土つくり 耕楽園 いちじくの志田ファーム
ひゃくしょう |
土つくり耕楽園 小さな農場からの情報 |
『土壌診断なくして土つくり無し』で書いた項だがここで確認のためもう一度のせる。
[土つくりのための施肥設計と土つくりイメージ] ☆土作りの三要素、物理性・化学性・生物性のバランスを取れば『作物の健全生育』『高品質多収穫』『病害断絶』が成る。☆右図 土作りの三要素バランスが整うほど、土壌中炭素含有量バランスとそのC/N比が10〜20に保たれたときは土壌生物活性、作物健全生育が叶うというもの。
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自力土つくりのための施肥設計計算 1.仮比重を改善するための資材投入計算 @重い仮比重を下げるための資材投入計算 投入量(容積)=畑の仮比重−目標仮比重 ÷ 畑の仮比重−投入資材の仮比重 × 100 容積重(重量t)= 投入量(容積)− 容積量 A資材投入後の仮比重 仮比重=((土の容積−投入資材の容積)×土の現状仮比重+当入資材の容積重)÷100 B二種類(重い資材A・軽い資材B)の資材投入後の仮比重計算 仮比重=((土の容積−投入A資材の容積−投入B資材の容積)×土の現状仮比重+当入A資材の容積重+当入B資材の容積重)÷100 2.現状の塩基バランス(1mg当量)〈5:2:1または7:2:1になればよい〉 石灰 分析値÷28= (me/100g) 苦土 分析値÷20= (me/100g) 加里 分析値÷47= (me/100g) 塩基バランス値合計 (me/100g) A塩基バランス(1mg当量) 5:2:1からみた必要量石灰必要量= CEC×塩基飽和度×(5/8)×28 苦土必要量= CEC×塩基飽和度×(2/8)×20 加里必要量= CEC×塩基飽和度×(1/8)×47
B過不足量(石灰・苦土・加里) 必要量−分析値= (−)は過剰 無施用 (+)は不足 施用量 施肥量= 不足量×100×土の仮比重 資材必要量= 施肥量×使用資材成分% 3.塩基飽和度 @現状塩基飽和度
=塩基バランス値合計/CEC×100 A塩基飽和度を80%に下げるためのCEC CEC目標値=塩基バランス値合計×100÷80 B現状のCECとの差(増強分のCEC) =CEC目標値−現状のCEC 必要な資材投入量(t)=増強分CEC÷資材1tでCECを高められる数 C資材投入後の仮比重(1−A・B) (イ)資材投入後の仮比重 仮比重=((土の容積−投入資材の容積)×土の現状仮比重+当入資材の容積重)÷100 (ロ)二種類(重い資材A・軽い資材B)の資材投入後の仮比重計算 A資材の容積重t+当入B資材の容積重t)÷100 DCECが増強された分(2つの組み合わせ) (meg/100g)=(A資材の容積重t+A1tで増強できる数)×(B資材の容積重t+B1tで増強できる数) E資材で施される成分量 窒 素 成分量(kg)=投入量(kg)×成分割合×利用率0.3 リン酸 成分量(kg)=投入量(kg)×成分割合×利用率0.6 加 里 成分量(kg)=投入量(kg)×成分割合×利用率0.9
4.元肥窒素量 畑のCEC(増強後のCEC)× 0.2 × 14 =畑が保持できる量 畑が保持できる量−残存量=窒素施用量 5.リン酸過剰対策 苦土施用=過剰リン酸÷3 注意 あえてやる必要はない。苦土に燐酸がついてしまい不要化する恐れがある。様子を 見る余裕も必要。 補足:りん酸、石灰質資材施用の注意 (1) りん酸質肥料、石灰質肥料の中には当該成分の他に塩基成分を含んでいるものがあるので不足量の 補給にあたっては考慮しなければなりません。 具体的計算方法を以下に示します。 りん酸質肥料による苦土、石灰施用量(10アール当たり深さ10cm改良の場合) A 苦土施用量(kg)=リン酸質肥料 施用量(kg)/10a×苦土含量(%)÷100 B 石灰施用量(kg)=リン酸質肥料 施用量(kg)/10a×石灰含量(%)÷100 C 苦土肥料施用量(kg)={不足量(mg/100g)×1.0×仮比重−A}÷肥料の苦土含量(%) ÷100 D 苦土肥料による石灰施用量(kg)=リン酸質肥料 施用量(kg)/10a×石灰含量(%)÷100 A 石灰質肥料施用量(kg)={不足量(mg/100g)×1.0×仮比重−A}÷肥料の石灰含量(%) ÷100 (2) pHが基準値以上でりん酸、塩基類が不足している場合には、りん酸の不足を補うには過りん酸石 灰、重焼りん、苦土には硫酸苦土等が適当である。
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