WEEKLY日記で書いている『今週の映画』を五十音順にまとめました。
<採点>
5点:大絶賛、お気に入り映画
4点:人に薦められるレベル、劇場で見ても損なし
3点:レンタルが妥当
2点:3点と1点の間、見てもいいけど見なくてもいい
1点:お金と時間を返して!
か 行 30本 |
ガーゴイル (4点) 新婚旅行でパリを訪れた夫婦。妻には秘密だが、夫の方はSEXの最中相手を殺してしまうという奇病を 患っていて、二人はまだ関係を結んでいない。パリに来たのは、この奇病の治療のカギを握る医師を探す 目的があるのだが、医師の妻も同じ奇病を患っていて‥。 セリフや登場人物の背景、過去の人間関係の説明などを極力少なくした作りになっており、おそらく何回 見ても物語の全容がわからない作りに意図的にしてある感じで、想像を膨らませて自分なりに解釈するし かない。それもまた映画の楽しみかもしれないが、忙しい僕にはちょっと消化不良だった。何年かして暇な 時にまた見返してみたいと思う。 カウボーイ&エイリアン (3点) 荒野で目覚めた1人の男。記憶を失っており、腹部には深手の傷、左腕には謎の機械の腕輪がはめら れている。近くの街まで辿り着くが、その夜謎の飛行物体が街を襲い、人をさらっていき‥。 西部劇の世界にエイリアン襲来というアイデアは面白く、中盤まではいい感じで進んでいたが、このエイリ アンとは別の星から来たというヒロインが話にうまく絡み合っていると思えず、劇中に語られるエイリアンが 地球にきた目的もスケール小さすぎ、なおかつ弱すぎで、満足度尻すぼみ。 カオス (3.5点) 数人の強盗が銀行を襲撃し占拠する。要求は停職中のある刑事を交渉役にすること。その刑事は強行 突入を試みるが、その瞬間銀行内部から爆発が起き、その混乱に紛れて犯人達は逃亡してしまう。しかし 銀行からは何も盗まれてなく、犯人達の目的は何だったのか? 銀行から盗み出したものとその手口は見るべきものがあったが、主犯が最後にわかる大ドンデン返しに ちと無理を感じて爽快感いまいち。高飛びするまでの数時間ばれなければいいということならこれでも許す が、現実では一生指名手配ですな。 監禁ハイウェイ (2点) 深夜のハイウェイを走行中のカップル。追い越していったトラックの荷台の扉が一瞬開き、女性が監禁さ れているのがチラッと見える。その後いろいろあって彼女も誘拐されてしまい‥。 犯人の仲間に意外性があったのと、ラストの仕留め方はよかったが、犯人の動機や仲間との関係など全 く明かされず。まぁそれはいいとして、今まさに二股かけていたことが判明し、自分の方を切った彼女を助け に行くか否か?その時自分ならどうする‥。 監獄島 (2点) 世界各地の刑務所から10人の死刑因をある孤島へ放り込み殺し合いをさせる。30時間以内に勝者1名 になった場合は無罪になり解放されるが、時間を過ぎると足首に取り付けられた爆弾が爆発してしまう。殺 し合いの模様はネットで有料番組として生配信されており、もの凄いアクセスを記録していくが‥。 ネタ的にはほぼ「バトル・ロワイアル」のパクリだ。それを知らなければ初見の時だけそこそこ楽しめるか な。ラストでこれを使って親玉を仕留めたいというのはわかるが、あまりにも編集が雑すぎですぜ! 完全犯罪クラブ (3点) 男子高校生2人組が綿密に計画して実行した殺人事件を美人刑事が追いつめていく‥‥。 刑事コロンボのような、犯人のささいなミスから完全犯罪が崩れていくってような話を期待したけど、何か 強引にこの男子高校生2人が犯人だって決めつけられていき不満。どうやって完全犯罪を崩していくか、映 画を見る側が推理を楽しむといったことができなかった。 どうせなら殺人計画を練るシーンを厚めにしたり、いっそのこと連続殺人にした方が面白かったと思うけ ど。