WEEKLY日記で書いている『今週の映画』を五十音順にまとめました。

     <採点>  
       5点:
大絶賛、お気に入り映画
       4点:
人に薦められるレベル、劇場で見ても損なし
       3点:
レンタルが妥当
       2点:
3点と1点の間、見てもいいけど見なくてもいい
       1点:
お金と時間を返して!

ま 行 18
マー サイコパスの狂気の地下室 (3点)
  
 酒を買えない高校生の代わりに買ってあげ、さらに自宅の地下室をパーティー会場として提供してくれる黒
  人中年女性。最初のうちはママと慕われるが、徐々にウザい存在になってきて‥。
   ママのウザさキモさが増していくさまと、1人殺してからタガが外れて容赦なくなり最後みんなどうなるかなっ
  ていうワクワク感を持たせたのはよかったが、決着は大味だったな。生き残るのは主人公の美人女子高生
  とママの娘だけでもよかったけど(^o^)。高校生がみんな普通に車運転していてアレって思ったが、アメリカで
  は酒は21歳から運転免許は16歳からだったんだね。

マーダー・ドライブ (2.5点)
   
中古のキャンピングカーで旅行に出かけた3世代家族。道すがら車の故障で困っていた兄妹を乗せてあげ
  旅を続ける。最初の目的地に向かう途中、突然車が暴走したのち動かなくなり荒野のど真ん中にとり残され
  てしまい‥。
   殺され方のバリエーションに工夫が見られたものの特に目新しいものはなかったな。話自体は幽霊船や呪
  われた家とかの設定をキャンピングカーに置き換えただけちゃう?逃げ出した犬と子どもが描いた絵が重要
  な伏線になると思ったがハズレ。最後の1人になった時、車内で火事を起こすのを試してみてもよかったんじ
  ゃない?

マイノリティ・リポート (3点)
   3人の予知能力者によって未来の殺人事件を予知し、未然に犯罪を防ぐという近未来。全く見知らぬ男を
  殺すことを予知された刑事が事件の真相に挑むが‥‥。
   ん〜いまいち。「クローン」や「LAコンフィデンシャル」などの過去のメジャーな映画にあったシーンとダブル
  ところがあり、話の内容、構成に新鮮さを感じなかった。近未来を想定した映像もちょっとこってりしすぎて
  僕には美味しくなかった。

マインドハンター (3.5点)

  
 7人のFBI心理分析官訓練生と見学に来たという1人の刑事が、孤島で架空の殺人鬼の分析演習を行う
  こととなるが、演習のはずが一人また一人と殺されていき‥。
   特定の人物の弱点を狙って罠が仕掛けてあるという発想が面白く、また、主役と思われたC・スレーターが
  真っ先に姿を消すなど大胆な作品で、8人が3人になるところまではいい出来であったが、3人になってから
  は大味になってしまったなぁ。この時35歳のキャスリン・モリスは美人だぁ。過去の出演作をチェックいれよ
  う(^o^)丿。

マシニスト (3.5点)
   
マシニストとは機械工のこと。原因不明の不眠症で1年間眠れない男。職場で新入りの仕草に気をとられ、
  同僚を事故に巻き込み大怪我させてしまう。上司達にはそんな新入りなんか存在していないと言われる。一
  方、自宅の冷蔵庫に妙な張り紙がされるようになる。誰かが自分を陥れようとしているのか‥。
   近年よくある現実と妄想が入り乱れながら真実の核心に近づいていくという映画で、話自体は多少驚きは
  あるものの、昔夏休みの昼番組だった「あなたの知らない世界」であったような話だ。
   見所は1年間眠れない男という設定にリアリティを持たせたC・ベールそのもの。この役のために約30キロ
  減量したというからすごい!

マチェーテ (3.5点)
  
 元すご腕捜査官ではあるが訳あって今は日雇い労働で生きる不法移民のメキシコ人。ある男から大金で
  議員の暗殺を依頼されるが、実際は罠で‥。
   伝説のフェイク予告編をまさかの映画化。ダニー・トレホ66歳にして初主演作。しかもデニーロとセガール
  を脇にして、美女とのラブシーンまであるというある意味奇跡の1本。マチェーテとは鉈のことだったのね。
   話自体は、そもそも予告編自体が起承転結した流れで9割がた内容がわかる完成度だったので、色々膨
  らませてあるが無理矢理感は否めず。プラネット・テラーにちょい役で出ていた医師や男性看護師、双子を
  またちょい役で出してたのにはニヤリ(^_^)。予告編でいい味出してたスキンヘッドの秘書が別の役者になっ
  ていたのは少し残念。監督のお遊びかエンドクレジットであと2作続くような案内があったがいかに?

