいエロなシー ンがあるのも嬉しく、主人公の娘役の金髪幼女のかわいらしさも特筆すべきもの。 当時「ジョーズ」の大ヒットを受けて数多くの生物パニック映画が作られたらしいが、その中でも最上位の 部類に入る評価を受けているのも頷ける。ピラニアを世に知らしめた功績も大きいな。 ピラニア (3点) 2010年版。’78年版のリメイク(ジャケ説の言葉を借りるとパワーアップ・リメイク)だが、普通じゃないピ ラニアが人々を襲うという設定以外は全く別の話となっている。 話は、地震で湖の底の下にあった地底湖と湖が繋がり、地底湖にいた200万年以上も前に絶滅したと思 われていたピラニアの祖先で凶暴なパイゴセントラスが湖に出てきてしまったというもの。全体的に陽気な エロテイストで、主人公を童貞高校生(何とS・マックイーンの孫)にしたこと、ピラニア以外でのやられ方に バリエーションがあったことが特色か。卵がオチに繋がるとピンときたが、親の方でしたか。 ピラニア リターンズ (3点) あの惨劇から1年。例の地底湖は別の湖とも繋がっていて‥。そこから水を汲み上げているプールにピラ ニアが進入して大パニックに! プールを舞台にしたことと主人公を美人女学生にしたことが新しかったかな。事態の深刻さや問題解決に 向けた奔走などの物語性よりも、潔いほどおバカ路線に振り切った作りで、これはこれで気軽に楽しめてよ い。別に続きは気にならないが、更に続編が出たら必ず見てしまうな。 ビロウ (4点) 潜水艦アクションスリラー。第2次世界大戦中の米国の潜水艦が、指令により3人の漂流者を救助する。 それ以降潜水艦内で不可解な出来事が続出し‥‥。不可解な出来事の犯人は救助した3人の内の誰かな のか?それとも3人全員なのか?他の乗組員の仕業なのか?はたまた不遇の死を遂げていた船長に関係 するのか?その一方で艦外では敵の攻撃にさらされ‥‥。 犯人探しのサスペンスと不吉な現象のホラー、海中での潜水艦同士の攻防のアクションなどがミックスさ れ、地味だけど演技の巧い俳優陣を使い、物語の構成や潜水艦他メカの描写もしっかりとしているオレ好 みの映画だ。 スナック菓子のおまけのおもちゃにスポットが当てられているのも面白く、ラストでこれがやりたかったため に、この人は死ななかったのねってニヤリとしてしまう。 ファーゴ (2点) コーエン兄弟の作品。自分の妻を偽装誘拐し義父から金をせしめようと企てるが、思わぬ方向に事が運 んでいき‥‥実際あった事件を忠実に映画化したということなので、びっくりするようなオチは用意されてい ないので、コーエン兄弟作品といって期待しすぎると痛い目にあう。 フェーズ6 (2.5点) 感染したら最後、致死率100%のウイルスが蔓延した世界。何とか生き延びている男兄弟2人と兄の恋 人、弟の女友達の4人は、兄弟が幼い頃に楽しい思い出が残るビーチを目指すが‥。 生き延びるには感染しないことのみ。感染した者を見捨て、生き残っている者を殺し強奪して目的地に着 いたが、そこにあったのは希望じゃなくて孤独だったというリアルを提示したな。 最大の見せ場は、道すがら出会い行動を共にすることになった幼女とその父親とのさよならのシーンか。 ゴルフ場が避難所として使えるのも覚えておこう。 フェイス (3点) 5人組のギャングが造幣局を襲撃し現金強奪に成功する。翌日、仲間の1人が何者かに襲われ金を奪わ れたと言い出し、調べてみると残りの4人も金を奪われており、1人は殺されていた。仲間の中に裏切り者 がいるのか‥‥ 見ていてこいつが怪しいと思っていたらその通りだったが、犯人がわかった後にもう一展開あったのは意 外で面白かった。ラストで恋人と逃げようとするシーンは、使い古されたパターンだが、希望がもてるラストで けっこうGood。 フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い (3点) 雑貨店強盗に巻き込まれて養母を殺された4兄弟が犯人探し&復讐を企てようとする。事件を調べてい くと、強盗を装い本当は養母が狙いの殺しであることがわかり、兄弟の1人が裏で関わっている疑いも出て きて‥。 真相は何なのかというミステリー風なストーリーなのだが、それよりも長男役で主役のM・ウォールバーグ の男っぽさを見せる映画で、最後は黒幕とタイマンで勝負だぁって展開になっている。M・ウォールバーグ好 きなら気分よく楽しめる映画だ。 フォーン・ブース (3.5点) 今一番のっている俳優コリン・ファレル主演。口先だけで業界を渡っているような広告マンが主人公。新人 女優を口説くために使っていた公衆電話に電話がかかってきて、取ってみると何故か自分の生活をよく知 っている謎の男からで「電話を切ると殺す」と脅され‥‥。 舞台は公衆電話ボックス。それだけで1本の映画を作ってしまうこともすごいが、コリン・ファレルの熱演が あってこそ。最近芽が出たルックスが売りの役者だと思っていたら結構演技派だ。将来アル・パチーノのよ うな大物になる予感がする。 ラストはピザ屋の男を本当の犯人にして、次の標的にまたピザを届けにいくとかにした方が面白いと思う けど‥。 フューネラル/流血の街 (2.5点) C・ウォーケン主演のギャング物。ギャング一家の3兄弟の末弟が何者かに殺され、その葬式の日の物 語。復讐を誓う長男、病的な狂気をもった次男、それぞれの妻たちを中心に回想や犯人探しで物語が進 む。フューネラルとは葬式の意味。 冷酷非情なギャングがはまり役のC・ウォーケン主演だけに、ギャング同士の血で血を洗う派手な抗争が メインなのかと思っていたらそうではなかったが、ワルが似合う役者がしっかりとワルを演じておりそれなり に満足感はある。ラストはしみじみと儚い。 フライト・オブ・フェニックス (3.5点) 閉鎖する石油採掘場からスタッフと廃材を積んで飛び立った飛行機が大規模な砂嵐に遭いゴビ砂漠の ど真ん中に不時着してしまい‥。 予備知識なく見たので最初は、1人また1人と謎の死を遂げていき生き残るのは誰か?犯人は誰か?の ようなミステリーかと思っていたら、飛行機の残骸から新しい飛行機を造って砂漠から脱出しようっていうサ バイバルアドベンチャーであった。 その過程で雷雨や砂嵐、仲間割れ、盗賊に狙われるなどのアクシデントが散りばめられていてなかなか 面白かったが、全体として予定調和すぎるというか、作り話の出来事という感じは否めない。飛行機の設計 師役を演じた役者(ジョヴァンニ・リビシ)の怪しげな演技は印象に残る。 フライトプラン (3点) 事故により夫を亡くし、遺体が入った棺とともに里帰りをしようとする母娘。飛行機内で母親が仮眠から 覚めると娘が見当たらない。検索の結果、目撃者はいなく、搭乗券や娘の荷物もなくなっていて、そもそも 乗員名簿に娘の記録がないと言われてしまい‥。 どういうオチでくるのだろうって途中までは引きつけられたが、真相が提示されると色々無理な点や強引 すぎる点が思い当たり少し白けてしまった。たぶん近年流行の現実と妄想が入り乱れるスリラー調な要素 とハイジャック物をミックスさせた映画を作りたいとひらめいたのだろうけどうまくいかなかったようだ。また、 飛行機に乗る度にトイレの天井やクローゼットの床などから貨物室などへ行けるのか確かめてみようか。 ブラック・ウォーター (2点) バカンスで川釣りツアーに出かけた姉、妹、姉の夫とボート運転手。水上で停止中、何かがボートにぶつ かり4人とも川に投げ出されてしまい‥。 