WEEKLY日記で書いている『今週の映画』を五十音順にまとめました。

     <採点>  
       5点:
大絶賛、お気に入り映画
       4点:
人に薦められるレベル、劇場で見ても損なし
       3点:
レンタルが妥当
       2点:
3点と1点の間、見てもいいけど見なくてもいい
       1点:
お金と時間を返して!

ら・わ行 15
ライアー (4点)
   
娼婦殺しの容疑者と2人の刑事が取調室で嘘発見機を介在にして攻防する。その容疑者が巧みな話術
  と財力を使って刑事達を翻弄していく。容疑者役のティム・ロスが好演。一気に観れる好きなジャンルの映
  画だが、オチが凝り過ぎているような気がするがどうか。
   正直に言うと、1度目にオチが一部わからなかった。(救急隊の男が、女マフィアの手下の老人だったとこ
  ろ)その手前の真犯人がわかった時点で止めといた方がすっきりしたとも思うが、オチに気付かなかった者
  の負け惜しみだろうか。

ライアー・ハウス (3点)
   
どうやら夫が銀行強盗をして10万ドルを隠し持ってるらしく、妻は親友を呼び寄せ2人で金を横取り山分
  けしようと企む。2人で夫に金の隠し場所を問い詰めている最中、弾みで銃が暴発して夫が死んでしまう。
  そんな折、保安官が訪ねてきて‥。
   話のスケールの割に豪華な役者を使って悪ノリ全開でわざとジャンクに勢いで一気に撮り上げたような趣
  があり何か楽しい。飼い犬がキーポイントを握ってると思いながら見ていたがハズレ。女2人のしょうもない
  やり取りが濃厚すぎて最後のオチはあってもなくてもよかったかな。

ライフ (4点)
   
舞台は国際宇宙ステーション。乗組員は各分野の専門家6人。火星の土のサンプルから未知の生命体
  の細胞を発見し活性化することに成功する。カルビンと名付けられたその生命体は、みるみる進化と成長
  を遂げ乗組員を襲い始め‥。
   大好きなジャンルの映画で、テンポよくドキドキの展開の連続で進み、ラストもオレは見事に引っかかり
  「そんなぁ〜うそでしょ〜」の衝撃!てっきりカルビンの細胞とか体の一部がいつの間にか女性の救命艇か
  女性自身の中に紛れ込んでいたというようなオチかなと思ったが大ハズレ。
   ひとつだけ気になったのは、真田広之が犠牲になり乗組員2人になった時点でカルビンはソユーズとの
  連結部分で片側宇宙空間と繋がるところにいたはずなのに、船内にしっかり戻っていたのは何でだろう?
  ちと強引にラストに繋げた気が‥。まぁ全体として十分面白いから深く追求しないにしておこう。地球を滅
  ぼすのは人類の探究心かもしれないなぁ。

ラスト・デイズ・オン・マーズ (2.5点)

   
火星探査任務に従事している8人の調査隊。特段の成果もないまま任務期間の6カ月が終了しようとし
  ていた。しかし1人の隊員が、発掘した鉱物から微小変異体を発見していたことが最終日にわかり、世紀
  の発見と色めき立つが‥。
   面白そうな話で期待して借りたが、内容は概ね「遊星からの物体X」と「エイリアン」のいいとこどりと言って
  も差し支えなく、オリジナリティ不足で期待外れであった。砂嵐など火星の描写は及第点だったので、重力
  差や真空状態など火星特有の状況をもっと生かして作ってほしかったな。

ラディウス (3.5点)
   
ラディウスとは半径のこと。車の事故から目覚めたら記憶を失っていた男。助けを求め町に向かうが住民
  はみんな死んでいて事態がつかめない。バイオテロ?ウイルスによる空気感染?次第に生物が自分と半
  径15m位の距離に入ると死んでしまうことが分かる。そんな折、同じく事故に遭い記憶喪失中で、自分に
  近づいても死なない女性が現われる。2人が近くにいる間は周りも死なないことも分かり、2人で謎を解き
  明かそうとするが‥。
   2人が記憶を取り戻した時にとんでもないことが分かるのは面白かったが、最後の最後の収拾のつけ方
  が安易すぎるか。最近目にしなくなったが、この部分だけ、色んな人が考えた「もう1つのエンディング」を見
  てみたいなぁ。

ランド・オブ・ザ・デッド (3点)
   
ゾンビが蔓延した世界で、人々は川に囲まれた三角州のような所に要塞都市を形成しゾンビから逃れて
  いた。そこでは一部の富豪が街を支配しているのだが、富豪に裏切られた傭兵が反旗を翻す。一方ゾンビ
  は川を渡り街に入り込み‥。
   ゾンビ映画の巨匠が、ゾンビが知恵をつけ武器を使ったり、ゾンビ同士で仲間意識が芽生えるなどの思
  想を新たに取り入れて臨んだ作品であるが、人間同士の争いに比重が置かれているせいかゾンビ映画と
  して自分が期待する怖さがなく物足りなかった。花火でソンビの気を逸らす発想は良かったな。

