Complete Stereophonic Discography
on Wiener Philharmoniker


- How to use this Discography このディスコグラフィの使い方 -


 このディスコグラフィは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(当事者の要請により以下この表記またはWPhとします。)及びその関連団体による演奏で、発売又は生産されたSP,LP,CD,LD,VHD,DVD,Blue-ray Discによる音源と動画画像を、作曲者・曲目別にできる限り分類したものです。また、が個人的に入手・記録したFM,BS,CS-PCM,CS,インターネット放送の音源・動画画像も追加して同様に分類しております。従って、このホーム・ページは、見て楽しむというよりは、CD,DVD等の購入時に覗いてみるような辞書的な使い方が適当だと思います。このディテスコグラフィについてご質問やご意見のございます方、あるいは記載上の誤りを発見された方や放送音源等に興味をお持ちの方はまでご連絡をお願いします。なお、英国のM.Gray氏から、及び関係の録音年月日と場所について個人的に多くの情報をいただいたことをこの場を借りて感謝します。

1.ディスコグラフィの対象範囲

(1)演奏者 WPh及びその関連団体(WPh又はウィーン国立歌劇場管弦楽団の演奏者による室内楽・器楽のグループを含みます。ただし、原則としてこれらの演奏者の過半数を占めるものに限るため、たとえばアンサンブル・ウィーン・ベルリンは含みません。)

(2)音源 SP,LP(レコード),CD,VHD,LD,DVD,音楽DATのステレオ録音、電気的に合成された(いわゆる「擬似」)ステレオ録音及びモノラル録音。非合法的に作成されたものも含みます。モノラル録音のうち、特に非合法のものは音質が著しく悪いものが多く、しかも信憑性に乏しくものが多いので、誤り等が散見されます。誤りがみつかった時点でコメントをいれておこうと思います。

(3)未発売音源等 Unitel社のHomepageから得られた未発売の画像等の情報も加えました。この音源の詳細とリンクしてあります。

(4)放送音源等 NHK-FM,各種のインターネットラジオ,NHK-BS2(BS102),NHK-BS3(BS103;Hivision),WOWOW(BS191),CS-PCM(the Classic,昔のClassic 7),CS(SkyperfecTV 736)から得られた、が所有する範囲の画像・音源等の情報も加えました。当然ながら上記(3)と重複しているものもあります。またCD等で全くの同一音源等が発売されている場合は省略しました。


2.ディスコグラフィ"composer"の表示方法

(1)作曲者の表示

 作曲者のアルファベット順として配列してあります。個々の表示は下記の方法を基本とします。

Composer's Name(Birth Year-Death Year) 作曲者名、日本語カナ読みCountry

(2)曲目種類の表示

 曲目は、下記の曲目種類毎にならべてあります。

1.Symphonies 交響曲
2.Other Orchstra Works 管弦楽曲
3.Concertos 協奏曲
4.Chamber Works 室内楽曲
5.Operas 歌劇
6.Other Vocal Works 声楽曲

(3)演奏エントリーの背景色の持つ意味

演奏毎の背景色には下記のとおり意味を持たしてあります。

通常に販売されている正規盤
非正規盤のCD,LP,DVDなど
新規発売予定の音源・画像
当初、正規盤として予定されたが、現時点で、なんらかの事情で発売されていない音源・画像
Unitel社のHomepageに掲載されている未発売の画像。即ち上記1(3)のもの。
NHK-FM,インターネットラジオ,NHK-BS2(BS11),NHK-BS102(Digital),NHK-BS103(Hi-vision Digital),WOWOW(BS5),WOWOW(BS191-3,Digital),CS-PCM(Classic 7),CS(SkyperfecTV 736),その他過去外国のFM局で放送された音源などから得られたが所有する範囲の音源・画像。即ち上記1(4)のもの(ただし1(3)などに含まれるものを除く。)
上記ライヴ音源は一応確保されているが、未整理・未確認のもの
日本で放送されたとされる未収集ライヴ音源( Wanted! と付記されている)
音源の種類が確認できないが、とりあえず確保されている音源

(4)演奏エントリーの表示

 演奏者(多くの場合、指揮者)のアルファベット順として配列してあります。個々の表示は下記の方法を基本とします。

Players 演奏者Recording Date 録音年月日Recording Location 録音場所Main Media 主な録音記録媒体Original Media 初発の録音記録媒体