豪州での実話に基づく映画らしい。オープンウォーター系自然界のリアルホラー。夫に妊娠を秘密にして いる伏線がどう生きるかと思ったが‥。ワニが一匹だけという決め付けも×か。今正にワニに咬まれながら ワニと目が合うシーンは良かった。 教訓としては、異変があった時にすぐ捜索や救助が出ない個人営業のボート屋(ツアー)は利用しないよ うにしよう。 ブラック・キャデラック (2点) 真冬の片田舎の酒場で、男子学生3人組がささいなことから客とケンカになり現場から車で逃げ出すが、 黒のキャデラックが執拗に追いかけてきて‥‥。 追いかけてくる者の正体は何者なのか?さっきのケンカの相手なのか?それとも全く別の者なのか‥‥ 真相がわかるまでのカーチェイスはそこそこ面白いが、真相がわかると、「なぁ〜んだ」って脱力してしまう。 学生間の中であった秘密もたいしたことなし。しがないおやじがキャデラックに乗っているのも疑問。Hシー ンもなし(^。^)。『激突』系の映画の中でもレベルが低いです。 ブラッドシンプル/ザ・スリラー (3.5点) 妻の浮気を知った夫が、妻とその愛人の殺害を私立探偵に依頼するが、私立探偵が思わぬ行動に出て ‥‥。 コーエン兄弟作品。登場人物はほぼ4人。ストーリーもシンプルすぎるのだが、登場人物同士の勘違いや 誤解で事態がどんどん悪い方向へ進んでいくという感じのブラックユーモアに富んだ秀作。これから見る人 は拳銃の弾の残り具合をしっかりチェックしながら見よう! プラネット・テラー (5点) 「グラインドハウス」のロドリゲス版。テラーとは恐怖。テキサスの片田舎にある軍事基地で何やら取引の モメ事から謎のガスが飛散してしまい‥。 面白い!ここ3年位で見た映画の中で間違いなくNo.1。主演の美人女優2人がよかったのは当然とし て、主要人物だけでなく端役までキャラが濃くというか見せ場があり、他の映画を見た時に「この映画にあ の役で出ていた俳優だ!」っていつまでも自分の中の基準となる映画になるな。 感染の定義をはっきり示さずハラハラさせたり、アイデア満載の笑いあり、アクションあり、絶妙なタイミン グでの意図的なリール紛失の演出やフェイク予告編も含めて、映画を所詮娯楽と捉えるなら極上の娯楽 作。 フリー・ファイヤー (3点) とある工場で2組のギャングによる銃の密売取引が行われていた。前日に双方の下っ端が相手の素性 を知らずにトラブルを起こしていたことがきっかけに銃撃戦が始まってしまう。さらに金を横取りしようとする 謎の輩も現われ‥。 予告編が面白そうだったので借りてみたわけだが‥。確かに取引中のやり取りはこれからヤバそうなこ とが起きそうな雰囲気が漂い気持ちがノレたが、銃撃戦が始まってからは何か一本調子でノレず。最後に 生き残った1人とオチに意外性や爽快感を感じなかったな。 プレデターズ (3点) 何者かによってジャングルに放り込まれた男女8人。突き進むうち、ここは地球ではないことと自分達は 狩りの獲物にされていることが分かるが‥。 特色は、「ジャングルでの狩り」にテーマを原点回帰させたことと、2タイプのプレデターを登場させたこと か。しかし、旧タイプのプレデターに恩を売って地球に帰ろうっていうのは無理すぎちゃう?そもそも旧タイ プのプレデターが生け捕りにされていたのも腑に落ちないが‥。 オープニングはインパクトあってよろし。ヤクザに見せ場があってよかったが、ヤクザ=剣の達人という 誤ったイメージが広まるなぁ。 フローズン (2.5点) スキーに来た男女3人。最後にもう一滑りしようと係員に無理言ってリフトに乗り込むが、交代した係員の 思い違いから電源を落とされ、空中のリフトに置き去りにされてしまい‥。 