リバース (4点)
   
車の故障から通りかかった夫婦にヒッチハイクさせてもらう。道中、夫が妻の浮気を知ったことから殺人
  鬼に豹変し、自分も殺されそうになる。逃げ込んだ先がタイムスリップ研究所で偶然にも20分前にタイムス
  リップしてしまう。殺人を防ぎ未来を変えようとするが、事態はますます悪化していき‥‥。
   面白い。タイムスリップ物の映画は数多くあるけど、20分位前に何度も何度も戻るというのは新しい発想
  だな。これだと見ている方もこれから起きる事態はわかっているので、どう対応するか物語に入り込め楽し
  める。B級映画だけにタイムスリップの装置はいかにもうさん臭いのだけど、物語の中心は20分前に戻っ
  ていかにして殺人を防ぐかという所なので気にならない。

隣人は静かに笑う (3点)

   
正義が悪に負ける。だけど事情を知らない第三者には、正義が悪に映り、悪の存在は見えない。そんな
  映画だ。隣人の息子を助けたことから親しく付き合いだした隣家が、実は爆破テロリストで事件に巻き込ま
  れていく‥‥というか、主人公自ら敢えて危険の中に入っていって自業自得とちゃう?それにしても後味悪
  いラストだ。

レッド・ドラゴン (4点)
   レクター博士3部作の第3弾にして第1章。話はレクター博士が捕まるところからクラリスの登場を暗示す
  るところまで。
   話の大筋はシャバで起きている猟奇事件のヒントを得るためにレクターを捕まえた元刑事が博士と面会
  を重ねるという『羊たちの沈黙』とほぼ同様の内容であるし、博士が脱走しないことや絶対殺されない人(チ
  ルトン医師とか)もわかりきっているが、それでもそこそこ面白いのは博士の魅力に尽きる。A・ホプキンス
  が演技じゃなくてレクターなんじゃないかと思えてくる。名優だ。

レッドプラネット (3点)

   環境破壊が進み地球に危機が訪れる。人類は火星に移り住むことを考えるが、火星には酸素がない。
  そこで植物をまず火星に送り酸素を作ろうとした。ところが未知の昆虫までも作られてしまった‥‥。
   発想はグー。映像もまぁグー。しかしラストがありきたり。
レフト−恐怖物件− (3.5点)
   人里離れた丘の上にある貸別荘に休暇を過ごしにきた夫妻娘の3人家族。夫は前妻を浴槽での溺死で
  亡くしたという過去があり‥。
   ケヴィン・ベーコン主演のホラー映画というところに惹かれて借りてみた。もう少し家主やこの家(丘)にま
  つわる話の説明があってもよかったと思うが、主テーマはそこじゃないので仕方ないか。不条理な怪奇現
  象を拡げっぱなしで終わらず、ラストに告白してそれなりの結論に至ったのはよかったな。子役(エイヴリ
  ー・エセックス)が超絶かわいかったのは覚えておく。
ロードキラー (3点)
   スピルバーグの「激突」をアレンジしたようなB級ホラー。激突と違う所は、夜が舞台ということと、犯人か
  ら無線または電話を通して接触があること。自分が被害者(または犯人)ならこうやって逃げる(あるいは
  追い詰める)という観点で見ると面白いかも。
   DVD版には4つのラストシーンが納められているとのことだが、それほどの映画か?
ロスト・バケーション (4点)
   亡き母が自分を妊娠中に訪れていたという秘境のビーチにやってきた金髪美女。サーフィン中にサメに
  襲われ、何とか沖合のちっぽけな岩場に避難するが、満潮で海面が上昇してきて‥。
   ワンシチュエーションながら主人公の美貌と緻密な構成で全く飽きさせない作りは見事。オレ的にはサメ
  の口にフックが刺さっているのがわかった時点で落雷かブイに流れる電流で感電するオチかと思ったがハ
  ズレ。サメがクラゲの群れを嫌がるのと、勢い余って海底に激突することもあるのかは専門家の見解を聞
  いてみたいな。
ロフト. (4点)
   マンションの最上階にあるロフトを秘密の情事部屋として共同使用している5人の中年男。ある日、ベット
  に手錠で繋がれた血まみれの女性の死体があり、壁には謎のメッセージが‥。
   「ペルギー国民の10人に1人が見た大ヒット・サスペンス!」とのこと。物語は進むのに核心に近づいて
  いるようでなかなか近づかないで、みんなが怪しくて最後までもっていき、確かに上手いし面白いが‥。
   最後に分かる一番肝心の真犯人の動機がちと弱くない?てっきり真犯人の妻が勘違いの嫉妬で暴走し、
  それを庇うため真犯人が建築家に罪をなすりつけようとしたんじゃないかとピンときたがハズレ。シンプル
  に裏切られた4人が1人を陥れる流れでまとめてもよかったと思うけどなぁ。
私が愛したギャングスター (3.5点)
   名優ケビン・スペイシーのギャング物といったら見ないわけにはいかない。素直におもしろかった。コピー
  にもあったけど、ルバン3世を思わせる映画ですな。