(4)a.Players 演奏者の記号説明
Abbreviations 略号Contents 内容
Name/cName Conducted 指揮者、それ以外に記載のない場合の管弦楽団は当然すべてWPh
OdWSOrchester der Wiener Staatsoper ウィーン国立歌劇場管弦楽団
WOOVienna Opera Orchetra ウィーン歌劇場管弦楽団(maybe used for studio recording by Decca Record only.)
WMEWiener Mozart Ensemble ウィーン・モーツァルト合奏団
WHMKWiener Hofmusikkapelle ウィーン宮廷音楽教会管弦楽団(ホフムジクカペレ)
BEBoskovsky Ensemble ボスコフスキー合奏団
BEWPhウィーン・フィルハーモニー管楽アンサンブル
WBSWiener Bläsersolisten ウィーン管楽合奏団(ゾリステン)
WBEWiener Bläserensemble ウィーン木管アンサンブル
Flury,D./Fl|Turetshek,G./Ob|Ottensammer,E./Cl|Turnovsky,S./Fg|Altmann,V./Hr
WBOktWiener Bläseroktett ウィーン管楽八重奏団
VW協会ウィーン管楽合奏協会
WPhKEWiener Philharmonisches Kammerensemble ウィーン・フィルハーモニー室内合奏団
WKEWiener Kammerensemble ウィーン室内合奏団(アンサンブル)
WKMEWiener Kammermusik Ensemble ウィーン室内アンサンブル(和名は上記と同じであるが全く別)
Fietz,A./Vn|Weis,H./Va|Dolezal,F./Vc|Posch,A./Cb
WREウィーン・リング・アンサンブル
WSSWiener Streichersolisten ウィーン弦楽合奏団(ゾリステン)
WOktWiener Oktett ウィーン八重奏団
WPTrウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団
WPQrWiener Philharmonisches Streichquartett ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団
WPQnVienna Philharmonia Quintet ウィーン・フィルハーモニア弦楽五重奏団
Poduschka,W./Vn1|Staar,A./Vn2|Staar,J./Va1|Weis,H./Va2|Helzer,W./Vc
WPQn(New)das Wiener Philharmonia Quintett ウィーン・フィルハーモニア弦楽五重奏団
Wächter,P./Vn1|Sagaischek,P./Va1|Landerer,E./Va2|Nagy,R./Vc
WSQrWiener Streichquatett ウィーン弦楽四重奏団
WSQnウィーン弦楽五重奏団
WKHQrWiener Konzerthaus Quartett ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団
WVWiener Virtuosen ウィーン・ヴィルトォーゼン(ウィーン・フィルの名手たち)
WBEウィーン・ビーダーマイヤー・アンサンブル
WKWiener Klassiker ウィーンのクラシック奏者(仮訳)
EWアンサンブル・ウィーン
MVQrWiener Musikverein Quartett(ウィーン)楽友協会弦楽四重奏団
Barylli Qrバリリ弦楽四重奏団
Seifert Qrザイフェルト弦楽四重奏団
Weller QrWeller Quartett ウェラー弦楽四重奏団
EKEnsemble Kontrapunkte アンサンブル・コントラプンクテ
Hell,J./Vn1|Krumböck,H./Vn2|Pecha,P./Va|Bartolomey,F./Vc.|Federsel,G./Fl.|Lienbacher,K./Ob.|Hajek,H./Cl.|Müller,H./Fg.|Stransky,L.M./Hr.|Küblbock,R./Tr.|Windbacher,G./Perc.|Keuschnig,R./Pf.& Harmonium|Torbova,K./Harmonium
BG of WPhBläsergruppe(Wind Group) of Wiener Philharmoniker ウィーン・フィルハーモニー・木管グループ

この表に載せたもの以外にも、楽器や歌手の略称は一般的に使用されているものに準じて同様に表記しています("/Vn":ヴァイオリン,"/Sop":ソプラノ,など)。また,より編成の小さい曲は,その団体の選抜メンバーで演奏されている場合があります(弦楽三重奏曲を弦楽四重奏団が演奏する場合等の場合)。歌劇全曲盤の歌手や,合唱団の表記については,表記を割愛しました。


(4)b.Recording Location 録音場所

 演奏場所及び(又は)演奏場所の所在都市を記載しています。完全表記していないものは下記の略号によります。

Abbreviations 略号Contents 内容
MVGroßer Musikvereinssaal,Vienna ウィーン楽友協会・大ホール
BRSBrahmssaal,Musikvereinssaal,Vienna ウィーン楽友協会・ブラームスホール
CHCarnegie Hall,New York カーネギー・ホール,ニュー・ヨーク
KHGroßer Konzerthaussaal,Vienna ウィーン・コンツェルトハウス・大ホール
MZSMozartsaal,Konzerthaussaal,Vienna ウィーン・コンツェルトハウス・中ホール(モーツァルト・ザール)
SSSofiensaal,Vienna ソフィエンザール,ウィーン
CZCazino,Zögernitz,Vienna カジノ・ツェーガーニッツ,ウィーン
BGStudio Baumgarten(Baumgarten Hall),Vienna スタジオ・バウムガルテン,ウィーン
WSWiener Staatsoper ウィーン国立歌劇場
KozA1-Kinderopernzelt auf der Dachterrasse der Wiener Staatsoper ウィーン国立歌劇場屋上子供歌劇テント
GFSH
[FSH]
Großes Festspielhaus,Salzburg ザルツブルグ祝祭大劇場
[〜1959 Festspielhaus,Salzburg ザルツブルグ祝祭劇場]
HfM
[KFSH]
Haus für Mozart モーツァルト・ハウス,ザルツブルグ
[〜2005 Kleines Festspielhaus,Salzburg ザルツブルグ祝祭小劇場]
FRSFelsenreitschule,Salzburg フェルゼンライトシューレ,ザルツブルグ
MZTMozarteum,Salzburg モーツァルテウム大ホール,ザルツブルグ
SHSuntory Hall,Tokyo サントリー・ホール,東京
RAHRoyal Albert Hall,London ロイヤル・アルバート・ホール,ロンドン
RFHRoyal Festival Hall,London ロイヤル・フェスティヴァル・ホール,ロンドン
TdCÉThéâtre des Champs-Élysées,Paris シャンゼリゼ劇場,パリ
KKLKurtur- und Kongresshalle,Lucerne KKL,ルツェルン
SpSbSchloßpark Schönbrunn,Vienna シェーンブルン宮殿広場(屋外),ウィーン
(4)c.Media 録音媒体

