WEEKLY日記で書いている『今週の映画』を五十音順にまとめました。

     <採点>  
       5点:
大絶賛、お気に入り映画
       4点:
人に薦められるレベル、劇場で見ても損なし
       3点:
レンタルが妥当
       2点:
3点と1点の間、見てもいいけど見なくてもいい
       1点:
お金と時間を返して!

さ 行 48
最強ゾンビ・ハンター (2点)
   
謎のドラッグの流行により人類の大半が食人ゾンビと化し荒廃した世界。ゾンビを殺しまくりながら当ての
  ないドライブを続ける1人の男。やがて6人の生き残りと出会うが‥。
   小さいことを気にしちゃいけないB級ゾンビ映画で、必然的に見所は生き残っている7人がどういう順番で
  どんな形で死んでいくかと、最後に生き残るのは誰かになるのだけど‥。多少の意外性はあったものの書
  き残して覚えておく必要まではないな。美人さんの名前(クレア・ニーダープルーム)だけちょこっと覚えてお
  こうか。

サイン (3点)
   「シックス・センス」「アンブレイカブル」の監督作品なので、大部分の人が今度はどう驚かしてくれるか期
  待して見たはずだ。ミステリーサークルと宇宙人ネタを扱い壮大なスケールのSFなのかと思いきや‥‥。
  衝撃的な何かがありそうな雰囲気はあり、その雰囲気をひっぱってひっぱってひっぱって、あれぇ〜?これ
  で終わり!この映画を劇場で定価で見た人に同情します。
   1つだけ特筆すべきは、子役(娘の方)の演技だ。いずれ大物になるかもな。ハリウッドには末恐ろしい子
  役がゴロゴロいるな。

ザ・ウォード 監禁病棟 (3点)
   放火の現行犯で捕まるも情緒不安定で精神病院の監禁病棟に収監された少女。そこで4人の少女と出
  会う。次第に不可解な現象が起き始め、もう1人誰かいるのか‥。
   直感的に病院内の全員が死んでる中で話が進んでいるのでは‥と思ったがハズレ。そっち(多重人格も
  の)だったかぁと膝を打ったが、多重人格者の1つの人格が他の人格によって殺されて亡霊として出てくる
  のはいいとして、生き返って(殺されたことはなかったことになって?)オリジナル本体の主人格に戻るのは
  あり?これは専門家の見解を聞いてみたいところ。

ザ・ウォッチャー (2点)
 
  キアヌ・リーヴスが殺人鬼を演じる。が、なんか物足りないんだよ。Hシーンもないし(^o^)。ドロドロした話
  であるはずなのに、妙にさわやかで、結局何が言いたかったんだ!ラストにもうひと捻りあるかと思ったが
  あっけなかった。

サウンド・オブ・サイレンス (3点)
   
精神科医の娘が誘拐され、犯人より「お前が受け持ってる患者が覚えているはずの6ケタの数字を聞き
  出せ」と要求され‥‥。
   冒頭の銀行襲撃のシーンからラストまで映画のつくりとしては面白く、一気に見れたが冷静に振り返って
  みると、いろいろ設定に無理がありすぎの気が‥‥。映画の最中にその無理を感じさせない点は作り手の
  才能かもしれないが‥‥。精神病患者を演じた女優(ブリタニー・マーフィ)の演技は良かった。名前を覚え
  ておこう。

ザ・キャビン 監禁デスゲーム (3.5点)
   
7年前に事故死した友達の母親が開いた展覧展に招待され、7年ぶりに再会した4人の野郎ども。翌日、
  目を覚ますと雪に囲まれた山小屋に監禁されており、明日までに死の真相を白状しないと4人とも死ぬとい
  う。4人の内の誰かが殺したのか‥。
   監禁を仕掛けた者の動機付けも無理なく、事故死とされていた事の真相を最後の最後まで上手く引っ張
  り、その上でラストに味なサプライズありでそこそこ良い出来。
   観てる側として犯人あての重要なポイントと思われた事件前日から当日の各人のペンダントの行方が疎
  かな描写になっていた点は×か。注視損だよ。

ザ・コア (3点)
   