マチェーテ・キルズ (4点)
   
大統領からミサイルでワシントンを狙っているというメキシコの革命家の殺害を依頼されるマチェーテ。しか
  し、革命家の心臓が止まるとミサイルが発射されてしまう仕組みになっており、それを解除できる開発者の
  元に革命家を連れて向かうが、懸賞金目当ての殺し屋などが襲いかかってきて‥。
   冒頭、スターウォーズをパロったようなフェイク(だよな?)新作案内がありニヤっとしていると、何と本編が
  それに繋がる作りで、してやられた感でニンマリしてしまった。話のスケールとアクシション(というか人の殺
  され方)、出演陣は前作より上を行ったな。その他、レディー・ガガの映画初出演作だったことと、多重人格
  者を演じた俳優(デミアン・ビチル)の演技が上手かったことを覚えておこう。

マッチスティック・メン (3点)
   
ニコラス・ケイジ主演。潔癖症&屋外広場恐怖症の詐欺師とその相棒が大きなヤマを踏もうと企むが、14
  年ぶりに初対面した娘が現れたことからペースが乱されていき‥‥。
   騙された!それは認める。しかし後味が悪過ぎる!何と言うか好きな彼女に浮気されたことがわかった時
  の気分のような‥‥。繰り返しは見たくないなぁ。

マンタ (1.5点)
   
雑誌の紹介で面白そうだったので、期待してレンタルしてみたがいまいち。深海パニック物なんだけど、ク
  オリティの高いCGの映画が多い現在、この映像では引き込まれませんな。怪物が陳腐でユーモラスでさえ
  ある。一瞬、話のどこかにすごいお笑いが待ち受けているコメディー物?と勘違いする人がいるかも(~_~メ)。
  何かビデオのパッケージの内容と違いすぎるし、しかもラストが「結局なんだったの?」ってな感じで唖然呆
  然。

ミスティック・リバー (4点)
   
11歳の少年時代、車に乗ってしまったことにより一生消えないトラウマを抱えてしまった1人の少年と、車
  に乗らなかったことにより難を逃れた2人の少年。25年後、娘を殺された父親、容疑者、刑事の立場で再
  び運命が交わることに‥‥。
   いい役者(特にショーン・ペン)による上質の演技のいい映画だと思う。多くの人が、勘違いで旧友を殺し
  てしまうことや、またそれを正当化してしまうことによる後味の悪さを指摘しているが、オレとしては、それよ
  りも事件の重要な部分になる警察への通報をなぜしたのか?その必然性をしっかり説明してほしかった。

ミスト (3点)

   
嵐の翌日、街全体が霧で覆われる。霧の中には得体の知れない異次元の生物がいるらしく、スーパーマ
  ーケットに居合わせた人達は協力し合おうとするが‥。
   閉鎖空間でのパニック時における心理描写や人間ドラマを重視するなら4点以上でもいいと思うが、原因
  の説明や事態の収拾のつけ方などが気になる人には物足りない部分があるのでは?このラストでも衝撃
  はあったが、オレとしてはまだ話の途中というか、全容究明・全面解決するオチがひらめかなかったので局
  地的な問題をクローズアップして終わりにした感じがした。

ミニミニ大作戦 (4点)

   映画の宣伝文句をそのまま引用すると『総製作費130億 綿密なストーリーと大胆なカーアクションが織り
  成すアクション超大作!攻めろ!奪え!逃げ切れ!』
   正にその通りで、この手の映画で久々に満足できる痛快作品。それはやっぱり、シンプルなストーリーに
  大がかりな仕掛けとメンバーのキャラの魅力がいい具合にマッチしているからであろう。

