野戦陣地
キャンプ期間中、トレセンのセンターハウスとピッチの間の通路に、テントの下に机とパイプ椅子を並べて仮設の詰め所ができていた。練習の時間中は、ファンやマスコミが練習を覗いたり、邪魔したりしないように市の職員が周辺の警備をするのだが、その指令基地になっていたんだ。僕たちは「野戦陣地」と呼んでいた。警備担当のWさんと、輸送担当のYさんは、朝早くから夜遅くまで休日もなくつきっきりなので野戦陣地の横の休憩室で仮眠をとっていた。
練習は警備スタッフすら見ることができなかった(2,3日もすると練習内容なんてどうでもよくなっていたのだが)。警備スタッフがピッチ向きに立っていると「外を向いていろ」とチームが言われた。練習の出入りのとき、選手たちが手を振ってくれるのが唯一の慰みになっていた。
有料公開紅白戦!
2月の末、日本代表チームが日本平スタジアムで紅白戦を日本で初めて‘有料’で公開した。たくさんの人に日本代表チームを見せてあげたい。見に来る人が多いと厳重な警備が必要だ。でも、お金がない。ということで、苦肉の策として有料での公開となった。
地元市民に整理券を配るという手もあったけど、日本代表チームは清水だけのものじゃない。ということで、地元のサッカー協会がFAXで受け付けをした。そして、あっという間にパンクした。電話もFAXも鳴りっ放しで、事務所は戦場のような殺気にみなぎった。店頭販売分も即完売。買えなかった人、ごめんなさい。
予定は未定
第2戦会場の横浜への移動はバスの予定だった。しかし、前夜、警備担当リエゾンが「参った。」と頭を抱える。それもそのはず今からスケジュール変更なんて。チケットの手配だけではない。一番大切なチームセキュリティーが問題。静岡駅の混乱etc。でも、リエゾン恐るべし。完璧に対応。静岡県警、清水署の柔軟性にびっくり!