多分本当の話だと思うけど、映画内での説明では、地球の核(コア)には内核と外核があり、外核は回転
  して電磁場を発生させているそうだ。何らかの原因により外核の回転が停止し、地球を覆う電磁場が乱れ、
  このままだと太陽から降りそそぐ放射線で1年で人類が滅亡の危機に‥。
   所々見所がある映像があり、そこそこ面白いのだけど、世間一般的に、核(コア)や電磁場に対する認識
  が浸透してない中で、物語にリアリティをもてないのがネックで、どうにも嘘臭さい。地球の核付近で核爆発
  を起こし、外核を再回転させると言われてもなぁ〜。そんなことしたら地球が真っ二つに割れちゃうんじゃな
  いの。アクシデントで1人ずつ死んでいくという笑っちゃうほどコテコテの展開もどうにかして!

サバイバル・オブ・ザ・デッド (2点)
   
今度はどういう切り口でくるか毎度楽しみなロメロの新作。今度は前作ちょこっと出てきた州兵を主人公
  としたアナザーストーリー(スピンオフ?)ときたか!が、ニンマリするのはそれのみで、話の中心である島
  での2グループの対立が何だか陳腐だ。特にゾンビを飼いならそうとする側の親玉のその動機が弱い。

サバイバル・ゲーム (2点)
   
砂漠に旅行に出かけた男女6人が、大量のダイヤをもった男の死体を発見する。外部との連絡手段が
  ない中で、ダイヤを山分けしようと言う者と警察に届けようと言う者と意見が対立する。意見が対立したまま
  旅行を続けるうち、1人また1人と不可解な死を遂げ‥‥。
   ありきたりな話でオチも普通だった。伏線かなって思った場面が全く関係なかったりして‥‥。あまりに全
  てが普通すぎて特に印象に残りません。Hシーンもないし(^。^)もう2度と見る事もないでしょう。

サバイバル・ドライブ (2.5点)
  
 結婚式を挙げるため彼の元へ車を走らせる主人公。マリッジブルーからか気まぐれで遠回りとなる山道
  を選択してしまう。突然エンストし立ち往生していると親切そうな男性が現われ故障を直してくれる。男性を
  途中まで乗せてあげることにするが‥。
   窮屈な体勢で身動きできなくなるヒロインとその経過を確認にくる異常者という設定が斬新だったか。生
  き延びるための手段や大雨からの脱出、ラストのリベンジと適尺でまとめられていて楽しめたが、暗すぎて
  細部が分かりづらい所があったのが少し残念。 

サハラ (3点)
   
宝探しの沈没船引き揚げ屋の主人公とその仲間が1枚の金貨を手がかりに、南北戦争時に行方不明に
  なった装甲艦を探しにアフリカ・マリへ。一方、マリが発生源と思われる謎の疫病、砂漠に建つ産廃処理施
  設、軍隊と地元民族の対立の話も絡み‥。
   全く知らなかったが、世界的なベストセラー冒険小説で「ダーク・ピット」シリーズってのがあるらしい。ペネ
  ロペ目当てで借りた映画であったが、アクションシーンや主人公と相棒や上司との掛け合いがそこそこ良く
  満足。ただいくら映画とはいえ普通なら5〜6回は死んでまっせ!

サブウェイ123激突 (3点)
   
午後のNY。運行中の地下鉄がハイジャックされる。犯人グループは運行指令室の職員を交渉役に指名
  し、1時間以内に1000万ドルを届けるよう要求。1分遅れるごとに1人乗客を殺すと言うが‥。
   3度目の映画化らしいが前2作は未見。名優2人のやりとりはそれなりに見応えがあったし、いろいろ事
  柄を散りばめて飽きさせない展開も良かったが、それだけに捻りのないラストが残念。トラボルタが演じる
  からにはもっと大物の悪党としてのラストを用意して欲しかった。しかしこの規模の事件で相場に変動を与
  えるものなのだろうか?