ミラーズ (3点)
   同僚を誤って射殺したトラウマを持つ停職中の警官。放火で全焼したデパートの夜警の仕事にありつく。
  燃え残っていた巨大な鏡に引き寄せられるように手を触れてしまい、それ以降自分の周囲で奇怪な出来事
  が続出し‥。
   作り手は正に狙っていると思うが、近年よくある(オレが引っ掛かるだけ?)オチの解釈がよくわからずモ
  ヤモヤ感が残る映画だ。まぁそれはいいとしてオレが納得いかないのは、デパート内の鏡に止まらず家や
  車の鏡、更には水面やドアノブなど映るもの全てになっちゃう点と、直接鏡に触ってない人にも現象が起き
  ること。デパートの鏡とそれに触ってしまった人に絞って話を進めた方がよかった気がする。

メガ・ピラニア (1.5点)
   
舞台はベネズエラ・オリノコ川。食糧自給率を上げるため遺伝子操作実験で生まれたピラニアが逃げ出し
  野生で繁殖してしまう。36時間ごとに2倍に成長し、両性に変異して自己繁殖可能、眠ることはなく、妊娠
  時間は6時間という‥。
   最初の30分位まではそこそこいい感じで進むのだけど、ピラニアが巨大化しだしてからはラストの収拾の
  つけ方を含め口あんぐり。
   1つ教訓として非常時には川に背を向けて立ってはいけないことを覚えておこう。その他特記として80年
  代後半アメリカのアイドル歌手だったティファニーがすっかり太ったおばさんになって研究者役で出ていたこ
  とか。激変ぶりがホラーだよ。

メガロドン (3点)
   
巨大ザメが襲うモンスターパニック映画。B級を予想していたが結構CGやセットなど本格的だ。水深150
  0mの海底で石油採掘をしていたクルーが、古代に絶滅していたと思われていた巨大ザメ(メガロドン)に遭
  遇し襲われる‥‥。
   海底を掘っていたら空洞があり、その中に神秘的なクラゲや古代の魚が生息していたという設定なのだ
  が、そのことと、巨大ザメの登場にあんまり繋がりがなかったのが惜しまれる。普通のサメがただ登場した
  のと変わらない印象を受けた。

メッセージ (3.5点)
   
突如世界各地12箇所に巨大な宇宙船が出現する。異星人達は地球を攻撃するわけでもなく、人間を宇
  宙船内部に招き入れ面会をしてくれる。はたして地球に来た目的は何なのか?
   映画通ほどしたり顔で考察を披露したり傑作とか言いそうな映画だ。オレとしては、異星人の言語の解読
  (最後は見ただけで理解していたがさすがに無理があるんちゃう?)や時制がないという概念(現在において
  未来が確知できるのはいいとして、未来で起きた出来事が現在に作用するのはどうなの?)に対するモヤ
  モヤ感と、それ以上にあれほど高文明な異星人ならもっとマシな言語や意思の伝達方法があるだろってい
  う前提条件に対する疑問が生じハマれなかった。
   劇中に出てきた「非ゼロ和ゲーム」と「サピア=ウォーフの仮説」を知ったのは収穫か。

メメント (5点)

   いろんな人が新感覚の映画と称賛していたが、正にその通り。今週の映画始まって以来最初の
5点差し
  上げる。とにかく斬新でよく練られた映画だ。表現するのが難しいが、何回も何回も時間が過去に戻りなが
  ら話が進むというか‥‥。
   妻がレイプされて殺され、助けに入った主人公も頭部を殴られ、記憶を10分間位しか保てない障害を負
  ってしまう。が、犯人に復讐する為、必死に捜査をする。記憶が保てない為、写真を撮ったり、メモをしたり、
  入れ墨をしたりして必死に記憶を覚えようとするが、それさえもあやふやになり‥‥。話を完全に理解する
  には1回見ただけでは無理の気がする。見てるこっちも記憶をあやふやにさせられる感覚というか。(ちな
  みに僕は3回見た。)オチはヒッチコック調と言えなくもないのでヒッチコック好きには是非!
モーテル (3点)
   何やら訳ありで離婚一歩手前の夫婦。深夜車の故障で仕方なく人里離れたモーテルに泊まることに。ふ
  と部屋に置いてあったビデオを見てみると、正にこの部屋で行われた殺人の映像が‥。
   シンプルに85分という時間にまとめてあって、攻防もそれなりに見応えがあったが、もう一捻りほしかった
  のが正直なところ。カメラに監視されているのを逆手に取って騙すとか、トンネル内に罠を仕掛けるとか‥。
  現実問題としてそんな余裕はないかもしれないが、悪どい犯人一味に今までの被害者と同じ恐怖を味合わ
  せる違った展開も考えられたかな。