白馬乗鞍の高山植物

2436.7m初登頂



2004/7/29



7月17日〜19日に、信州小谷村に行ってきました。
日頃は会うことのない旧友が、順繰りに回る当番の旅行計画に従って新宿駅のホームで落ち合い、スーパーあずさ号から旅が始まりました。時は、昨年南アルプスに行って静岡駅で別れた、その続きから動き始めます。

今回、足に自信のない私めは「栂池自然園」あたりを散策するだけのつもりだったのですが、旅行の数日前に山のガイドさんを頼むことになりました。ガイドさんはメンバーの友達なのです。
それで旅の数日前に「荷物にフリースを入れろ」だの何だのとFAXが入り、言われた支度だけは整えましたが、まさか2436mの白馬乗鞍に登るなんて、誰も思ってはいなかったような気がします。

でも無事に登って降りてくることが出来ました。これが奇跡でなくて、何が奇跡と言えるのでしょうか。
栂池ロッジから白馬乗鞍の頂上までは、600mの標高差です。
確か尾瀬ヶ原から至仏山の頂上までも、600mの標高差だったような記憶です。あの時は、100名山の至仏山に登るなんてことは、一生無理だと思っていました。これもガイドさんのおかげです。感謝。

山に登る前に2,3の注意点がありました。しっかり食べておくこと。トイレの心配などしないで、水分も出来るだけ沢山、体に入れておくこと。途中の水分補給も我慢しないで飲むこと。それと水は出来るだけたくさん持っていくこと。それとお茶よりもポカリスェットのようなものが良いこと。

今回の山行きは、山登りだけではなくて高山植物の名前を教えて頂いて、疲れた頃立ち止まって説明して下さったので、有り難かった。本当は、もっといっぱい名前を覚えてきたのだけど、足を前に運ぶことで精一杯で、写真を撮る余裕がなかったことが残念無念です。

これらの高山植物を見て覚えるって事だけど、普通は花を見て覚えようとする人が多い中、私は葉を見て覚えるから「えらい!」と誉められました。
下の方の山道では「ゴゼンタチバナ」「ウラジロナナカマド」「ツマトリソウ」「ベニバナイチゴ」「ゴヨウイチゴ」「オトギリソウ」などが雑草の如く生え、「オオバミゾホウズキ」「ヒョウタンボク」などが時々山道に色を沿えます。山の上の方に行くと綺麗な「ハクサンコザクラ」「イワカガミ」などが1輪づつ咲いていたりします。あの憧れの「白馬のお花畑」を期待していたのですが、白馬乗鞍とは山が違うようでした。

頂上までには、雪渓もあり大きな石だらけの道なき道も歩き、大きな石ころの道には大風が吹き、よく転ばないで帰って来れたものだと感心するばかりだ。

無事にロッヂに帰り着いて、一番大切なことは「クールダウン」で、よく足の筋を伸ばしたりして体操をしておくこと。明日の朝、とても楽なのだそうですよ。

帰宅すると、我が家では「富士登山計画」が持ち上がっていました。
この「富士登山計画」では、私は置いてけぼり計画だったのですが、600mの標高差を登った自信で鼻息は荒く、3776mー2400m(5合目)=1376m÷2=・・と計算しまして、1日約600mなら登れるじゃん!
・・と言うわけで、来月のお盆休みには、私は無謀にも富士登山に初挑戦してきます。


追伸
「オトギリソウ」のいわれの話、「ミゾホウズキ」がバッチ博士のフラワーエッセンスの「ミムラス」で、湿った土地に生育する「ミゾホウズキ」が、いつも湿った手をしていてちょっぴり不安で神経質な人に効果的な花であったりしたこと、小谷村には「イラクサ」が雑草の如く生えていること等々、旅の収穫は大きかった。

また来月、富士登山のページがアップ出来ることを祈ってね!


延齢草
ユリ科

ツマトリソウ
サクラソウ科

ベニバナイチゴ
バラ科


チングルマ
バラ科

イワイチョウ
ミツガシワ科

ハクサンコザクラ
サクラソウ科

イワカガミ
イワウメ科

タテヤマリンドウ
リンドウ科

キヌガサソウ
ユリ科

イワオトギリ
オトギリソウ科

ヒオウギアヤメ
アヤメ科

オオバタケシマラン
ユリ科


オオヒョウタンボク
スイカズラ科

モウセンゴケ
モウセンゴケ科

シナノキンバイ
(キンポウゲ科)

マイズルソウ
ユリ科

ギンリュウカ
別名ユウレイソウ

ハイマツ

ワタスゲ
カヤツリグサ科


コバイケイソウ
ユリ科

ニッコウキスゲ
ユリ科