斬撃 (1.5点)
   
謎のウイルスが蔓延し、感染者は生き血を求めるゾンビと化してしまう。ゾンビを殺しながら生存者の救
  出活動をしているハンター達がいたが、軍は街全体を空爆する準備をしていて‥。
   ネタ切れ気味のゾンビ映画の新しい切り口として、沈黙シリーズのS・セガールとゾンビの組み合わせを
  思いついて最初に撮ったもん勝ちだぜぇ〜って試みは良しだが、如何せん内容がぬるすぎる!肝心のセ
  ガールの殺陣にキレがなく、出口がなぜか1つしかない病院の設定も謎。久々に100円レンタルでも怒る
  クオリティー。

サンシャイン2057 (3.5点)
   
近未来、太陽の輝きが弱まり地球は凍りつき人類は滅亡の危機に瀕していた。太陽を活性化させる為、
  8人のクルーが太陽に接近し核爆弾を投下するという任務を負い太陽に向かっていた。そんな折、7年前
  に同じ任務を負って太陽に向かったまま消息不明になっていた宇宙船からの救難信号を受信し‥。
   途中まではいい感じの宇宙物であったが、終盤はB級ホラーとして締め括られてしまい好き嫌いが分か
  れるだろう。このオチは地球を滅ぼすのは狂気を持った人間というメッセージなのかもな。
   劇中に時代の設定がなかったように見えたが2057ってどこからきたのだろう?キャプテン役の真田広
  之は落ち着きある演技といい散り方で一定の存在感を示したが、あまりの退場の早さに日本公開用の話
  題作りとして起用したと勘ぐりたくなる。

シークレット・ミッション (2点)
   
妻子をマフィアに殺された警官が、変装を駆使してそのマフィアの組織に潜入し、ボスまで辿り着こうとす
  るが‥‥。
   典型的な深夜にやるB級映画。他の潜入捜査物と違う所は、複数の組織に潜入する所と、任務というより
  私怨で捜査する所か。意味のない変装が何回もあったり、マフィアのボスが自ら殺しにきたりするなど、お
  粗末感いっぱい!大した映画ではないので見なくてもよろし。

ジェイソンX (2.5点)
   
13金シリーズ10作目。400年以上冷凍保存庫に閉じ込められていたジェイソンが、2455年宇宙船内
  で復活し、例によって例の如く殺戮を繰りひろげる。ストーリーは宇宙船内だけに大筋「エイリアン」のパク
  リ。それにドラゴンボールとジョジョの大冒険とロボコップを程よくブレンドした感じ。ジェイソンがあまりにし
  つこくて、しまいには「もういいって」っと言われてしまう (^_^)。バーチャルの中でジェイソンを幻惑させて時
  間稼ぎするという発想は面白かった。
   しかしこれだけの設定でやってしまうと続編は大変だな。今度はタイムトラベル物か、はたまたジェイソン
  の子孫物か。ん?ちょっと待てよ。400年以上も冷凍保存庫の電気代誰か払っていたのか!

シェイド (3.5点)
   シェイドとは、ギャンブラー本人にしかわからない印のついた「切り札」のことらしい。詐欺師のリーダー、
  一応リーダーの女でカモを誘惑する美女、カードを自在に操る天才イカサマ師の3人が組んで伝説のギャ
  ンブラーに大勝負を挑むが、以前にカモったマフィアから追われていて‥。
   裏で誰と誰が繋がっていて、最後に笑うのは誰か?オレは大勝負の場にマフィアのボスがいた時点でピ
  ンときて、このボスと美女が繋がっていて、美女は昔伝説のギャンブラーにやられた者の娘とかと先読みし
  たが‥。ラストに二転三転した展開があり、本当のラストに組んでいた者と目的がわかる。これはこれであ
  りでなかなか面白かったがこのオチを読み切った人いるかなぁ?ポーカー勝負でのトリックは古典的なすり
  替えが中心だったのには少し期待外れ。

ジェリー (1点)
   ドライブ途中立ち寄った荒野で、歩き進むうち迷子になってしまった2人の男。3日3晩彷徨って1人だけ
  が生還するのだが‥。
   ん〜〜人によっては大絶賛するかもしれないが、僕にはダメだった。ドライブやハイキングの目的、2人の
  男の関係性などの説明が全くないどころかオチもひねりもなし。とにかく全てがダメ出しの1本!ヘンテコな
  映画を「ジェリる」って言うようになるかもな。

死刑台のエレベーター (4点)
   
