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「オラタン・プラス」

♪・・IF WE GET THE TRANCIENT FACTS
         THEN WE FEEL THE INFO-HIGH・・♪
エンジェランの歌声に全ての人が魅了され洗脳されていく中、防衛サテライトを突破し大気圏に突入して行くDNAサイファー

「ふぅ・・何とかデートの時間には間に合いそうだぜ」

コントロールスティックを掴み、機体を水平に戻すとレーダーを作動させた。

そこにいきなり後方からの攻撃!即座に回避するサイファー!

「RNAサイファー!?」

「ふっ、貴様の方がチリになるはずだったのにな・・」

「なにっ!人の後ろにちょろちょろついてきやがって」

RNAサイファーからのミサイルに対しチャフで防御し、そのままドッグファイトに入っていく2機・・・

操縦技術をフルに使いお互いの背後に付こうと巧みに機体をコントロールした。

「貴様さえ、貴様さえいなければぁ!」

激しい怒りと苛立ちの中、RNAサイファーからのハイマニューバーミサイルがDNAサイファーに向かって行く中、脳裏に昔の真実がよみがえった。 

それは、本当の真実の自分の姿だった・・・

「俺か・・俺なのか・・・? 俺は自分からフェイを・・」

迫るミサイルをチャフでかわしたサイファーは、戦意(間違った悪意)を無くしたRNAと翼を並べながら呟いた。

「マジになんなよ・・」

「俺はお前の事を、紙飛行機とか飛び飛びサイファーとか、バカにしていたんだぞ! それをお前は・・」

「ふっ、それはお互い様だろ・・・、昔の事は忘れようぜ。1人では対戦できないしな?」

「そうだな・・、ふっ」

「ふふふふっ・・はははは!」
   ・・・・・・・・
その頃、サイファー2機の接近を感知したエンジェは、ドラゴンX−9を発進させた。

2機のサイファーはフェイを取り戻すべく、タングラムへと向かって行く。すると前方から氷弾が2機に向かって来た。瞬時に巧みに交わす2機!

「あれは、ドラゴン!?エンジェに操られてるんだ!」

「なんだって?じゃぁフェイは!?」

「先に行け!こいつは俺が倒す!・・フェイはお前を待ってるんだ!」

「くっ!後で泣きつくなよ!」
   ・・・・・・・・
エンジェに操られたタングラムの中で、フェイは・・

「DNAサイファーは私の物よ・・あなたには渡さない・・」

「な、何を言ってるの?」

「フェイ・・、あなたが望んだ事なのよ。例えオラタンがクソゲーだと言われても機体性能だけで勝てたとしても、それでもいいのよ・・だって勝てば良いんですもの。」

「それは間違ってるわ!オラタンは一人一人が作って行くものなの。あなたは、ワタリに操られているだけなのよ!・・・あなたの思い通りにはさせないわ!」

「フェイ・・、あなたには何も出来ない、出来ないのよ・・」
   ・・・・・・・
エンジェのドラゴンに苦戦するRNAサイファー

「くっ!こうなったらリミッターを解除するしか無い! ・・・よぉ、聞こえるか?こっちはもうすぐカタがつく。三人で一杯やるのが楽しみだ・・じゃぁ、先に行ってるぜ・・」

「おいっ!」

リミッターを解除するサイファー! そして飛行形態へと変形した。

「SLCダイブ!!」

音速を超え、機体を焦がしながらドラゴンへと突入!

崩れ落ちて行くドラゴンを背後に、RNAサイファーはボロボロになった機体を宇宙空間に漂わせた・・・
   ・・・・・・・
フェイを取り戻しに果敢にタングラムへ挑むDNAサイファー! しかし、その攻撃に阻まれ近づく事も出来なかった。

更に、エンジェは羽根をはやし、異形の天使へと姿を変え歌を響かせていた・・・

「うるせぇ!俺の聞きたい歌はお前のじゃねぇ! 俺は、俺は・・・・・・・」

だが、そのエンジェの歌声に気を失うサイファー・・・・ しかし、古い記憶の中に残る懐かしい歌声が聞こえてきた・・

  ひとつめの言葉は夢・・
    眠りの中から胸の奥の暗闇をそっと 連れ出すの・・

それに目を覚ましたサイファーはタングラムの中枢に突撃をかけた!

「フェイィィーー!!」

そして、崩れ落ちるタングラム・・そして静寂が広がった・・・
  ・・・・・・・・・
静寂の中、フェイはうつぶせた顔を上げると、そこにはエンジェの残骸がひろがっていた。

「エンジェラン・・たしかに勝負には勝ち負けが存在するわ、だけど、対戦って言うのはそれだけではないの・・
楽しいと思う心が無ければオラタンは本当のクソゲーになってしまうわ・・。だから一人一人が楽しくプレイして欲しい事を望むし、自分もそうしたい・・」

そして目の前にサイファーが、フェイにスポットライトを浴びかけるように旋回していた・・

「フェイ・・、キミの歌声で目がさめたんだ。だから・・また聞かせてくれよ、あの歌を・・」

フェイはうなずくと満面の笑顔を浮かべた。そして、本当の歌声を・・心からの歌声を響かせていた・・

  あなたのふるえる腕を
      そっと ときはなつの・・・・

Dedicated to you. Our future pioneers....
--- fin ---

  <解説>
どもども、セラくん初のオラパロシリーズは「マクロス・プラス」(映画版)からです。
ICHさんの「逆襲のワタリ」に感動して、思わず勢いだけで書いてしまいました。 (^^;
やっぱマクロスは良いですねぇ!見てない方は是非、「愛、覚えています」から見て欲しいです。
PS:バーチャロン3では、是非ともサイファーの新型をガォークにも変形させて欲しいものです。(笑)

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