美人刑事役のサンドラ・ブロックは久々見たけどちょっと老けたなぁ。 記憶の棘 (3点) 夫を亡くして10年、再婚を決意した美しき未亡人の前に10歳の少年が現れ自分は亡夫の生まれ変わり であり再婚しないでと主張する。亡夫と自分しか知りえない秘密も語り出し、本当に生まれ変わりなのか‥。 一応の真相は示されるものの、これだけでは説明のつかない箇所もあり真相の解釈は観た人に委ねると いう感じだ。オレは好意的に「生まれ変わりであり手紙をきっかけに断片的に記憶を思い出した部分と、別 人である10歳の自分の感情が入り混じった」と解釈したがどうか? 第三者が悪意をもって仕組んでいたり、手紙を発見した少年の単なるいたずらってオチにならなくて良か ったが、オチがはっきりわからないもやもや感と、それ以上に「自分は悪くない」なんて言ってヨリを戻しちゃ う未亡人に不快感が残った。主演がN.キッドマンじゃなきゃ怒ってるところ。 キャビン (3点) 山奥の別荘に遊びに行った若者男女5人。地下室で見つけた日記に驚愕の内容が書いてあり‥。一方、 この若者達を監視、行動をコントロールする謎の組織が‥。 人類の滅亡を阻止しているこんな組織あるわけないだろ!っていうトンデモ映画だが、終盤のエレベータ ー乗り場からの展開は一見の価値あり。名前も知らないし敢えて調べる気もないが、監視員の2人のおじ さんの演技も上手い。 キャビン・フィーバー (2.5点) 大学生5人組が森のキャビンでキャンプを楽しんでいる最中、血まみれの男が助けを求めてくる。何だが 伝染病にかかっているようで、その場は何とか追い払うが、翌日仲間の1人が感染してしまったことがわか り‥。 ブランコの少年や馴れ馴れしい保安官補佐など細部にこだわりがあるのは伺えるが、全体の話としては 平凡な感じだ。感染が拡大していくのをどう収拾つけるのかと思ったら、更に拡大して終わりかい!このジ ャンルの映画における新たな発想や驚きはなかったなぁ。 キャプティビティ 特別編 (2点) キャプティビティとは監禁とかとらわれの身とかの意味。一服盛られて何者かに誘拐された美人モデル。 目覚めると密室に監禁されており、いわれのない拷問を執拗に受ける。やがて隣の部屋にも同じように監 禁された青年がいることが分かり、2人で協力して脱出を図ろうとするが‥。 (ソウ+ホステル)÷10のような映画だ。要するに仕掛けの割に内容が薄い。主犯は誰か?のオチはそ いつの登場と同時にピンとくるほどバレバレで、わざとバレるように見せておいて驚愕のオチを用意してい るのかと思ったが想定の範囲内で終わった。隣にいたのが子供あるいは同年代の女という設定にして別 の話にした方が面白い気がする。 キラー・インフェルノ (2点) ハネムーンの最中に車がパンクし、助け求めにとある一軒家を訪ねるが、そこの家主は今まさに殺人を 犯した男で、拉致されてしまう。しかし、新婚カップルの方も実は連続殺人犯で‥。 インフェルノとは地獄.。映画の売り文句は「殺人犯VS.連続殺人鬼の地獄絵図!」。2組のイニシアチブ が何度も逆転してからの衝撃の結末を期待していたのだけど、淡々と静かに流れ特筆すべき攻防はなし。 合間合間に入る元保安官のインタビューは全く要らなくね? キルミー・レイター (3点) 人生に悲観し、銀行の屋上で飛び降り自殺をしようとしていたときに、銀行内では強盗が入り、追い詰め られた犯人が屋上まで逃げてくる。犯人に後で殺してやるから人質になってくれと頼まれ2人で逃避行をす ることになるが‥‥。 「死にたい、殺して」と言い続ける主人公に「殺す」という脅しがきかないので、犯人より人質の方がイニシ アチブを握る感じ。いっしょに逃げるうちに犯人と人質が愛し合うという話はよくあるけど、犯人の方が人質 に惚れていくという珍しいパターンでなかなか面白い。 