’57年作品。社長婦人と結ばれるため、社長を自殺に見せかけ殺害する。完全犯罪は成功したかと思え
  たが、忘れ物をしてしまい取りに戻るために乗ったエレベーターの電源が落ち閉じ込められてしまう。一方、
  その間に車を盗まれ盗んだカップルが別の殺人を犯してしまい‥‥。
   古い映画とバカにできない面白さがある。身に覚えのない別の殺人の容疑を晴らすには、自分が犯した
  殺人がバレてしまう。こんな間の悪い偶然があるのか‥さぁどうするどうなる‥‥。
   ただ1つ難癖を言わせてもらうと、社長の死体が発見されるまでに忘れ物(ロープ)を回収できるのか?と
  いうのが重要な部分だと思っていたが、いつの間にかロープがビルの外に置かれており(風で飛ばされた
  のか?)、エレベーターから脱出できた主人公も忘れ物について気にかけていない。この部分は何らかの
  説明が欲しかった。
   社長婦人役の女優(ジャンヌ・モロー)は美人だぁ。昔のこういう作品に出会うとその人の他の作品も調べ
  てみたくなる。また、ガルウイングのベンツなどが登場しておりクラシックカーファンにもお薦めしたい1本。

シャークアタック (2.5点)
   
アフリカにいる後輩より、サメが人を襲撃する事件が多発しているという連絡を受け、現地へ向かう主人
  公の科学者。現地に着いてみると、その後輩もサメに襲われ死亡していた。その事故に不審な点を抱き調
  査を始めるが、事故の背景には組織的な陰謀が画策されていて‥‥。
   ドンパチありカーチェイスありで、パニック物というよりヒーローアクション物といったくくりかな。ラストで一
  番の悪玉がサメに食われて万事解決みたいな‥‥。サメはリアルでそこは満足。

シャーク・ナイト (4点)
   
湖畔の別荘にバカンスに来た大学生グループ。水上スキーに興じていると1人がサメに襲われ片腕を食
  い千切られてしまう。なぜ湖にサメが‥。
   頻繁に予告編を目にしていて面白そうと思っていた作品。設定や展開が非常にシンプルで分かりやすく、
  尺もちょうどよい。主役の金髪美女(サラ・パクストン)が可愛く、なぜか水着から着替えないサービスも
  (^o^)丿。
   全体を通じてそれなりに良い出来で、多少のご都合主義(立場逆転の鍵となるライターをどうして持って
  た?大型サメを飼い馴らしてた?など)を指摘するのは野暮だあね。

シャーク・ハンター (2.5点)
   幼い頃サメに襲われ両親を亡くし、潜水艦の設計者兼科学者になった成年が主人公。爆破した潜水艦
  の調査の為自らも潜水艦に乗り込む。爆破した潜水艦に残されたサメの歯から原因は巨大ザメの激突に
  よるものとわかる。歯の大きさから古代に絶滅したと思われていたメガロドンではないかと推測され、歴史
  的な発見としてメガロドンの捕獲を試みようとするが‥‥
   これまで見たサメ映画と決定的に違う所が1つある。サメ退治の前に、他の原因で大多数のクルーが死
  んじゃうことだ。これはある意味衝撃的だ。逆に言うとサメにやられるのが観たい人(そんな人いるか?)に
  は物足りない映画だ。

シャッター (3点)
   カメラマンの夫の仕事を兼ね日本へハネムーンにきた新婚カップル。夜の山道を走行中、女性をひいて
  しまう。ショックから覚め現場を確認するも、その女性の姿は見当たらない。それ以降不可解な現象が起こ
  り始め‥。
   色々怖がらせる場面が登場するが、特に目新しいものはなかった。一応特記は、事の真相は夫の過去
  に原因があるのを2段階で明らかにする流れと、ポラロイドを連写して幽霊の位置を確認しようとする手口
  か。
   その他、撮影当時29歳の奥菜恵が23歳位に見えるかまととぶりはいいとして、日本人がヘンテコに描
  かれている部分があったのは残念。死体放置のお母さんは罪に問われないのか?