実際にありえそうなシチュエーションを思いついて映画にしてくれた点はよかったが、リフト代をケチり係員 の忠告も聞かない自業自得な3人組の設定に加え、交わされる会話もたわいもないものばかりで何か話に 引き込まれず。最後の1人の助かり方にも物足りなさを感じた。 プロメテウス (3点) 世界各地で発掘された古代文明の壁画に共通して「星を指す巨大な生き物を人々が崇めている姿」が 描かれており、その星図どおりの銀河系が実在し、生命体の存在が可能な惑星が確認される。人類の起 源を解き明かす答えを求め、ある巨大企業により選抜された調査団が惑星に到着するが‥。 「エイリアン」の前日譚でありながらも別のテーマを盛り込みオリジナル映画的な仕上がりになっている。 2回続けて観たが、何だかはっきりしないところが数箇所(ホログラフ映像を残していたのは何のため?黒 い液体の効能は?冒頭に宇宙人が飲んだ黒い液体と惑星にあった黒い液体は同じものでいい?人類を 創造した上で破壊しようとした?宇宙人の惑星が別にあるのならここが2000年以上放置されていたのは なぜ?等々)あってモヤモヤ感が残り、主人公の女性博士のルックスがオレ好みじゃないこともあって、話 にいまいちのめり込めず(>_<)。アンドロイド役の男優の演技は印象に残る出来でそこはGood。 ボーン・ダディ (2点) 元検死員が在任中に遭遇した未解決事件の殺人犯をモデルに小説を出したことから、再び同様の事件 が再発してしまい‥‥。 犯人は、被害者を誘拐した後、骨だけ抜き出し警察に送ってくるだけで何の要求もしないという一風変わ った設定の作品であるが、肝心な謎解きは消去法で犯人がわかってしまう。大体、他人を(それも2人も)犯 人に仕立てようとするなど、非常に用意周到な犯人が自宅隣の倉庫を犯行現場にしますか?ちょっとお粗 末。どうせB級映画なら無理に解決させなくてもいいと思うけど‥‥。 ホステル (4点) ヨーロッパ各地を旅しながら歓楽街で欲望を満たしている3人の男性。ふとしたきっかけで出会った男より スロバキアのある街に女抱き放題のすごいホステルがあると情報を貰い早速向かう。情報通りのいいホス テルであったが、翌朝1人の行方がわからなくなり‥。 実際にこういう裏組織というかアングラビジネスがありそうで怖い。旅行に出たまま行方不明になっている 人の中にはこういう殺され方をされている人がいるかも‥。話は中盤から怖くて緊張を強いるし不快感もあ るが、終盤は逃げながらも悪に復讐していく流れになり後味は良かった。 (オレは心配ないが)海外でエロスポットに行ってはいけないことと、チェーンソーを持って走ってはいけな いことは教訓として覚えておこう。 ホステル2 (3点) 今度は女子大生3人があのホステルへ誘い込まれてしまう。前作との違いは、組織と加害者側の視点を 取り入れたことと、主人公の逃げ切り方か。 前作の主人公の後日談やホステルの受付係の男やガキ集団の再登場などうれしい演出もあったが、怖 さとエロさはかなり低下している。前作を見て面白いと感じた人だけレンタル半額セールの時にでも借りれ ばっていうテンション低めな続編であった。 ポセイドン (3点) 名作『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイク。豪華客船が巨大津波にさらわれ転覆。上下逆さまになった 船内で、有志数名は船外に出ようと船底を目指すが‥。 意図的な作りなのか上映時間の関係なのか、人間ドラマの深みがなく妙にあっさりした進行となっている。 そもそもオリジナルが非常に完成度の高い映画だっただけに超えるのは無理だったな。 見所は最新CGによる転覆シーンとチェック中女優のエミー・ロッサム(の胸元(^o^))か。教訓はたまには 水泳して日頃から体を鍛えておくことか。 |