2004/3/10 古い絹の紬です。大奥の腰元が着ているような大きな矢羽根柄です。思いっきり派手で、裁断して合わせて見るまで、どんな柄合わせになるのか心配でした。元の柄が矢羽根だなんて、言われなくては分からないと思いませんか。4m60〜80位しかなかったので、袖丈も着丈もこの長さしか出来ません。(この生地は、いつものお店で3,800円) ロックミシンを使って作った2作目です。ロックミシンはおすすめです。 高かったロックミシンだけど、10着作ったら元が取れそうです。 私の娘時代には、花嫁修業として洋裁・和裁・編み物などを習うのがまだ普通でした。プロにはなれないけど、今こうして楽しめるのが嬉しい。 ところで、この紬は時代物なので青い色の部分をよく見ると、茶色のシミがないとは言えません。作ったは作ったけど、ハタと考えた。 それで藍で後染めにしたいと思っています。生地の時になぜ思いつかなかったんでしょうね。藍に染めたら、もっと素敵になりそうです。 さて次は、巻ロックに挑戦するぞ! |
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2004/2/26 1月の終わりに待望のロックミシンを買った。そのロックミシンを使って作った最初の作品です。 運送屋さんが届けてくれたロックミシンは、待望の・・であったにもかかわらず、箱のまま廊下に置きっぱなしだったけど、そのうち伊勢丹から請求書が来て、通帳から引き落とされて、「これは何だ」・・と言われるのが目に見えるようだったので(10万円に消費税では、嫌でも目にはいるだろう)、このロックミシンがどんなに重宝で、私がどんなに欲しかったのか、文句を言わさないためにも、一着作ってみせる必要があった。 ロックミシンとは、今の今までご縁がなかったが、とにかく便利だと言うし、思い切って挑戦することにした。取扱説明のビデオを見ながら、糸通しをして練習縫いしてみて、最初から上物を縫うことにした。 高橋恵美子さんの「きもの・和布でつくる大人の女性の手ぬい服」の「夏物お召しの透けるジャケットと巻きスカート」が作りたくて、着物地の古着屋さんで涼しげでしっかりした着物地を8000円くらいで買ってあった。(この本は私好みで、この本の作品を作ったのは、これで5着めです) この着物地は、湯のしも済んでいたので超お買い得でした。(着物をほどくのは、とても大変) ロックミシンを使うと、きれいな仕上がりと、仕事の速さに感激する。 直線用ミシンとロックミシンは、パソコン台にあっち向きとこっち向きに置いてある。 |
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2003/8/20 大風呂敷を作った。 先日、前田順子さんの「和の布つなぎ」を見て、すっかりはまってしまった。本屋でこの本を見つけ、わくわくと作り始めた。とにかく大風呂敷なのだ。型紙もなく、とりあえず手持ちの布をつないでゆくだけ。彼女は手縫いだが、私はじゃかじゃかミシンで縫う。 今日1日、布とミシンと取っ組み合い、ベッドカバーが2枚、大風呂敷が2枚、少し小さな合わせの風呂敷が1枚出来上がった。あまりにも素晴らしい出来映えに自分でも鼻が高い。こうした場合、来週末は姉たちに見せに行かねばならない。 いつでも何であってもそうなんだけど、その気になったときに一気に仕上げてしまう。 前田順子さんの作品「さまざまな時代の紅絹(もみ)の胴裏をつないだ一重の大風呂敷」。風にふんわりとふくらんでいる様は、とてもいい。着物の胴裏に使われた、白地の白絹を縫い合わせたものも素敵だった。こうしたものは、窓からの光を覗けるところにおきたい。 阪神大地震や大きな災害の時、一番役に立ったのがこの大風呂敷だったそうだよ。 |
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大風呂敷の1 薄く透けるカーテン地の周囲を、しぼのある木綿地で縁取りしました。 材料費 1800円+消費税 |
大風呂敷の2 無地の木綿地だけど、よく見ると地模様があります。大風呂敷の1で使った縁取り布の切れ端を、アクセントに縫いつけてみました。 材料費 1600円+消費税 |
ベッドカバーと共布の風呂敷 厚地インド綿のベージュと、別布ステッチ入りアジアンのベッドカバーです。カバーの上は、別布で合わせに縫った風呂敷です。 (赤い布は3m、ベージュはW幅で2m) 材料費 4940円+消費税 |
裁つ前に水洗いしました。 後ろのベルトがアクセントです。 | ||
2001/8/29 着物をつぶすのは、懲りました。 それで呉服屋の「半期に一度の大決算会」というのに出かけていって、地味だけど粋な反物を買い求めました。 58000円が2万円・・お・安い!・・なんて頭がおかしくなったに違いありません。 でも、この位のお値段で「お返し」をしたかったのです。下の結城紬の最初の持ち主さんの落胆ぶりを見たら、これ位しないと罰が当たりそうです。70代のおばあちゃんです。肩幅は33センチ、バストは83センチ、着丈は110センチで作りました。デザインも何もかもシャガの見立てで、気に入ってもらえるか心配です。布地がまだたっぷり余っているので、裏なしの上着を作ってあげようと思っています。アンサンブルになります。 ところで黒地のパンツですが、昨日は洋服生地のお店が「半期に一度の・・」をやっていまして黒のジョーゼット1着分がなんと624円でした。1000円でおつりが来ました。どうして私はこんなにも運が良いのでしょう。日頃の行いの何とやらが、いかに良いのか判っていただけましたか?! 2001/8/29 | ||