十二人の怒れる男 (5点)
   
’57年作品。ヘンリー・フォンダ主演。陪審制がテーマのモノクロ映画。父親殺しで逮捕された黒人少年
  の事件をお互い名前も素性も知らない12人の陪審員が判決を下すことになるが‥‥。
   内容は何となく知っていたが、初めて見た。すげぇ〜。12人の男が小さな部屋で、有罪か無罪か意見を
  ぶつけ合うだけという話だが、とにかくすげぇ〜んだ。物語の最初から最後まで1度のカットも入れずに撮っ
  たような迫力がある。よく練られた脚本と演技の巧い役者がいれば、CGなどの特殊技術や派手なトリック
  がなくてもいい映画ができるという見本のような映画だ。
   そして時代とか流行とかに左右されず、いついかなる時においても称賛される本物の名作だと思う。

重要参考人 (2点)
   パッケージにダマされた。シックスセンスを超える衝撃の結末とか書いてあったけど、土曜ワイド劇場も超
  えてないよ。気の合う仲間でパーティーをするが、その夜1人の女性が自殺する。はたして自殺なのか。仲
  間の1人1人同性愛、セックスレス、浮気、レイプなど問題が明らかになるが、1番大きな問題を抱えていた
  のは‥‥

処刑人 (4点)
   理屈抜きで楽しめる映画。銃撃戦で主人公達は死なないってお約束はあるけど(^o^)。ラストで主人公達
  がいいこと言う。『貧乏も飢えも許す。怠慢も堕落も許す。だが不正は許さん‥‥』不正はしないで生きてい
  きたいですね。

処刑人U (3.5点)
   
舞台は前作から8年後(制作は10年後)、アイルランドでひっそり暮らしていたあの兄弟とその父のもと
  に、旧知の神父が兄弟の手口を模倣して殺されるという知らせが入り、罠を承知でボストンに向かうが‥。
   同窓会的な映画で、よくぞここまでみんな集結したなぁと軽く感動。新たに加わった女刑事とメキシコ人の
  仲間のキャラもよく、謎解きで犯行を再現する作品のテイストもよかったが、父の過去話がいかにもとって
  つけたような感じ(そのせいで話も少し複雑)で鑑賞後の爽快さは前作より落ちる。

ショコラ (4.5点)
   
昔々フランスの小さな村での物語。規律を重んじる村に北風とともにやってきた母娘がチョコレート店を開
  店する。なかなか村に受け入れてもらえないが、チョコを通じて村民の心を少しずつ豊にしていく。いい映画
  だ。見終わった後に小さな勇気がわく映画だな。繰り返しすぐ見たいという感じではなくて、3年に1度くらい
  見返してみたいという映画だ。
   僕的にはラストで若い神父が自分の言葉で説法する場面が良かった。映画の宣伝上主演扱いにされる
  ジョニー・デップは、登場時間といい演技といい今回は甘さ控えめのビター風味だ。

シリーズ7/ザ・バトルロワイアル (2点)
   
人気テレビ番組の企画で、くじによって選ばれた市民6人が最後の1人になるまで殺し合わなければなら
  なく、その様子がライブでテレビ中継される。
   日本のバトルロワイアルをパクッたかは定かではないが、アイディアは面白い。しかし、いかんせん低予
  算のB級映画で、映画の出来としては2点がいいところ。アイディアはいいので、いずれこの映画のリメイク
  が作られるかもしれないな。

スウィンドル 強奪計画 (3点)
   
女ボスに、配下の男3人が銀行強盗を企む。男の内1人は潜入捜査官で、女ボスはそれを承知の上で銀
  行強盗を実行に移す。女ボスが先に客を装って乗り込み、その後男3人が武装して銀行を襲うのだが、銀
  行に入るなり「警察に連絡しろ」と要求する。
   警察を呼んだ上で、煙に巻いて華麗に脱出するストーリーなのかと思いきや、女ボスは違うシナリオを用
  意していて‥‥。
   単純にそこそこ楽しめる映画なのだが、潜入捜査の意味は何処にあったのだろうか?替えって被害が大
  きくなってますけど(~_~メ)。

スコーピオン (4点)
   
5人組の悪党がカジノから現金を強奪する。ケビン・コスナーが悪党のリーダー演じる。男気あふれるリー
  ダーかと思いきや仲間を殺して金を独り占めしようと企む。ところが殺したつもりの仲間が生きていて‥‥。
   この映画、米国では酷評されたらしいが、銃撃戦は見応えがあったし金を握る者が二転三転する展開も
  単純に面白かった。また、所々茶目っ気ある演出があり、作る側も楽しんでるなきっと。僕はなぜか日本で
  これをリメイクする場合、コスナー役に志村けんをあてたいと思い浮かんだ。