グッド・ドクター (3点) 看護婦に軽く見られるなどお疲れ気味の新人内科研修医。唯一の癒しはいい患者のカワイコちゃんだっ たが、すぐ快方し退院してしまう。薬をすり替え再入院させ、点滴や検査に細工して入院を長引かせようと するが、思いのほか容態が悪化して死んでしまい‥。 悪事がバレそうで追いつめられるありさまがちと温いが、1回限り見る分にはそこそこ面白い。自宅で毒 物を調合するシーンとか良かったな。人命に関わるミスなどしても日常的に仕事が忙しくて、なかったことに してしまう医者は多いだろうな。 クライム&ダイヤモンド (5点) シャバに隠したダイヤを掘り起こそうと刑務所から脱獄するが、脱走中なりすました人物がマフィアに狙わ れていて、マフィアが雇った殺し屋に人違いなのだけど捕まってしまう。殺しのためのギャラが振り込まれる まで、お前の知ってる面白い物語を話してみろと言われ‥‥。 いい映画だ。何がいいかというとセンスがいい。地味だけど自分の中のヒット作だ。自分が映画を作るな らこんな映画作りたいなぁ〜って感じがする。邦題のネーミングもGood。 クライモリ (2.5点) 山道で衝突事故を起こし立ち往生してしまう6人の若者。2人はその場に残り、4人は公衆電話を目指し 歩き出す。その内一軒家を見つけるのだが、家内を物色してみると‥。 怪物の設定(近親婚の弊害で遺伝子異変による筋肉の異常発達)に新しさ?があったものの話の流れは 定番なものであった。途中逃げる若者達が武器になるものを探さないのにイラつく。何故か生け捕りにされ るヒロインがラストで殺されてしまうとかにした方がインパクトが残ったと思うがどうか‥。 クライモリ デッド・エンド (3点) テレビ番組の企画で男女6人によるサバイバルゲームの撮影のためスタッフ含め10人余りがあの森に 入ってしまい‥。 一目見てこの人が最後まで生き残るんだろうなぁと思った人が序盤に殺されてしまう!(作り手は当然狙 っていたと思うが)殺される順番と生き残った人に意外性があった。また、逃げっぱなしやられっぱなしだけ の展開にしないで、味方の一人がランボーばりな反撃に出て怪物も逆に狙われているという視点を取り入 れ前作と違いをつけた所もよろし。 クリムゾン・リバー (1.5点) ジャン・レノの刑事物。見終わった後に釈然としない疑問が幾つか残る。10歳の少女はどうやって生き延 びてきたのか、復讐するにしてもまず当時の直接の関係者を狙うべきではないのか、雪崩を起こそうとした 場所がなぜわかったのか‥‥。ご都合主義でストーリーが進み、一件落着で終わる。これでいいのか!ハ ズレ映画。 クローバーフィールド (2.5点) 夜のNY。突如謎の巨大生物が飛来し街を破壊、人々は逃げ惑う‥。ほぼ全編を大パニックの渦中にい る人物が持つビデオカメラ(主観映像)で構成した映画ということで話題になったが、この類の手法の映画を 他に知っているオレとしてはそのことで特段驚きはなし。 それよりも興味は、地球規模の危機な話をどう収拾つけるのかこの一点であったが、大風呂敷広げるだ け広げてこの終わり方は(ミストを見た後だっただけに特に)ガッカリ。よくよく振り返ると、そもそもビデオカ メラを撮り続けながら逃げる理由づけも弱い。 クローン (4点) 自分では自分は自分だと思うんだけど果たして本当に自分は自分なのか?禅問答ではない。この映画の ストーリーだ。自分が自分であることを証明するために走る戦う。そしてラストに2重のオチが待ち受けてい る。面白い。面白いが誰もが最後に思うだろう‥‥何に反応して爆発したんだ! クワイエット・プレイス (3.5点) 音を立てると正体不明の生物が物凄い勢いで襲ってきて瞬殺されてしまう。