「何をするコンラート!」
「ヴォルフ、陛下のご命令だよ」
「何っ!?」
そう言って埋め込まれた、魔石入りのローターが体の奥で
ヴォルフラムに低い振動を与え始めた。
赤い色の魔道装置が窮屈で敏感な直腸を圧迫して、小さく小さく揺さぶる。

ローターと言っても、こちらの世界ではあまり小型化が進んでいないため
成人男性のものと、大して大きさは変わらない。
そしてこの魔動装置は、本人の魔力が続く限り作動し続ける。
もちろん魔力が無い者には外部からの魔力供給で
動作できるようになっているため、埋め込まれた孔からは
細い魔導ケーブルが尻尾のように伸びていた。

「んぁぁっ……っ!やっ…外せ!!」
「悪いけど、俺は陛下のご命令で動くんでね。ほら、立って」
ローターを埋め込んですぐに、両手を後ろ手に括りヴォルフラムの
自由を奪って、抵抗を封じた。
この状態で立たせておくのは、かなり厳しいと思うが
本人が反省するまでは仕方がない。
震える膝を見つめながら、コンラッドはヴォルフラムを
ベッドの脇まで連れて行った。
「じゃあ、反省するまでここで立ってて。座ったらダメだよ」
「くっ…貴様…」
涙の浮かぶ瞳でコンラッドを睨みつけると、二番目の兄は
少し目を細めてローターの制御スイッチを切り替えた。
「ひっ…ぁあっ!!」
とたんに強くなる振動に、体が反射してしゃがみ込みそうになるが
すぐに腕を掴まれて、立たされる。
「座っちゃダメって言っただろ?」
「……無っ…」
「陛下の勅命だよ」

「んんんっ…う……」
振動する内壁が熱を帯びてくる。
それと同時に、前のほうも張り詰めてじわりと液が漏れ出す。
もどかしい感覚が、いっぱいに広がって倒れそうになる。
だが、そのたびにコンラッドの腕が引き止めてもとの体制に戻された。

「はあっはあっはあっ……んぐ…」
「そろそろかな…」
コンラッドがそうつぶやいてすぐに、震えるヴォルフラムの
体か痙攣を始め、中心からは白い細い液体が床に零れ落ちた。
その液体を、軽く指ですくって口に運ぶ。
「苦いけど、甘い」
「…っく…変態!」

「そう?じゃ、準備も出来たし、陛下を呼んでくるよ。ちゃんとお許しを請うんだよ」





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ひとまずここまで。