スコア (3点)
   
デニーロが金庫破りのプロを演じる。その設定だけで面白そうだが、なんか平凡な出来。ストーリー、展
  開、ラストともにさしたる驚きはなく、どこかで見たような映画をつなぎ合わせたような感じ。金庫を破るシー
  ンと逃げるシーンはやや見所あるが、レンタル(旧作料金になってから)が妥当ですね。
スターリングラード (5点)
   第二次世界大戦中期の1942年。ドイツはソ連に侵攻し、ソ連のスターリングラードでは激戦が繰り広げ
  られていた。劣勢のソ連軍に一人の敏腕狙撃手が現れ敵将校を次々に撃ち殺していく。ソ連軍は兵士の
  士気を高めるため彼を英雄に仕立てあげていく。一方ドイツ軍はその英雄を仕留めるべく狙撃の達人の少
  佐を送り込んできて‥。
   総製作費8500万ドル、総勢1000名に及ぶスタッフ&キャストの超大作。主要人物4人のキャスティン
  グと演技が見事。戦争映画は好んで見る方でなく、レイチェル目的で借りた映画であったが、凄腕の狙撃手
  同士の息詰まる攻防に引き込まれた。久々に見終わった後に映画の素晴らしさを感じた上質な1本。
ストランデッド (4点)
   火星探査船が原因不明の事故で火星に墜落する。助かった乗組員5人は地球からの救助を待つことに
  するが、救助までに酸素、電力、水、食糧をもたせるには、2人にしないといけないことがわかる。3人は意
  を決してを宇宙船を離れることにするが‥‥
   5人をどうやって2人にするか、ドロドロの争いが展開するのかと思ったら違った。火星の謎がテーマにな
  っていて、実際火星はこうなんじゃないかと一瞬思ってしまう(^o^)。宇宙ファンには見逃せない作品だとお
  薦めします。
ストレンジャー・コール (1.5点)
   人里離れた豪邸にベビーシッターのバイトにきた女子高生。頻繁にイタ電がかかってきて、ついには「お
  前の血を体中に浴びたい」など言われ恐怖に凍りつくが‥。
   冒頭の殺人からいい感じでスタートして、怪しげで何かありそうなまま終盤までいくが‥。何じゃこりゃ!犯
  人何者?動機は?犯人像が全く明かされないまま終わり大不満。てっきり子どもが出てこないことがオチ
  に繋がるかと深読みしていたが徒労であった。唯一の救いは主役の娘が可愛かったこと。
   ’79年「夕暮れにベルが鳴る」(未見)のリメイクで、犯人がどこから電話をかけていたかが話の肝らしい
  が、当時ならいざしらず今どき全く驚けなくリメイクした意義自体がよくわからん。
スネーク・フライト (3点)
   ハワイでマフィアの殺人を目撃した青年をLAで証言させるため、旅客機で護送しようとするが、マフィア側
  は大量の毒蛇を機内に忍び込ませ暗殺または旅客機ごと墜落させようと企み‥。
   旅客機と毒蛇の異色コラボのB級パニック。なぜ暗殺に蛇?って突っ込みは野暮。この組み合わせを閃
  いたところを褒めたい。意外にも話の展開は真っ当で、お約束的なやられ方もあり満足感あり。台湾に旅
  行に行った時に、士林でこの映画の予告編を頻繁に目にしたのも思い出。
スパイダー(コレクター2) (3点)
   誘拐犯から誘拐する。その発想は素敵だ。しかしそこに至るまでの展開に無理がありすぎまっせ!主演
  女優(モニカ・ポッター)が美人なので一応最後まで一気に観れますが、最初の誘拐犯とM・フリーマンとの
  心理戦に徹した方が何倍も良かったと思うけど。ちなみに犯人が途中でわかってしまった「コレクター」より
  はいいかも。
