土つくり 耕楽園 いちじくの志田ファーム

土つくり耕楽園 ひゃくしょう
Health and environment

土つくり耕楽園 小さな農場からの情報

【良い土の条件】

土つくり三要素の物理性・生物性・化学性バランスがある土です。そのような土とは、

(1)保水性・排水性・のある土 物理性(団粒構造)

(2)通気性のある土 物理性(団粒構造)

(3)CECと塩基バランスがあり、酸度が適正で、保肥性のある土 化学性

(4)有用バクテリアのエサとなる有機物と富んだ腐植がある土 物理性・生物性・化学性

(5)土壌生物が豊富な土 生物性

(6)土に適度な重さがあること 物理性(団粒構造)

単粒構造と団粒構造

(1)保水性・排水性・保肥性のある土

必要に応じて植物に供給することが大事で、そのために保水性・排水性・保肥性があることが良い土の条件です。

排水性の悪いと、空気のあるべき場所に水が溜まるため、根が呼吸阻害を起こして枯れてしまいます。

(2)通気性のある土

根が生育するためには酸素(空気)が必要です。水やりをすると水は下の方に移動し、重力によって空気が入って根に供給します。

水が溜まらない土は通気性がよい土で根が張ります。

逆に水はけの悪い土は通気性が悪い土で、根が呼吸阻害を起こして根張りが悪くなり、生育も悪くなります。

(3)CECと塩基バランスがあり、酸度が適正である土

植物にとって適したpH値を保たないと特定の養分が吸収しにくくなり、生育が悪くなります。

塩基バランスも整えないと養分が吸収しにくくなります。また、土に不可溶になって土に固定してしまいます。

保肥力のというのCEC(塩基置換容量)のことで30以上が理想。少なくても25はほしい。20以下では施肥効果は薄く増収は望めない。

  塩基バランス・・・・・ 石灰:苦土:加里1 & チッソ の比率

(4)有用バクテリアのエサとなる有機物と富んだ腐植がある土

有機質肥料のことではなく、落葉や粗大有機物が含まれている土ということです。

有機物自体は肥料成分としての働きはすぐに期待できませんが、養分や水分を蓄える、緩衝機能を高める、微生物の活動を盛んにするなど、植物にとって様々な有益な作用があります。

腐植は地力となります。団粒化に役たち保水性・排水性・保肥性・通気性のある土になります。

(5)土壌生物が豊富な土

落葉や粗大有機物が含まれている土には多種多様な土壌生物が棲息します。

多種多様な土壌生物が棲息すると団粒構造を育み、病害虫を含まない清潔な土が生まれます。

(6)土に適度な重さがあること

土の重さは土の土台になります。

根には水や養分を吸収する働きと、植物の体を支える大切な働きがあります。

植物を安定させるのには、適度な重さが必要です。その重さの理想値は、団粒土の仮比重1.00です。