WEEKLY日記で書いている『今週の映画』を五十音順にまとめました。
<採点>
5点:大絶賛、お気に入り映画
4点:人に薦められるレベル、劇場で見ても損なし
3点:レンタルが妥当
2点:3点と1点の間、見てもいいけど見なくてもいい
1点:お金と時間を返して!
な 行 8本 |
南極日誌 (3点) 南極の到達不能点をめざして歩き進んでいる6人の韓国探検隊。途中約80年前にイギリスの探検隊が 埋めたと思われる日誌を発見する。それを境に日誌が暗示しているような不吉な出来事が起こりはじめ‥。 特異な空間・状況で人が狂気に陥っていくという映画だが、隊長が狂ったことと肝心の日誌が繋がってい ないように見えるし、見方によっては隊長は隊長として当然の行動をとっているように見えるし、どうなぜ狂 ったのかは見る側の解釈に任せるって感じだ。チェック中女優のカン・ヘジョンは出演作に数えるのが恥ず かしいほどのチョイ役でした。 ニューオリンズ・トライアル (5点) 銃乱射事件の被害者の未亡人が、銃器メーカーを訴える法廷物。メーカー側は、陪審コンサルタントを雇 い無罪になるよういろいろ裏工作しようとする。そんな折、謎の女より原告側と被告側両方に『評決を売る』 との手紙が渡され‥。 これまで僕が見た陪審制の裁判物は、法廷内での弁護士の論戦や裁判の進行に応じた12人の陪審員 の心理の揺れ動きを描いた物が中心であったが、この映画は現代の大型訴訟における法廷外での攻防な どの裏側を見せてくれ、その上でオチがあって後味の良い結末も用意している上質な映画だ。 主役4人のキャスティングと演技は見事というほかない。レイチェル・ワイズはこれまであまり注目していな かったが一気にお気に入り女優に追加(^o^)丿。 ノーウェイ・アップ (2点) 深夜、会社があるビルの地下5階の駐車場から帰ろうとすると車がいたずらされていてエンジンがかから なく非常口も故意に塞がれている。車道のスロープを歩いて上がっていくしかないが、1台の大型車が執拗 に襲いかかってきて‥。 『激突』の地下駐車場版といった趣のB級映画。犯人がわかるまでの攻防はそこそこ面白かったが、犯人 とラストに意外性が全くなかった。ガソリンタンクに穴を開けたように見えたので爆発させて犯人を仕留める か、犯人は爆発で死んだとみせて再登場するかだと思ったのだけど‥。 ノーカントリー (4点) 偶然発見した麻薬取引絡みの200万ドルを持ち逃げした男、男を追う謎の殺し屋、2人を追う老保安官。 追跡&逃亡劇の結果、誰が生き残り、大金の行方は‥。 アカデミー作品賞・コーエン兄弟作品。登場と同時に圧倒的な存在感を示す殺し屋シガーと「プラネット・テ ラー」での医師役で好きな俳優(J・ブローリン)になった持ち逃げ男との攻防から目が離せなく終盤まで緊迫 感を保った良い出来の犯罪映画なのだが、原作に沿った流れなのか、伝えたい主テーマが違うからなのか、 最後の銃撃戦が省かれているのは非常に残念。熱い追跡が十八番のトミー・リー・ジョーンズに時代を嘆く 保安官をやらせたことが主テーマをより引き立たせていたな。 ノー・グッド・シングス (3.5点) 家出少女の捜査中、ふとしたきっかけで立ち寄った民家が銀行強盗を企む一味のアジトで、自分達の捜 査にきたと勘違いされ監禁されてしまう。糖尿病の持病があり、薬がきれて死にそうになるが、見張り役の 美女が助けてくれて‥。 見所は一にも二にもミラ・ジョヴォヴィッチの魔性の女っぷり。4人の男を惑わして結局3人は死ぬことに。 自分が残りの1人だったら美女の誘惑に勝てるかどうか‥。劇中話題に出るヨーヨー・マとは天才チェロリ ストでした。 ノー・ワン・リヴズ (2.5点) 強盗団のギャングが襲った男は実は凄腕の殺し屋で‥というありがちな設定のお話。一応、特色は殺し 屋が2人の人質を連れて移動中だったという点か。あわよくば続編を意識したのか人質の選別や扱い方の 違いなど(殺し屋の名前さえ)明かされなく少し消化不良。 見所は殺し屋の「時に最悪から最善が生まれる」「彼女が全財産だ」「シリアルキラー?俺は1人ずつ殺す ようなセコイ連中とは違う」などシャレたセリフが多かったことかな。 ノイズ (3点) ジョニー・デップ主演の宇宙物。宇宙物といっても宇宙のシーンは2分もないが(~_~メ)。宇宙から帰ってき た夫が以前となにかが違う。その真相を知った妻は‥‥。それにしても地球にやってきた宇宙人の目的っ て‥‥?スケールが小さ過ぎないか?目の動きで微妙な違いを醸しだすジョニーの演技は必見。 ノックアラウンド・ガイズ (2.5点) マフィアの大物のジュニアが、組織に認められたくて親友3人と現金輸送の仕事を引き受けるが親友の1 人がいきなり大失敗して‥。 何だろうこのぬるさは?現金を2日以内に取り戻さないと殺されるのに、その緊迫感、切実さが全く伝わっ てこなかった。結構いい俳優陣を使っているのにもったいない映画だ。V・ディーゼルの役回りも中途半端。 予告編を見た時に銃撃戦に見ごたえがありそうだなと思った場面は、物語上特に重要じゃない銃の練習風 景だったのには騙されたよ。 |