スプライス (3点)
   スプライスとは「結合」という意味らしい。新薬開発のため動物同士のDNAの結合実験を行っている科学
  者夫婦。一応の成果を上げ、次段階として会社の意思に反し、人間と動物のDNAを結合させ新種の生命
  体を作り出す禁断の実験に踏み切ってしまい‥。
   好奇心から実験が止まらなくなるのと、誕生した生命体が急速に成長していき手に負えなくなるのは定番
  の流れで、特記としては妻が夫に内緒で自分の遺伝子を使用していたのと、夫と新生命体の間で子が出来
  るオチと思わせてから、中盤に見せていたもの(個体がメスからオスに変化する)を伏線として、上手くオチ
  をつけたことか。妻とその母親の間で何かがあり、その影響があったかのような感じだったが、詳しく描かれ
  てなく、その点は少しだけ肩透かしだった。
スペル (3.5点)
   銀行の融資担当窓口で働くきれいなお姉さんのもとに、ひとりの老婆がローン返済の延長を頼みにくる。
  3度目の延長であったことと、自分の昇進がかかっていたこともあり断ると、逆恨みされてしまい‥。 
   スペルには字をつづるという意味の他に呪文の意味もあるんだね。ジプシーに呪いをかけられる話という
  と「痩せゆく男」があったが、一番の違いは呪いをかけたジプシーが死んじゃってるんだ。どうするどうする?
   絶望的な状況の中で、今どきのお姉さんの格闘に新鮮味を感じた。オチとその伏線もわかりやすくこれは
  これでよい。老婆の気色悪さとお姉さんの鼻血シーンは映画史に残るかな。
スモーク (3点)
   夜行バスで家に帰ろうとしている2人。突然衝撃が起こり‥。目を覚ますと2人以外は無人の街となってお
  り、電話や無線も外部と繋がらない。さらに街の外側から中心部に向かって謎の黒煙が迫ってきており‥。
   もしかしてもう自分達は死んでる?異次元の世界に迷い込んだ?少し経つと自分達はバス事故で昏睡状
  態にあり、この状況を抜け出せないと死ぬと推量される。たまたま乗り合わせた2人だと思っていたら少年
  少女時代に運命が交わっていたこともわかり‥。この少年少女時代の出来事の見せ方が上手く、粗もあっ
  たが程よい満足感が得られたなかなかの好作。
スリザー (3.5点)
   未知の生命体を含んだ隕石が地球に落下。運悪くそれを発見した男は、謎の物体から飛び出した棘の
  ようなものが命中してしまい体内に寄生されてしまう。次第に体に異変が起きてきて‥。
   スリザーとは「滑るように進む」とかの意味らしい。宿主を殺すと子が全部死ぬという決め付けに納得がい
  かなかったが(子は宿主の栄養分になるため増殖するという解釈?)、この手のB級SFホラーのいいとこ取
  りをしたような感じで面白かった。特に牧場でのイカ男の逃亡場面と妊娠させられた女の姿形は記憶に残
  る出来。ラストのお約束を受けての続編が作られるかもな。
セッション9 (3点) 
   閉鎖された病院の有害物質除去を引き受けた業者の5人の男。1人が多重人格の少女の診療内容を記
  録したテープを発見し、聞き進むうちに‥‥。
   セッションとは診療の意味で、9本のテープが残っていた。9本目に衝撃的な秘密が解き明かされるので
  はと、見る人誰もが思うだろうけど、この結末をどのように解釈したらいいのだろうか?どうにもすっきりしな
  いラストで、消化不良を起こす。何度か意味ありげに出てきた椅子は何か意味があったのだろうか?誰か
  教えて!
ソードフィッシュ (3点)
   