ゴムを入れて完成・・簡単。 | ||
数年前まで気に入ってはいていた、ベロアの黒いパンツのひざが薄くなりとうとう処分せざるを得ませんでした。 同じ素材とデザインの(ばっちり体型をカバーしてくれた)パンツを探していたけど、探し出せず諦めていたんです。 自分でパンツを縫おうなんて、思いつかなかった。 一度パンツを縫ったことがあるから、なんとかなりそうです。何事も1度でも経験しているということは良いことですね。 記憶の扉が開いて思い出せます。数学系は全滅ですが、レムリア時代の女性のように以前体験したことが、ふわぁ〜と浮かび上がってくるという特技を持っているようです。 2001/8/31 | ||
左端の着物と真ん中の着物は、同じ型紙から作りました。左端が訪問着で真ん中が結城紬です。襟は立て襟で、着るとチャイナドレスのようです。藍色がとても素敵です。右端は一重の着物です。嫁入りの時に持ってきたけれど、一度も着たことがない着物でした。 夏物の透けるニットの下に着るキャミソールとして便利です。おしゃれな下着にどうでしょうか。若い人はこのまま着ても素敵です。 (これらは高橋恵美子さんの「きもの・和布でつくる、大人の女性の手ぬい服」という本の型紙を使いました) | ||
最近、着物のリフォームがブームになっていること知っていますか? ある日、友人が素敵なシャツドレスを着ていました。そのワンピースは織りの白い着物地の裏側で作ってありました。 張りのある生地なので、風はそのゆったりした衣服をふくらませて、通り抜けていきました。 早速着物のリフォームの本を買いに出かけました。そして着物のリフォームのためにミシンも買いました。以前のミシンは、息子が使って壊してくれました。昔は色々作ったのですが、最近は雑巾を縫うくらいしか使わず、そのうち通販で雑巾を一箱買うようになりました。それでずっとミシンのない生活だったのです。 数年前、母が形見分けだと言って娘や叔母達に、自分の着物を分けてくれました。 気に入った着物もあったのですが、大部分は陽の目を見ることなく箪笥の引き出しにしまい込まれていました。 それが、最近の着物のリフォームのブームです。 何かないかと、箪笥にしまい込まれた母の形見分けの着物を引っぱり出しました。 その中にどうにも地味な、一重の紺の着物が目に入りました。 「おお・これだ!」・・と着物をほどいて、水洗いして、干して、アイロンをかけて、それから型紙を作って・・待てよ 一応呉服屋さんにどんな着物か聞いてこよう・・と思ったんです。それで、近所の呉服屋さんに布地を持っていきました。 たまたまご主人がいなくて、息子さんに訳を話すと、糸を燃してみないと分からないそうで、やがて「ポリエステルですね」とのことでした。半分失望、半分安心して裁断してワンピースに仕立てました。 そして数日後、意気揚々と着て実家に行きました。 すると、とんでもないことが持ち上がりました。 着物は結城紬で「当時金に糸目を付けずに買った・・」しかも着物は、母の仲良しと交換した・・先方は気に入らなかったから返した・・などなど、今まで所在不明だった着物だというのでした。 がーーん! でも、もう仕方ないと諦めてくれた・・はぁ・・ 作った順番を言うと、1番目に結城紬のワンピース、2番目にキャミソールとスカート、3番目は1番の型紙を使って作った訪問着のワンピースです。なぜ同じものを作ったのかというと、ほとんど体型をカバーしてくれて自分で言うのもなんだけど似合っていた・・と言うわけでした。 着物は3枚つぶしました。着物は一針一針とても丁寧に縫ってありました。握りばさみでその一針ごとに糸を切っていきます。着物をほどいていると、不思議なことにいろいろな場面が思い出されました。 母とヤエちゃんが私の嫁入り支度のための反物を、名古屋まで買いに出かけてくれました。そして夕方二人が荷物を背中に背負って帰ってきました。母達が父の前に反物を広げた弾んだ声と、電灯の光と、父のうんうん頷く姿が目に浮かびました。胸がじんと痛みました。娘が3人で一番下が弟でした。当時は「娘を3人嫁に出すと身上がつぶれる」と言われたものです。 夏の絽の着物を今作ると10万円以上するのだそうです。大島紬も織り手が若くなって、昔織られた大島の値段を聞くとびっくりします。ほとんど着ていない箪笥に眠る着物達。この着物をリフォームして着ることが出来たら、素敵じゃないかと思いました。それで再び別のリフォームの本を探しに本屋に行ってきました。 確かに素敵な本が見つかりました。でもそのコーナーに鶴見和子さんの「きもの自在」の本が陳列されていて、何気なく立ち読みしていたのですが、心惹かれるものがあってリフォームの本を買わずに「きもの自在」を買ってきました。 最近は、昔の日本の生活に心惹かれてしまうのです。鶴見さんは365日24時間着物で通されています。山登りも着物で登られるのだそうです。着物が好きで、帯もメキシコの木綿のストールで作ったり、中国服の緞子で作ったり、とっても楽しんで生活しておられます。 夏の絽の着物をつぶしてふわりとしたツーピースを作りたかったけれど、もうしばらくこうしておこう。 そして心のゆとりが出来たなら、着物を着て鶴見さん風に楽しんで見ようかな。 た・だ・し、もう一枚。黒いパンツは作りたい。母がくれた着物のなかに男物の黒い着物があった。 これで黒いパンツを作ったら、たぶん着物のリフォームはお終いでしょう。 後日出来たらまたアップしますね。 2001/8/19 |