笑いが支援 病い、心の傷を抑える
 
  

『怒り、不安、妬み、恨みが病気をつくる』

「笑いが抗がん剤になる」「笑いが血糖値を抑える」

今では多くの治療現場で「笑い」を取り入れられている。

笑いが取れないときは強制的に「つくり笑い」をしても同じ効果があるらしい。

「つくり笑い」が病気を抑えられるメカニズムはまだはっきりせず現在研究中のようだ。

 

 

 私は30代から40代に掛けて特に胃潰瘍で苦労したのですが、その時医師に言われたのは「気が小さい、神経

が細い、などデリケートな人(まさに私のことである)以外では、怒り、不安、妬み、恨みつらみ、苦悩が病気をつく

る」ということでした。

私の場合、医師は、カウンセリングで胃潰瘍の原因を意外にも『怒り』と下した。怒りがストレスになっている

と言う。

自分では、身体と同じように『肝玉が小さく気も小さい、神経が細い』のが原因だと思っていたのだが。

「腹を立てる気持ちを抑え、怒りを解除しなければ何度も繰り返す」

「根本治療は、人の腹の裏を読むクセと短気という気の改善だ」

その方法は、ぶすッ面は遠ざけて、つとめて子どものような「微笑み」をつくることだ、という。

殴られても張り倒されても、意地悪されても相手を『笑い倒せ』だった。でもできなくて永い間(50半ばまで)苦労し

ました。ちなみに昨今はモーレン角膜潰瘍(眼科)でチョクチョク見舞われています。・・・我慢しすぎて眼で笑いすぎかな!!?

 

 今年の1月、胃ガンでなくなった友は『余命3ヶ月』の宣告だったが6年半生き続けた。

胃ガンが判明した当時、動転し気が狂わんばかりに荒れに荒れた後、「今までの人生で何事にも期限があった。

生まれる時も、学校の入学卒業も、仕事もだ。死の期限を知っても不思議ではない」といって気持ちを切り替えた。

そして、入院は最小限にして大好きな釣りと落語・漫才三昧の生活に切り替えた。結果6年3ヶ月余分に生きた。

家族に言い残した言葉が「笑いが俺を元気つけてくれた。家族の笑いが援けてくれた」だったという。

 

糖尿病でインシュリンを打ち始めた仲間が、病院の管理栄養士の指導で何でも食べてよいが

1.食物繊維(野菜、海藻など)

2.タンパク質・脂質(肉や魚など)

3.炭水化物(ご飯・麺など)

の順番に一箸づつ食べ、ご飯が終わったらおかずが残っていても食事も終わりにする。

彼が気をつかった二つ目は、食後の軽い体操(糖を燃やすものらしい)とストレッチ、

三つ目は、食後1時間以内に笑う(血糖値が3〜4割下がる)、

このようにしたら改善して糖尿病でなくなった、という。

 

 人生は嫌なことが多い。たとえ不本意でも。

でも・・・、辛いこと、嫌なことでも10のうち1はいいこと、救われるがある

好きなことで飯を食べるにしても10のうち9は辛いものだ。それでも続けられるのは1があるからだ。

辛くても厳しくても山に登る。途中で引き返したい、現実から逃げ出したい、涙が枯れるほど泣きたい、

誰も彼も叩き殺したくなることもあろう。それでも笑って登り続けなくてはならないんだよ、人生は。

でも、山頂に立ったとき1が燦然と輝いた。そして、10のうち9が吹っ飛っとぶ。

それも束の間、また、厳しい山を帰ってこなくてはならない。それもこれも次の燦然と輝く喜びのためだ。

 

笑うことだけで全て解決するとは思わない。が・・・、

『笑う門に福来る』、というではないか。悲しい時、苦しい時、腹立たしい時こそ笑おう、笑っちゃえ。

どうしても笑えなかったら、顔の皮をあっちこっち引っ張って笑い顔をつくっちゃおう。

 ほんの少しでも・・・楽になるよ。

 偉くならなくても、立派にならなくてもいい。それより浅い人間になるまい。笑みを持って深みのある人に。