人類はほぼ殺されてしまった ようで街は荒廃している。そんな中、山奥の家で音を立てずに暮らし生き延びている1組の家族がいて‥。 誰もがツッコミ入れるであろう「こんな状況で子作りするんか〜い!」ってのは置いといて、オレとしては守 勢一方じゃなく、音をおとりに谷底へ落とす罠を仕掛けるとか、弓矢で攻撃してみるとかの描写も見たかっ たな。 ラストに敵の弱点がわかるのはいいが、結局銃で倒せるってのはどうなの?そうなると大元の設定という か物語の世界観が破綻しちゃうんじゃない‥。 ケイブマン (2点) 率直に言ってわけがわからん!一応、話を要約すると、世捨て人になり洞くつで暮らしている元天才ピア ニストが、家(洞くつ)の前の木に置かれた死体の殺人事件に首を突っ込んでいくって感じか。それにしても 話が突飛すぎてついていけないし、結局主人公が抱える幻想の根本的な問題が何も解決していないんじゃ ない。こういう話の整合がよくできていない(よくわからない)映画は疲れます。 ゲット・アウト (4点) 白人美女を彼女にした黒人若者写真家。彼女の実家に挨拶に行くが、そこで使用人として雇われていた 黒人男女の言動や佇まいが何かおかしく‥。 ビートたけしの弟子が雑誌のコラムで「殿が面白かった」として紹介していた映画でずっと気になっていて 借りてみた。確かに面白く、笑いながら泣く黒人女性(ベティ・カブリエル)の演技だけでも一見の価値あり。 脳移植の実現性や、移植後の記憶や人格はどうなるかなど結果の作用は置いといて、出演者全員の演 技が上手いのと、こんな秘密結社もありそうだし、老年に差しかかった白人富豪はこんな願望を抱くかもで、 話に信憑性を感じちゃうよ。 しかし美人の方から何か言い寄ってきたらハニートラップを疑わないといけないのかぁ(>_<)。特に付き合 ってまだ浅い時期に相手の実家に行っちゃダメダメ! ゴーストシップ (3点) タイトルで連想できる通り、幽霊船のお話。1人の飛行士が漂流船を発見し海難救助のプロのクルーに 引き揚げを依頼する。その船は何と40年前に1100人を乗せたまま忽然と消えた豪華客船であった。豪 華客船に乗り込み金塊を発見して喜んだクルーだったが‥‥。 冒頭のワイヤーによる殺戮シーンは見ものだ。僕の好きな俳優カブリエル・バーンが船長役で登場してい るが見せ場があまりなく、殺される順番も早過ぎじゃない?ラストはひねったつもりだろうけどいまいちパン チが弱いですね。 コールドプレイ (2点) 穴場スポットの雪山にスノボーに来た若者5人組。1人が転倒・骨折してしまい近くで見つけた廃墟のホテ ルに一時避難するのだが‥。 ノルウェー製ホラー。ほぼセオリー通りの展開で、犯人の正体と最後に生き残る1人も順当であった。人 里離れた雪山&外は吹雪で逃げ場がないという設定と比較的早い段階で犯人をその時点での全員が目撃 できるというのが特色か。 ゴシカ (3点) ハル・ベリー主演。女子刑務所の精神病棟に勤める女医が主人公。ある晩豪雨の中の帰宅中に謎めい た少女と出会いそこで意識を失ってしまう。目覚めると夫殺しの容疑者として精神病棟に入れられており ‥‥。 ん〜〜?少女の目的が、犯行を明らかにすることと犯人達を殺すことだとしたら、なぜああいう伝え方をし たのだろう?怖さに必然性を感じられず、いまいち入り込めなかった。 ちなみにタイトルの「ゴシカ」とは映画を見ている分には何の意味かわからない。調べてみたら中世のゴシ ック様式の建物の意味と、ゴシック・ホラーの意味から来た造語らしい。 コラテラル (4点) トム・クルーズが初の悪役に挑んだことで話題になった映画。コラテラルとは巻き添え。一晩に5人の殺し を請け負った殺し屋がタクシーを使い1箇所ずつ殺しに行くが、1箇所目でいきなりアクシデントが‥。 