トラボルタ悪役主演。95億ドルをハッカーを使って盗み出すというクライム映画。ハッキングの専門的な
  所とか細部にわからないところもあるが、テンポよく、所々見せ場もありそれなりに面白い。
   が、ラストが???「ユージュアルサスペクツ」が万人を納得させるオチなら、こちらは見た人の解釈に任
  せるというオチ。ヘリの爆発で出てきた死体はいいとして(ワイン倉庫にあった死体は首から上だけのよう
  に見えたが‥‥)、船の爆発は何の意図があって、誰が死んだのか?
   あるいは、客に論争を起させたり、2度見させようという狙いがあるのかもしれないが、失敗じゃない?
ゾディアック (4点)
   1960年代末から70年代にかけて実際に米国に出現したゾディアックと名乗る殺人鬼の犯罪と事件に
  深く関わり人生を翻弄された風刺漫画家、新聞記者、刑事2人を中心に描いたサスペンス。犯人は、犯行
  後に警察に通報してきたり、新聞社へ暗号文の掲載要求や犯行予告、殺害の証拠品などを送りつけてき
  たり、当時社会を揺るがした大事件だったようだ。ダーティーハリーの元ネタだったことやゾディアックという
  腕時計ブランドがあることもトリビア。
   未解決事件であり、オチなどなく、最も怪しい容疑者を示唆するという結末だったが、特典映像で監督が
  語っていたとおり、「取り残された関係者が満足できないままどう生き抜いたか」が主テーマで主演3人の
  演技がすばらしく見応えがあった。
   ただ(実際は捜査されていると思うが)、犯行に使われた車から洗い出す描写がなかったこと、犯人の顔
  を見た唯一の生存者の捜索に全力を挙げていないこと、主人公が遭遇して震え上がった撮影技師はシロ
  だったのかが気になるんですけど‥。
その男は、静かな隣人 (3点)
   年下上司にいびられストレス過多な冴えない中年サラリーマン。同僚を撃ち殺すことや会社のビルを爆破
  することを夢想して耐えていたが、我慢の限界に達し職場で銃に弾を込めていると、別の同僚が目の前で
  自分がやろうとしていたような銃乱射事件を起こす。持っていた銃でその同僚を射殺すると、一転英雄扱い
  され副社長に抜擢されるが‥。
   よくある妄想ものって言っちゃえばそれまでだが、腑に落ちないのは、最後あの状況になったのなら最低
  でも年下上司は道連れにしないとただの犬死にちゃう?C・スレーターの頭髪(メイクなのか?地毛なのか
  ?)には驚いたが演技はさすがに上手い。
ソラリス (4点)
   ’72年ソ連映画で、SF映画の3大金字塔の1つと呼ばれている『惑星ソラリス』のリメイクだそうだが、オ
  リジナルを見ていないので比較はできない。物語は、惑星ソラリスを調査している宇宙船より精神科医の主
  人公にSOSが入る。なぜ精神科医の自分に?救助に向かうと、2人の乗組員が死んでおり、生き残ってい
  た乗組員には「自分にそれが起こるまで説明しても理解できないだろう」と言われ、事態が全く掴めない。と
  りあえず眠りにつくと地球で自殺したはずの妻が現れ‥‥。
   大衆受けする娯楽作でなく、万人にわかるラストが提示されるわけでもない。この映画で何が言いたいの
  かは自分が見つけるしかない。また、見た時によって違った感想を持つかもしれない。そういう所が名作と
  言われている所以なのかも。
   これまで宇宙物の映画で現れる幻覚のようなもの=邪悪なものという固定観念があり、最後の最後まで
  黒人女性の教授が実は悪の黒幕ではないかと疑っていた自分がちと恥ずかしかった。
ソルトン・シー (3点)
   ソルトン・シーとは湖の名前のようだ。湖畔を散策中、道を尋ねに寄った家でドラッグ絡みの強奪事件に
  巻き込まれ目の前で妻を殺されてしまう。助けに出れなかった自分に後悔しながら、麻薬中毒者のタレコミ
  屋になりすまし犯人に復讐しようとするが‥。
   登場人物のキャラが良く楽しめる映画であったが、復讐劇であることが中盤以降にやっとわかる展開が効
  果的とは思えなかった。それよりも順を追った作りにして復讐を遂げられるか主人公と一緒にハラハラする
  ような展開にした方のが良かったと思うがどうか。
ゾンビランド (3.5点)
   もうゾンビが蔓延してしまった世界。生き残るための32のマイルールを作り、安全第一にルールを守り行
  動しているチェリーボーイがとりあえず故郷を目指すが、旅すがらワイルドな中年男、美人姉妹と出会い‥。
   ありそうでなかった(別になくても困らなかった?)ロードムービー風童貞の成長物語とゾンビの組み合わ
  せで、主役は所詮童貞なのでゾンビの原因追求や問題解決といった方向にならず、その場その場でサバ
  イバルしながら、好きになっちゃった美人姉が気になるという展開。コテコテの童貞映画とも少し違い、童貞
  色を抑え目にしたのもいい感じで、後味はさわやか。何か自分もデートで夜の遊園地に行きたくなっちゃっ
  たな。