 録音媒体の表記は下記によります。

Media メディアの種類::Media Information 音質又は画質に関する情報::Media Number 規格番号

 なお、LPのみ発売されている音源やFM放送等をCD-Rやwave fileとして保存した場合は、下記の記号によります。


(4)c-1.Media メディアの種類
分  類
記   号
意       味
音源媒体
SP
SP(78rpm)音源
LP
LP音源
記号なし
CD音源["live"群にはCD又はCD-Rで表示]
SACD
SACD音源
CD-R_LP
LP音源を自らCD-R化して保存
CD-R_SP
SP音源を自らCD-R化して保存
wav
該当の音源をwave file(44,100Hz,16bit)として保存
画像媒体
VHD
VHD画像
LD
LD画像
DVD
DVD画像
BD
Blue Ray Disc画像
DVD-R_VHS
VHS画像から起こしたDVD-R画像
DVD-R_S-VHS
S-VHS画像から起こしたDVD-R画像
DVD-R_D-VHS
D-VHS画像から起こしたDVD-R画像
BR-R
放送音源等を収録したBD-R画像

(4)c-2. Media Information 音質又は画質に関する情報
分  類
記   号
意       味
音質
digital
デジタル(PCM:44,100Hz or 48,000Hz,16bit)の音質
monaural
モノラルの音質
記号なし
ステレオの音質
ES
擬似ステレオの音質
emphasis
emphasis処理されている音質(CS-PCM音源及び一部のCDに施されている)
demp
該当の音源に処理されていたemphasisをデジタル処理により解除してから
wave file(44,100Hz,16bit)にした音質
画質
記号なし
カラー画像(特記ない限り画像表示方式は"NTSC")
monochro
モノクロ(白黒)画像
PAL
画像表示方式が"PAL"

(4)c-3. Media Number 規格番号

 " ()"内は音源記録媒体の生産国の略号(ただし,ポリグラム系は原則として省略)。レーベル名はポリグラム系については、略号("DG","Dec","Ph"など)としました。なおLPの場合の原盤音源番号については下記を参照してください。

 規格番号(録音媒体に付された番号・記号の業界用語。)は、私が個人的に所有しているものを記載しました。従って、現在発売されているものと必ずしも一致しないものがありますので、購入時は十分に注意してください。また、ポリグラム系については、世界統一番号を記載しました。また、CD製品化されたLPの場合は、「初発の録音記録媒体」の欄に、originalLPと表記し、さらに原盤音源番号を記述しました。なお、オリジナルLPのジャケット・内容をこちらで公開していますので、ご覧ください。


LPの場合の原盤音源番号

(1)音源番号とは,LP片面毎に定められた整理番号です。LPには通常両面(A,B面)に音溝があるので,1枚のLPには2つの音源番号があります。音源番号の付け方はレーベルによりそれぞれ異なりますが,代表的なものについて下記に述べます。

Decca ステレオLPの場合"ZALn"(nは数字,以下同様),擬似ステレオ録音の場合"EALn"となります。1枚のLPは通常連続した"n"で両面が構成されます。

EMI ステレオLPの場合"2YEAn"又は"2YVHn",擬似ステレオ録音の場合"2ZVHn"となります。一般的には"EA"はロンドン収録,"VH"はウィーン収録と言われていますが,少なくともこのディスコグラフィに記述されたものに関してはいずれもウィーン収録と推定されます。Decca同様,1枚のLPは通常連続した"n"で両面が構成されます。

DG 基本的にはLP番号(r)と同じで,その後に面番号が付きます("rS1,S2"など)。ただし,セット盤や特別盤,廉価盤には,LPの原盤番号とは別に音源番号が存在するものがあります。

(2)ひとつの音源であっても,楽章や小曲毎に通常「バンド」(又は「トラック」とも言う。)が入っていることがあります。そこで,バンドが複数存在する場合は,このディコスグラフィにおいて音源の最初のバンドから"#1,2~"と表示し,オリジナルLP上のどの位置に録音されているかがわかるように工夫してあります。また,オリジナルLP上のカップリングも,この情報により把握することができます。CD化された場合,オリジナルLPと組み合わせが異なる場合が相当あります。