1箇所毎何らかのアクシデントがある飽きさせない作りになっていて面白い。ただ、ラストはあっけなかっ た。主要人物として描かれていて、はっきり死んだか確認できなかった麻薬課の刑事がもう一絡みしてくる と睨んでいたのだが‥。 殺し屋1 (3点) マンガが原作の本作品。マンガをリアルタイムで読んでいた者としては、あの過激な描写がどう映像化さ れているか楽しみだ。コミックで10巻あるマンガを2時間弱でまとめているので、設定が変わっていたり、 細部に省かれていたりするが、大筋原作通りで出来はまずまず。 最後ヒットマン金子の息子が殺されちゃうのと、じじいが首つっているのは納得いかない人がいるかも。こ の映画18禁の規制がかかっているが、Hな映像もないし厳しすぎないか。 コンスタンティン (3点) この世は天国と地獄と人間界があり、天使と悪魔は人間界に直接立ち入ることができなかったが、その 使い?(ハーフブリード)はその限りではなかった。人間以外の者が見える特殊な力を持った主人公は、悪 魔のハーフブリードが人間界で悪さをした時に地獄へ送り返すことを生業としているが、ある日の悪魔祓い でハーフブリードではなく下っ端の悪魔が人間界に入ってきたと感じ、この世の均衡が崩れ始めていると危 惧する。そんな折、双子の妹を自殺で亡くした刑事が訪ねてきて‥。 コンスタンティンとは主人公の名前。この名前も含めてキリスト教に関連したことが随所に盛り込まれてい るようだが、オレにはわからず。相変わらずキアヌは格好良く、レイチェルは綺麗で、地獄の描写などの映 像美も良く上質な映画なのだが、ハーフブリードと悪魔の違いやハーフブリードが人間界へ入る方法などの 説明が(そもそもハーフブリード自体の説明も)なく、今ひとつ話にのめり込めなかった。アメコミが原作とい うことなので、日本でコミック化した時にじっくり読んでみたい。 コンフィデンス (3点) コンフィデンスとは信頼とか信用の意味。4人の詐欺グループがカモった金は暗黒街の大物の金で1人は 始末されてしまう。焦ったリーダーは大物に手を組んでデカイ詐欺をして山分けしようと提案する。大物は騙 す標的と部下を1人見張りとして仲間に入れることを条件に出す。そこから新たに美人スリ師も仲間に引き 入れ5人で計画を練るが、リーダーを執拗に追っているFBI捜査官が現れたことから計画が狂い始め‥。 それなりに騙されるが何か凡庸な出来だ。冒頭の撃たれたふりの手口をまた使うなって読めてしまったこ とと、D・ホフマンが悪の大物に見えないこと(自ら空港に行くのも何故?)、標的の手下の言動にも違和感 を感じ、爽快感いまいちの詐欺師ものであった。 コンフェッション (3.5点) コンフェッションとは告白。正義感に駆られて依頼人を弁護しなかったため弁護士資格を剥奪された男。 小説家へ転進を図るがうまくいかず釣り船屋で生計を立てる。釣り船の客で出会った老人と意気投合し飲 み交わしていると、老人も小説を書いていると言い、誰にも見せてない未発表の作品を論評してくれと頼ま れる。 読ませてもらった小説の出来の良さに驚愕し、感想を伝えに老人を訪ねると老人は急死していた。誘惑 に負けて盗作し自分の作品として発表してしまう。ベストセラーになり有頂天になるが、小説と全く同じ内容 の未解決の殺人事件がおきており、自分に容疑がかけられてしまい‥‥。 容疑を晴らすには盗作したことを告白するしかなく、老人が殺人犯で犯行をそのまま小説にしたのかと思 い調べてみると、そもそもそんな老人は存在していないことがわかる。弁護士時代の因縁の相手が仕掛け た罠かと思うがそれも違って‥‥。 ヒット作でも大作でもなく、レンタル屋で偶然目にして借りた映画であったが、プロットが面白く、この映画を 見つけた自分の目利きにニンマリしてしまった。 |